金曜日, 9月 30, 2011

受験生という期間

久々にドラマ・ドラゴン桜を見ています。
そして、思い出すのは受験して2年間予備校と言う迷路を彷徨っていた日々。

今ふと思うと、なんとも実は贅沢な時間だったのかなと思う。

なぜなら、勉強をして答えを導くだけでよかった日々。
予備校内で一応受験のプロと呼ばれる先生の話を聞ける。
同じ境遇の人が全国に何千人といて、たとえ大学に落ちても同じように落ちる人がいる。

授業料とか受験料とか費用は浪人生だとかかるけど、現役生だと高校の生活の一部としてある受験と言うプロセス(もちろん全ての高校生がそうでないのは知っている)。

苦痛と思えばそれまでだけど、与えられる教材・テストをこなし授業に出る。
上手く表現できないけど、実はこんなにも考える・モノに取り組むことってなかなかないんちゃうかな。

そして、必ず答えがある。

社会において仕事において”答え”とは?
既存のもの(答え)を必死で探して、いい点とって、誉められる。
こんなことって実社会ではそんなに無いのでは?

そう思うとあの日々は実は貴重なおもしろい時間だったなと思ったのでした。

今僕に欲しい答え。もっと飲んでええよという言葉…

火曜日, 9月 27, 2011

帰宅難民から考える

日本を襲った大型台風の時のニュースを見ています。
リアルタイムではtwitterでフォローしていたので山手線が止まったり名古屋が水浸しになったり被災地の仮設住宅が水浸しになったりは知っていました。

見ているニュースでバスを待つ人でごった返した駅の情景が映し出されていました。
そう、電車が止まっていてバスしかない。だから。
ふと…。タクシーの利用者はどうなっているのか?
タクシーが長蛇の列をなして駅前に並んでいるの光景は、僕が日本に帰った際など見ていました。
その競争でワンコインタクシーがでてきたり。
タクシーは不足していたのか、利用者がいなかったのか。
後者の場合は相当に景気・経済を判断する基準になったり?
早く帰りたいよりもバスを待つ。
いやいや、タクシーって選択肢は一切脳裏に無かったですとは言わせないです。もし無かったらタクシーのハードルがそれだけ高い?
考え方次第だと、タクシーを使うより待ったほうがいいという判断基準。
何時帰れるか分からない状況で、安息を求める判断基準の変化があったり?
バブルの時期なら?
示唆に富みすぎです。非日常は日常を考える鏡です。

次は、危機察知能力。
アメリカなら、この事態が予測される日に出勤してくる人はいるのか?
台風の強さが分かっていて、電車も止まる可能性がある。
そこで出勤する。或いは早く帰れない。そして帰宅難民。
想像力の欠如なのか、敢えてなのか?エム??
いやいや。
でも、平日やし出勤するのは当たり前やん。というコメントは分かります。むしろ当たり前。「におもえる」とここではつけます。
そこで一日休むリスクと、来るリスク。どんな時間を消費するのか。
それを考えたら、僕は行きたくないなぁー。
僕は企業で働いていないから机上の空論かもしれない。でも、現実問題として思考する価値はあるのでは?
ルールを守るのは大事だけど、ルールに縛られるのは違う気がする。

ぶと、考える機会をくれた台風でした。

土曜日, 9月 24, 2011

書評18(その61)

鉄道員裏物語-現役鉄道員が明かす鉄道の謎
著:大井 良
出版社(発売日)
彩図社 (2010/10/22)

日ごろ乗っている電車。そこで働いている人たちの勤務体系などとても「へー!」と言うことがありました。
改札を通る時にちらりと見える駅員室の中、今考えると「あー、なるほどなど」って思ってしまいます。

なにげなく過ごしている日常、でもその場所場所で勤務している人が居る。
その人がどんな勤務体系か?
絶対に気にすることが無い限り、どんな詳細なのかは知らないというか気にならないと思う。でももし断片でも知れたら、印象とかって変わるのかなって思いました。
無意識に色々なことをスルーしていると改めて感じた次第です。

逆にいうと、自分の仕事も周りから見るとそうなのだろうなと。
見る、見られる。意識、無意識。
日々、当たり前に動いていること。それを支える人。動かす人。

自分の仕事をまた客観的に見れました。

改めて、電車に乗りたくなりました。

書評17(その60)

博士漂流時代 「余った博士」はどうなるか?
著:榎木 英介
出版社(発売日)
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2010/11/16)

自分のやっている職業を客観的に見てみました。といった感じでしょうか。
いまいるポジションというか肩書き、僕は点として2010年に取得しました。が、流れがあってどのような政策が過去に採られてきたのか読むことが出来てよかったです。

書評2(その44)で書いた本は文型的な視点ですが、この本は自分が属する理系の現状を書いていてとても参考になりました。
この2つを含めてサイエンスや大学院というものを見てもらえると幸いです。

