火曜日, 10月 29, 2013

とらいある(update-5:上り坂、下り坂、そして「まさか!!」)

今回のトライアルで行った最初の実験を踏まえて、次にやろうと考えた実験方法の結果、どうしてもあるサンプルが必要になった。
これが無いと色々議論が難しいし、クリアな話を作るにはどうしても必要不可欠。
ところがこのサンプル。欲しい!注文!ゲット!と言ったシロモノではなく、自分で動物の臓器などから精製しようにもマイナーなシロモノで結構特別な方法論と特定の試料が必要という。。。

そんな折、ボスが一言「あっ、それあるはず!」
諸事情諸々で昨年その必要なサンプルをそれを専門に扱っている人から送ってもらっていたのです!!
最初は僕の記憶違いとかなり思っていたので、今日そのモノを手にした時ちょっとゾクゾクっとしました。

このトライアルこれ以上進めるのは難しいかもと思っていたので、大逆転です。
実験は来週になるかもしれないけど、かなりワクワクです。

あるモノを発見し処理し、しばらく放置していたもの。それをひょんなきっかけで使うことになってから本当に芋づる式に過去の点がどんどん繋がって、そこから枝葉がたくさん生まれるようになった。そのモノを発見した日は奇しくも僕の誕生日だったという。。。

今日も偶然の出来ごとで始まったことが進展。
明日は前々から塩漬けにしていたもの再会するきっかけになった人たちとの共同実験。
人生何が急に起こるか分かりません。そしてスティーブ・ジョブスの言ったように点は過去としか繋がらない。その繋がるもとをいかに撒き覚えておくか。
言葉では簡単だけど実際に何がつながるか分からないし、ずっと繋がらない点もあるはず。
まぁ、やってみるかと振られた事に最初は抵抗しながらも、経験かと言って足を出した結果だと自分では思ってます。これからも大変だけどその精神は持って行きたいですね!

好事魔多しというし、気を引き締めて進んで行こうと思います。色んな状況を提供してくれた方々と周りの同僚と環境に感謝。

今日はあまりにも必要なモノが見つかった事にびっくりしたので、感じたことを自分へのメッセージ記してみた。これも何かと繋がる。。。のか??

さぁ、がんばろう!

木曜日, 10月 24, 2013

とらいある(update-4)

忘れないうちに。グラフ化して見えたこと。これはシンプルには終わらなさそう。
もっともっと細かい検討と実験が必要。
結果としては十分面白いのだけど、ちゃちゃっと終わらせたかった。
まぁ、基本的にシンプルにサクサクと進む実験を組める事のほうが奇跡に近いので。
そして「????」っと躓いて、知恵を絞りに絞って「あっ!」ってなった方が経験上仕事として満足の行くものになっているので。

壁は超えられる人の前にしか現れない!
なーんて自分に言い聞かせつつ。。。

だとしても僕の興味がある生物学的なメカニズム。。。
謎だ!!!身体すげー!!

とらいある(update-3)

繰り返し実験。

成功。同じ傾向がしっかり出ました。
一つ修正を加えた結果、可能性として以下のように変更。

前回は「くっつくものがあった」としましたが、「くっつき度合いの強さが違う」と変えたほうが適切かも。

どういう事かというと、
例えば、タイ料理に行くと辛さの度合いを注文できます。「激辛」と「普通の辛い」の違いは入れる香辛料の差でしょう。でも両方単純な表記として「辛い」

これと同じで、単純表記で「くっつく」といっても「ガッチリ」なのか「やんわり」なのか。これを調べるには量を変化させて見る必要があって、1つのモノは100ではなんでもなかったけど200になると反応が出る、もう一方は100でも変化が見られる。こうなると2つとも反応するということになります。
前回は単純に100という1つの基準だけで測定。今回は200も準備したのでこの「強さのばらつき」が確認できたと言うことです。

タイ料理で言う「香辛料」の量を少しから多めに振って、どの量でどれぐらいの辛さが出るのかを知らないと辛さのランクは付けれない、といった感じ(このタイ料理の例えええのか??)

