水曜日, 3月 27, 2024

2024年 3-4 冊目 (386-7)

モデルナ:万年赤字企業が、世界を変えるまで Kindle版
ピーター・ロフタス (著), 柴田 さとみ (翻訳) 
草思社 (2023/6/2)

分水嶺 ドキュメント コロナ対策専門家会議 Kindle版
河合 香織 (著)
岩波書店 (2021/4/6)

もちろん今も存在し苦しんでいる人がいることを承知の上で、コロナって何だったのか?

検証記事・書籍がきちんと出版されることにより教訓となると思うので思想云々カンヌンは抜きにして何が起きていたのかを知るために手にとってほしい書籍だと思いました。

ワクチンに関してそれぞれ立場があるのは承知ですが、一週間で完成してLet's投与って訳ではないので、どのような経緯があったのかを知ることができます。僕も研究者ですがモデルナで働ける自信がありません。でもその職場で働いた人がいるから今そのワクチンが存在するわけで。

笑い話で「この刺し身5000円なんて高すぎる」という人に「じゃー、5000円あげるからこれより良いものと釣ってきてください」といったらではないですが、対価というものがあるわけで。もちろんボッタクリがあるのは否定しませんがそれは本当の一握りの人がそうなだけ。基本的に大半の人が受け入れられる範囲でビジネスをしている訳でここで書かれているのはその受け入れられる範囲の話だと僕は感じ、それがどんだけ茨の道だったのか。前回のポストで書いた今のM-1があるのは第一回のM-1があるように。

続いてはコロナ対策の話。僕は対岸から見ていたので見え方が違うかも知れません。でも正直に白状すると、専門家が専門家として意見を述べて素人に叩かれるのをおぞましく見てました。この辺が僕がアメリカにいる理由につながるかも知れません。

だからこそ、この書籍を手にできて良かったです。なぜなら専門家の仕事をリアリティをもって感じれたから。僕でさえ感じるのなら。。。
先頭に立つ責任を持つことの大変さを感じ、もっと’がんばらな’と切に自分のケツを叩く次第です(いやー、甘えている。。。)

これ以上でもこれ以下でもありません。興味のある方は是非手にとって読んでみてください。僕には僕の役目があるのだと思って相変わらずバーでトグロを巻いて友人たちとワタワタおじゃべりしてます。

火曜日, 3月 26, 2024

2024年 2 冊目 (385)

M-1はじめました。
谷 良一 (著)  形式: Kindle版
東洋経済新報社 (2023/11/15)

今や年末の風物詩となったこの大会の第一回が始まるまでのお話です。エピソードゼロ。芸人さん関係者の方々のお話をいろんな媒体で見聞きしていたのであらましは知っていたのですが、当事者の目線と言葉はやはり重みがあり「そうなんやー」って感じることがたくさんありました。

やはり外から見えてるものなんてほんの一部。真相を知りたいとこのような本などの情報に当たらに限り、流れてくる情報だけでは惑わされるのだと感じているついこの頃です(近日中に書く感想ともリンクします)。

サッカーW杯に出れなかった時代を知らない出て当たり前になってる世代がいるように、今のM-1からは当時の空気感は考えられないんだろうな。産みの苦しみがあった時代を。でも一旦跳ねるとどうなるか、これは勉強になります。僕もさざ波でも何かしらの波を作れるように精進したいと思います。

でも僕はあの当時の感じがとても好きで、第一回をテレビにかじりついて見て上に何度も何度もビデオを見返した日を思い出します。おっさんになったてことか。。。。。。

火曜日, 1月 02, 2024

2024年 1 冊目 (384)

日本の結界 陰陽師が明かす秘密の地図帳 単行本
安倍成道 (著)
駒草出版; 四六版 (2018/8/10)

2023年の12月に一時帰国の機会を得ましてその際に熊野本宮大社へ参詣してきました。
大阪から特急くろしおに乗って揺られること4時間以上で和歌山県・新宮へ。新大阪-東京が新幹線で約2時間半なので、まさに陸の孤島。新宮駅から更にバスで揺られ約1時間半。
正直よくもまぁこんな山奥に。しかしそれだけその場所や由来に意味があるんだろうとも。
天候にも恵まれ非常に有意義なお参りになりました。

そしてふと以前に何かで目にしアマゾンの欲しい物リストに入れていたこの本を思い出し購入しました。書かれてる内容を信じる信じないは個人の自由です。僕はポジティブに捉えています。どうしてこのようなところに社がなど、現在に続く意味を地形や歴史などを踏まえて考えるよい機会をもらえたと思っています。ある意味で本当によく出来ている - 先人の偉大さを感じます。

そして大河ドラマ「どうする家康」と関連する内容もあったりこの本もとても良い時期に手にできたなと縁を感じています。ラッキーすぎる!