そして、改めて僕は恵まれているなと思った。そしてがんばらないといけないなと。

研究って面白いんですよ!お金にはならないですが。
それをもっと発信しないといけないとも感じました。
なぜ人は働くのか?なぜ人は勉強するのか?肩書きって?
相対的な中の具体的な自分。

10年後とか少し先にもう一度読んでみたいですね。どう変化して、何を感じるか。
とにかく実験します。明日から!(今日は昼酒万歳です…)

書評16(その59)

二畳で豊かに住む(集英社新書)

著:西 和夫
出版社(発売日)集英社 (2011/3/17)

この本で登場するのは夏目漱石・高村光太郎そして正岡子規といった方々です。

彼らは、二畳程度の広さ(狭さ!?)で生活していた描写が記されています。

震災後、脱原発が論点になっています。ここで述べるのあれですが、僕の意見を。

将来的に脱原発は当然だと思います。でも議論が今止めるかどうか。そんなに簡単に止めれるのでしょうか?というのが僕の論点。減らしていく・止めていく道筋を作るべきでしょう。

この夏電力不足が叫ばれました。でも結果的には足りた。

じゃー、足りたからOKなのか?もしこのような危機感がないままに夏を過ごしていたらOKだった?

安定に供給できるというのが企業にとっては大事で。企業も自家発電をかなり動かしたのでは?

見える結果でなくプロセスを見ないといけないと思います。

今でこそ電化製品が充実して、洗濯機・食器洗い機をはじめとして家事というのもが機械でできるようになりました。昔は洗濯板だったんですよ。

なぜその発展があったのか?電気を自由に使えたから。ここに原発がどれだけ寄与しているかは要論考ですが、電気と言う存在がいかに僕たちの生活を充実したものにしたか。

そして、今のこの移行期。僕は推進派ではないです。が、ゼロサム論でなくどう軟着陸するかの議論をしないといけない。

その表裏の議論として、この本に出てくるような「質素な生活」にあなたは本当に戻れますか?を考えないといけないと感じました。

贅沢も続けばそれが慣れとなり当たり前に。そうなると戻れない。豊かとは何か?

もう一度「暮らす」と言うことを考えるきっかけになるのではないでしょうか。

書評15(その58)

著:アルフレッド・S・ポザマンティエ、イングマル・レーマン、 松浦俊輔
出版社(発売日):
日経BP社 (2010/8/5)

この数列を知ったのはドラマ・ガリレオの中です。
この数列の定義は「前の2つの項の和が次の項の値、F_{n+2} = F_n + F_{n+1} \quad (n \ge 0)
といった感じです。

面白いのはこの数列内に出てくる数が、日常生活・経済・自然界・芸術に頻繁に出てくることです。
まさかー、と思ってサンタフェの旅行中に(もうかなり前です、しかもその書評を今書いているとは…)たまたま見つけたサンプルを調べたら…。
ホっ、ホンマや!!フィボナッチ数や!!と驚愕したのを覚えています。

特に芸術の中で言われる黄金比と言うのがあります。細かい説明は興味があったら調べて欲しいのですが、連続するフィボナッチ数の比はこの黄金比に収束するという。
パルテノン神殿やモナリザなどにこれらの比がたくさん出来ます。そして、これの比を敢えて入れた芸術家の存在など色々と示唆に富んだ記述がでてきます。

僕らの感じる美しいと言う認識は、数値に制御されているのか?
世の中を構成するとは何なのか?

ふと立ち止まって考えてしまいました。自然界に多く出てくるこの数列。自分の研究分野にも出てこないかなとか思ってます。

数学。奥がふかいです!

書評番外編

ここで書く書評は自分がpayした本しか書かないことにしているので、この本は番外編とします。

著:有川 浩
出版社(発売日):
幻冬舎 (2010/8/5)

関西出身の僕にとってとても馴染みのあるこの電車。しかも、今津線というのは母方の祖母がその辺りに住んでいたからとても親近感を持って読みました。

人との繋がりを改めて考えました。とってもホッコリします。
その中に色々なメッセージが含まれるので、すぐに読み終わりました。

電車の中あるいは飛行機と言うのは箱で、見知らぬ人が空間を共有します。その中で起きるというより感じること。ちっちゃなことで親近感・嫌悪感、あるいは恋愛感情などを胸に抱きます。
それは日常日々経験しているのですが、それをふと思い返してします。
そこがこの本のコンセプトかなと。自分もたくさんのここにあるような”ひょんな出会い”を経験した人です。その方々に久々に連絡を取りたくなりました。
土曜日昼酒してるので明日にでも!

あまり小説は読まないのですが、小説っていいなと。

自分も人に影響を与えているのかな…。