研究で難しいのが「絶対に」と言いきること。
今回のように「たくさん入れたら反応がでた」というような現況のように、「OOでない」とか「OOである」と断言するのは結構たくさんの実験が必要になるのです。今回の場合は「くっつかない」。
こういった絶対的な価値を見出すとNatureやscienceといった有名な雑誌に論文が載るのです。

今日は
2日間のデータを綺麗なグラフにして分かりやすい説明を考えること。
やった実験の方法を他の人がやっても同じように出来るように説明書(実験方法)を書くこと。
この2つが主な作業です。

結構グラフ化すると色々気付かなかった点や思っていたのと違っていた点が浮き彫りになったりするので、この作業後にデータをじーーーーっと眺めるのが重要だったりします。

近いうちにもう一回確認で同じ実験をして、この仮説の検証は終了です(3回繰り返して同じ結果がでることが正しいの最低条件だったりします)。

この2日間で当初の予想とは大きく変わりましたが、学ぶことがたくさんたくさん。そして考えることもたくさんたくさん。

水曜日, 10月 23, 2013

とらいある(update-2)

実験開始。

最初の仮説の検証。AとBはくっつかない。
結果。くっつくものがあった。

失敗に見えますが本当なら面白い展開になりそう。。。

最初はもちろん「つくんかい!!」となって仮説が壊れたことで残念なのですが、つくならつくでそれには意味があるはずとなり、今回のようにばらつきがでるとなおさら深い意味があるのでは?となります。

そこで、じゃーなぜばらつきがあるのだろう。これと過去の研究結果などを付き合せて「うぅーーー」っと言いながら考えてると、現象の輪郭がぼんやりと見えてきて、「あ!ひょっとして。。。」となるわけです(かかる時間は秒単位から年単位までまちまちですが)。

この作業は「気付くか」というの味噌で、「ちょっと待てよ。と言うことは。。。」とパズルで埋まってないピースを埋めるように色々と思考実験が楽しめるかが大きな鍵です。
僕はこの手の作業が好きなもので今回は瞬殺。数分で妥当性。数時間後に合理性が浮かびニヤニヤしていました。

僕にとってはここがこの仕事のもっとも面白い部分の一つだと思います。
答えは用意されているものではなくて探していくもの。なぜならだれも分からないこと知らないことを見つけようとしてるのだから。

だからこそ、次ぎやること。今回の実験結果と同じものが再現できるか。ということで、今日もう一回お試しです。

ビギナーズラックではないですが、事故的にたまたま一回だけうまくいったりすることもあります。微妙な条件によって左右されるものあります。なので何回やっても同じ、実験にもよりますが誤差の範囲内で収まるか(100%同じがベストですが)を調べないといけません。
この微妙な差は生き物や小さな分子を扱う難しさとでもあるのです。

ただ、予定の二ヶ月で収まるかは展開次第になりそうですなぁ。まぁー、やってみましょう!


金曜日, 10月 18, 2013

とらいある(update-1)

前の投稿に付随してこのトライアルで実行することを一つ。
論文を出すのにかかったであろう経費を大まかでいいので算出しようと思います。
円谷プロの失敗はどんぶり経営で先を見ない投資など。
そしてふと立ち止まった。実際、実験にいくらコストかかってるんやろう。。。
もちろん年内のある程度の予算や機械や試薬の値段などは知っているのですが、それを運用してデータを出すランニングコストなどは。。。
これはいい経験だと思った次第です。大まかにですがやってみましょう!
如何せん、税金などを使って仕事してますからね。。。

本の感想2013 No34 (その134)

ウルトラマンが泣いている――円谷プロの失敗 (講談社現代新書) [新書]
円谷 英明
講談社 (2013/6/18)

読み止しの本が数冊あったのですが、この本にぐいぐい引き込まれてあっという間に読めてしまい、いつものように他のと一緒にしようと思っていた矢先あることを思い立ったので今記すことにしました。

筆者は円谷プロの6代目社長。そして志半ばでその職を追われた方です。その筆者がウルトラマンの誕生からはじまってウルトラマン/円谷プロの歩みを包み隠さず記した本です。

この本。学ぶことが多い。
ウルトラマンと言う「コンテンツ」をどう売る・世に出す・残す。
ウルトラマンを日本の技術といった独自のわが国ものに置き換えることが可能で、それに取り巻く人たちや海外の関係など、様々な日本で生まれ育ったモノが同じような道を歩んでいるのかもしれません。携帯電話の趨勢やSONYやパナソニックといった企業などなど。iPS cellはこの轍を踏んで欲しくないですね。