次回の一時帰国の際もどこか訪れたいと思っています。日本国内、魅力的な場所がたくさんありますね!

日曜日, 11月 12, 2023

2023年 13-4 冊目 (382-3)

偉大なる失敗 天才科学者たちはどう間違えたか Kindle版
マリオ リヴィオ (著), 千葉 敏生 (翻訳)
早川書房 (2015/1/25)

宇宙から帰ってきた日本人 日本人宇宙飛行士全12人の証言 (文春e-book) Kindle版
稲泉 連 (著)
文藝春秋 (2019/11/13)

道への遭遇ではないですが、万人の想像を超える発見や経験とは何なのか?

「偉大なる失敗」では今では教科書に載っている科学的事象がどのように発見され、現在に至る過程ででその発見にまつわる失敗があったのか - 実際には失敗と言うより議論・意見の相違・こだわりと言った部類で人生を失うような失敗ではなく科学における必要な回り道・余談的な興味深い話、それを偉大なる失敗と素敵な表現した本です。

大学生・院生(高校生もいけるかな)が中途半端な勉強をするよりこの本をしっかり読み込む方が科学的思考を学ぶ上で有益じゃないかなと思うぐらい、僕も勉強になりました。やっぱり背景やそれにまつわるエピソードは面白いですね。

それを踏まえると、一見全く違う毛色の宇宙飛行士の本。いや、僕には本質的には同じ毛色の本でした。今現在進行系で起きている宇宙という未知への挑戦。たった12人の日本人しか実際に味わったことのない宇宙という存在。それへの理解・解釈。100年後ここで書かれている話は「偉大なる失敗」の1つにカウントされるかもしれない。

人間の未知への営みを地続きなものとして繋げてくれた2冊の本でした。Kindleで読んだのですが実際の紙の本を手元に置きたいと思える出会いに感謝です。

僕の科学の営みも人に興味を抱かせる素材になれるのか。。。知らんがな!まぁ、頑張りなはれ!

日曜日, 9月 17, 2023

2023年 12 冊目 (381)

孤闘 三浦瑠麗裁判1345日 (幻冬舎単行本) Kindle版
幻冬舎 (2023/6/21)
2023/6/21

僕自身が裁判とはまだ無縁な人生なので、どういったものなのか・どのようなプロセスを経るのかに関してとても勉強になりました。

と、ここまでが言えば建前っす。以前に三浦さんの本を読んだ際「僕が持っていた三浦瑠璃さんへの「?」の大部分は解決しました」と書きました。大部分という訳で、根本的には水と油なのかなと思ったりしてました。そして、機会があるとしたらお話してみたいとも思っていました。
https://yoshi0604.blogspot.com/2020/12/2020-8-9-351-352.html

そしてこの本を読んで、もちろん裁判での戦略のために不本意にも選んだ答弁の作成なのかもしれませんがそれだとしても、改めて「きっと話が合わない人なんだろうな」と僕は思いました。

宮崎哲弥さんが始めたYouTubeにゲストで出演した際に、彼女の運営するシンクタンクや彼女が参画している(いた)政府の会議での彼女の役割を聞く機会に恵まれてなるほどなとまた「?」が解決したところだったので、すこし残念に思いました。もったいない・損するひとやなーって(誰が言うとるねんのツッコミは受け入れます)

今を生きるうえで今までの経験と環境の大事さを僕自身は最近感じていたのですが、立ち止まってまた深く考えることになりました。

そして阪神タイガースの優勝から更にその確信を深めました、若い時って大事だと。。。
以前の感想でも書きましたが今後もフォローしていきたいです。

水曜日, 8月 23, 2023

2023年 10-11 冊目 (379-80)

 三流シェフ 単行本
三國 清三 (著)
幻冬舎 (2022/12/14)

熟達論―人はいつまでも学び、成長できる― Kindle版
為末大 (著) 
新潮社 (2023/7/13)

「おこがましいけど同じ匂いのする方だなー」三流シェフ読書中の僕の感想です。
数年前のテレビドラマ・グランメゾン東京。好きである一定期間を経るとまた観たくなり何度も観ています。読書中のもう一つの感想、三國さんがこのドラマのモデルじゃないと僕には思えてなりませんでした。

野球漫画ドカベンは神奈川県予選や甲子園での試合に注目が行きがちですが、僕には話の初期の方が印象に残っています。中学卒業後に就職する予定だった山田太郎が高校に進む。ここの時代背景がすっぽり抜け落ちている。これが高校卒業後の就職になり、今では大学に行くのが当たり前になっている。ほんの数十年前で描写される環境が全く違う。この違いは都市部と地方という切り口を入れると更に深くなる。

三國さんの出身地・北海道増毛。そして進学に関する時代背景。この2つがこのドラマのような人生の背景にあることは抜け落ちてはいけないなと。そう、あの時代・あの環境であの人間性をもった三國さんだから。そこに人との出会いがあり。本人の負けん気や才覚などなどが化学反応を起こしたのです。自己研鑽は現代に通じますが、早い時期から現場で働きながら腕を磨くという現実を今の時代にどのように当てはめるか。この点が読みながら考えました。

そういった点で、為末さんの熟達論はこの自己研鑽の部分においての具体的な方法論になるのかなって。この順序で手に取れた奇跡に感謝したいです。
自分自身のスキルアップの手助けにもなりますが、実は教える側の意識という面でこの本はもっと本領を発揮するのではと感じてます。
僕が現在含めお世話になっている指導者側の方々はなんとも上手に僕を導いてくださっているように思います。たまたまなのか意図的なのかは本人に確認しないとわかりませんが、確実に言えるのはマッチングの妙は重要だと思います。

三國さんの本でも出てきますが、上の立場の人が下の人の芽を摘むことなく枯らさず腐敗させずに大きくすることは簡単ではないはずです。それをできるボスとそれに答える当事者。
2つの本を読みながら理想のチームを構築したい僕の夢は叶うのか。。。???まだまだ修業が必要です。

そして最後に、熟達論はまるで仏教の話のように僕には感じてとても深く追求すべき問だなーって。是非機会があったら為末さんとお話してみたいです。
もちろん三國さんとも、いやまずは三國さんのフレンチを体感してみたい。ビールを控えて金ためな、といいつつ頼むこの一杯。だめだこりゃ!


火曜日, 7月 25, 2023

2023年 9 冊目 (378)

のめりこませる技術 ─誰が物語を操るのか 単行本
フランク・ローズ (著), 島内哲朗 (翻訳)
フィルムアート社 (2012/12/25)

この本出版から10年たった今読んでも十分に刺激的な本でした。
主にアメリカが舞台となって書かれていますが日本では日本特有の状況をもって似たストーリーが存在していたかもしれません(ある意味で日本特有なものがあったり)。

この本をみて改めてバットマンシリーズを見返し、新たなバットマンシリーズ第一作のエンディングを観てゾクゾクしました。10年後の今だからある程度の知識や経験を持って読めてる(理解できてる)部分が僕にはあると思います。というのもアマゾンの履歴によると僕がこの本を購入したのは2016/12/15だそうで。読もう読もうと本を見つつ開いては閉じ、この6月にようやく読みのが現実。やっぱり本は読み終えるタイミングに意味のあるのかと痛感してます。

当時のメディア・ネット・SNSの状況でさえこれだけ様々な創り手側の意図が介在していたなんて当時の僕は全く知る由もなくここまで過ごしてきました。知らなくても過ごせるとう言うのは、取り込まれていた(いる)部分もあるということ。そうなるとAI・AR・VR・5Gにスマホなど現在のメディアの景色を眺めるとどうやら現在進行中でさらに取り込まれているんだろうなと。ここで面白いのはこの本で紹介されているのは万人が必ずしもハマるのではなく、一部の人が熱狂的に波を起こすということ。しかも設計側が思ったように進んだというのは稀であるということをこの本から学べます。これはAIがどれだけヒトに近づくかのように、ヒトへの理解がいかに困難である証左では。

研究の世界も何が当たるかなんて予測できない。要は今を生きるしか無いのですが、今をハックしようとする人・しかも悪意をもって接近してくる場合を避けるためにこのようなカラクリを知るのは有益なのではと思いました(常にアップデート必須ですが)。内幕は内の中の人しかしらないのが常として、少し遅れでもこういう情報を拾えるアンテナは張っておきたいなと。

僕のサイエンスの内幕。せっせとアウトプットとインプットに励まな今のままでは不安でしゃーない。