最初の最初は職人のこだわり・モノづくり。
流行って拡大路線・企業化
海外進出
合併・買収・競争激化

人間関係に携えても成立しそうな状況も多く、有名になる・売れるからどん底での立ち居振る舞いや自分の設けたルール・体質・正確(本内では歴代関係者や円谷プロとして)をどう保ち・変えるか。

僕はウルトラマンが仮面ライダーよりも好きなほうなのでバックグラウンドが豊かだったのすっと読めたのでしょう。色々ウルトラヒーローたちの誕生の背景と円谷プロの状況やTBSやバンダイといった企業との関わりなどを読むにつれ、面白くかつ考えされました。

ウルトラマンが泣いている。。。
確かにそうかもしれません、怪獣は倒せても色んな問題を解決するのは彼には出来なかったんですね。。。

ジョッワッチ!!

追記
以前に読んでここにも書いた宇野さんも「リトルピープルの時代」を読み返してヒーローの変遷と時代背景を深くこの本に重ねるともっと深い理解が得られるんだろうな。。。

水曜日, 10月 16, 2013

とらいある

昨日、来年起きるであろう仕事の変化を予測しつつ、何か今のうちにちゃちゃっと出来る事はないかと考えていた(飲みながら)
今手元にあるソースを使って、新たに色々細かいことを始めるではなく、かつ簡単にそれなりの話が作れる方法。。。
考えれば出てくるもので、今日ノートを調べたら意外に前にやっていたすでにいくつかある事が判明。直感的に「いただきました!!」

2ヶ月後12月15日までに草案をかきあげる!!

ある仕事を終わらせるために掛かる時間とその仕事量の計算をするいい練習。ほんで、こういうことをちゃんとしっかりできれば、今後もっと自分の出来る事・したい事への調整がしやすくなる。
しかもどうせ何かしら予想外のトラブルが起きるだろうし、それへの対処と期日との調整も練習。

なにしろ時間を調整するだけという、本職(メインプロジェクト)に全くと言っていいほど影響を与えないというのがたぶん大事で、遊びというか急ぐこともなく失敗しても成功してもどっちでもいい、だけど結果に興味があるというこういうチャレンジが過去の経験上も一番身になったりする。

さー、実際に動いてみよう。自分へのプレッシャーを掛けるためにここに書き記しておこう。
11月15日にどれ位できとるかいのう。。。

今日は計画を建てて、これを書いただけー。来週最初の遊びをするのがちょっと楽しみだ!

火曜日, 10月 15, 2013

由来

先日の出来事。友人が出ているショーを見る前の夕食。僕の友人2人が初顔合わせ。
普通の初対面で話す内容は状況によって深さが変わる。それは人によっても変わる。
今回の二人の自分のひっひとなりの紹介。今まで聴いたことの無い話しがいっぱい出た
僕はあまり人のことは深く聞かずまず自分のことを話して、その会話の中で人がその人が僕に話してくれるのを待つのが自分のルール。
初対面だし色々知りたいのは確か。でも、興味が無いわけではなく、がつがつ聞いて触れられたくない部分とかに触ってしまいたくないから。次回もその 次も人との会話を楽しみたいから。
そんな中で、聞くというより尋ねたり話してくれるタイミングがあると信じているから。

今回なぜこんな化学反応が起きたのか。なぜかは分からないけど、お互いを知る僕と言う共通のクッションで2人が質問をしやすくなったり話しやすくな ったのなら、僕はうれしく思う。
いいインタビューをする人などは相手に話をさせる環境や雰囲気を作るんだろうし、なんか勉強と言うか貴重な経験・空間だった。

そして、初めて聞いたそれぞれのルーツ。そこから感じたこと。
僕にはいつもこの2人はとても親切で人のことを慮れる人だなぁと日々感じていた。
そうやって人に接することが出来るのは、その人にはそれ相応のルーツがあるんだなと。
そこで自分を省みた。いったい僕はどうなのだろう。それを想い最近の自分の立ち居振る舞いなどを思う。自分が受けたルーツを自分で消化して人に 還元できているのかな。
まだまだだなぁーって思う。でも、意識してするものではなく身から滲み出るようなものでありたい。

そうおもうと日々、自己への問いかけと行動と反省。そしてそのフィードバックを繰り返すしかないのかなぁと思う。

さあ。僕らしく目の前の出来事を腹抱えて楽しもう。自分のルーツを豊かにするために。

何をいっとるねん!

でも。今日と言う日に偶然に偶然が重なったりで感じたり思い出して気付いたこと。

恥ずかしいですよ。でも敢えて記します。

僕は素敵な女性の方々に出会えてきたなぁー。

恥じぬよう素敵なおっさんになります。今日はある意味カオスだ。。。

木曜日, 10月 10, 2013

どしよっかなーーーーっと。。。

色々と自分の中ではルールとして決めていることがある。自分にとって、そして人に対して。
自分に対しては、まぁ自分のことだし揺らぐことはあまり無いのだが、もう一つの方。

自分がされて嬉しいなと思うことは可能な限り平等にやろうと決めてきたが、見直しの時期かもと考えるついこの頃。

結構続けてきた方だと思うのだが、これにかける体力を維持するのって中々大変な事に気付いた。基本的に小さいことが多いうえ、状況が固相化されてくるほど新鮮味や事務的・義務的になってくる。でも、そういったことだからこそ続けるべきな気もするのは確か。そして残念なことにこれを続けれる方法も知っているからこそ悩んでしまう。

基本的に一方通行的なものだからこそ、先を見てはいけないのは知っている。
そして改めて人間は怠惰になるのが好きなのだなとも思う。

環境が現在を定義するのであれば、少なくとも年内状況をみて現状維持・縮小・撤退を決めようと思う。拡大と言う思考に踏み切れないのが残念だ。
まぁ撤退は無いと思うけど、縮小と言うより選択はあってもいいのかな。

今日、脳内をグルグル回っていたので記しておこう。

歳をとるとは立ち止まり悩むことなのか。。。

水曜日, 10月 09, 2013

ビビビときたので残しておく言葉

パブロ・ピカソの言葉で

「ひらめきというものは存在するが、仕事をしなければ見つけられない」

という言葉があるそうで。。。
閃きって結局気付くかだと思うし、気付ける種をいかに脳内に撒いておくか。
何で気付くかわからないからこそ、広い広い広い脳の荒野が必要なのかもね。
さて今日もがんばるか。

土曜日, 10月 05, 2013

あー ゆー れでぃー?

今日そろそろ帰ろうかなって準備していた時に友人からメール。
「XXXのサンプル要る?」
おー!!っと瞬間的にやる実験の画が浮かんだ僕は即返信。
「今から貰いに行きます!」

彼も今日の昼に突然連絡が入りそのサンプルを僕とは違う方法でハンドルすることになったそうで。幸い僕が興味を持っているのを思い出して一声を。嬉しい限りです。

2人の会話の中で確認したのは、「treasure (価値のあるもの)は突然やってくる」
2人の会話の中の共通認識は、それがtreasureであることを知っていること
2人の会話の中で2人とも意識していることは、それを逃すことはできない。

僕にはこのような経験が過去にもあって、やむなく予定をキャンセルして仕事を優先した結果思わぬ発見に繋がった経緯があるので、正直「あー、またや!」というエエ感触。

でも、もしもう帰っていたら、友人が僕のことを思い出してくれなかったら。。。
などなど。

やっぱり流れの中で生きていて、流れに乗れる準備がないといけないのだと。
だからこそサイエンティストにはこの偶然に対応できる自由度の高さが必要なのだろうと。

なんか今考えるととても面白い1時間だったので記しておこう。そしてこの感覚を忘れないように。

なぜか土曜日なのに早く起きたのにも意味が。。。??あるのか。。。??

木曜日, 10月 03, 2013

財政赤字

日本で消費税が議論されていますが、いち早くこちらアメリカでは17年ぶりに一部の政府機能が止まってます。

へー、とまってるんやー。いや、止まるんやー。って感じで少し他人事なったのですが、アメリカにおいて研究費の出所になどはこの政府の一部であるNIHというところで、その周辺で色々なデータベースなどが管理されていたりします。

どれぐらいかは実際の空気が分からないのであれですが、一部は研究ストップしているのではと思います。僕らの研究費なんて日本もそうですが大半は税金ですからね。。。

襟を正して研究しましょう!!と思った僕は風邪でダウン。菌を撒き散らさないように、みんなが居なくなった夜にちょこっと行く予定ですが、健康管理大事です。

国の健康管理をみながら人間の健康管理に思いを馳せる午後でした。

日本もアメリカもどうなるのかねぇー。