木曜日, 11月 10, 2016

29th book on 2016(259)

良心をもたない人たち (草思社文庫) 文庫
マーサ スタウト (著), Martha Staut (原著), 木村 博江 (翻訳)
草思社 (2012/10/4)

この本、正直衝撃でした。
その衝撃の内訳は「確かにそんな人いるかも」という観察から生まれる意見と共に
自分もその資質を持ているのでは。。。
と思った事です。

サイコパス。
頭のおかしさと人間味の深さは別件だと思います。
ヤクザ映画に根強い人気があるのは必要悪的要素と仁義・義理・人情を反映しているからでしょう。
でもここで議論されるサイコパスはそれを超えた存在。
越えてしまった存在という方が正しいのかな。
付き合い方と対処法が明確に示されています。生きる術として。

僕はここで述べるとしたら、いつ自分がサイコパスになるか分からない世界で生きているかという事です。
タイミングかもしれませんが、大統領選挙の結果を受けてデモする人。
アメリカの国のシステムに沿って生まれた候補者に対してのデモ。
トランプさんへのデモはおかしいでしょ!?選挙のシステムに対してなら分かりますが。
これこそサイコパスっぽいと思ってまう。
でも僕も今回は客観的な立場なだけでいつ振れるか分からない。
そんな部分は感じている。そう、現代の病かもしれません。

知ったから、意識したから生まれる緩衝材。
この本を手に取ったタイミングはまさにだったのかもです。

今バーで飲みながらこれを記してます
テレビではプロテストのアクションが映されてます。
彼らの良心は何なのか。青色の州。リベラルとは。考えながら閉じたいです。
でも言いたいことは
X$%^%%&^JFY*^R(#
放送できないです。良心を持ってるつもりなので。。。

水曜日, 11月 09, 2016

28th book on 2016(258)

スピリチュアル漫画家! 単行本(ソフトカバー)
魔夜 峰央 (著)
PHP研究所 (2016/7/21)

人間万事塞翁が馬
この本を一言で要約するとこのフレーズに落ち着く気がします。
そんなの一言に纏めると元も子も無いのですが。。。

僕の一番好きな漫画。キン肉マンも好きなんですがパタリロなんです。
敢えて言うなら好き傾向が違うんです。
あの美少年タッチのバンコランとそんな感じの描写。小学校の時に流れていたテレビ越しのそれは決して触れてはいけないモノ。再放送してる意味が分からないと自分に話した僕。

時は流れ、そのテレビ越しのそれをネットという道具のおかげで観た時の衝撃といったら。
筆者がここ話す体験に近いぐらいバチコンときまして、アニメかされたものは全話コンプしました。
なんて面白い漫画なんだ!しかも今も続いている。
その筆者の自叙伝。買うしかないだろう!タマネギ1号!今すぐオーダーしろ!

筆者の生き方そのモノがパタリロなんだと僕は思いました。滲み出るキャラクター。
もちろん筆者は国王でもないですし金の亡者でもないし理不尽でもない。
でも生き方とかそれを規定する哲学的なものはパタリロなんだと僕には思えました。
そしてその生き方は僕自身が共感・共鳴するもの。そらハマりますわな。

自己を表現すること。浅く深い・深く浅い。フンにゃ!ってパタリロが教えてくれた気がします。僕の表現方法を信じて。
学会でスペインへ向かう飛行機の中で読んだという事実。

人間万事塞翁が馬。これにつきます!そんなの一言に纏めると元も子も無いのですが。。。

27th book on 2016(257)

米朝・上岡が語る昭和上方漫才 単行本
桂 米朝  (著), 上岡 龍太郎 (著)
朝日新聞社 (2000/06)

時代と共に色んな文化は変化しますが、笑いの変化というか芸事の変化の理由を知れた気がします。知ったと言ってもそれは時代の変化なのですが、何が変化したのかを。

テレビという箱の普及と芸の形態が変わり
局に行く代わりに楽屋で過ごすという習慣が減り観るという機会がなくなり
交通の便が良くなりドサ廻りがなくなり若手と師匠方の深い接点が薄くなり
養成所が出来た事で弟子という関係性が無くなり

と言った感じで。それを思うと吉本の先輩が奢るシステムというのは若手が先輩と繋がる接点として貴重な遺産なのかもしれません。
米朝師匠も龍太郎師匠も本当に笑い・芸・芸人が好きなんだと文章からヒシヒシと伝わってきました。
今みたいにSNSやネットもなく寄席という小屋が笑いの供給源と、それに付随する芸人の地位と言うとあれですが生き方として芸人の破天荒さが寛容される時代だからこそ今では考えられないような芸人さんという生態があったのでしょう。世間という垣根が今と違うおもしろさでもありますね。

僕はどうしてもうらやましく憧れを持ってしまいます。売れる売れないでなくそんな空気を世間勉強として知りたい欲求は今も心の中でくすぶっている。
それを改めて感じさせてくれました。

全然関係ないけど、なるほどザ・ワールドに出てたトランプマン。今こそトランプ切らないと。。。顔を白く塗りますか。。。

一夜明けて

この国の深さと広さを痛感してます。


Googleさんからお借りしてきました。青と赤の比が全く違うのに接戦。選挙人は各州の人規模で振り分けられるシステムです。青はどちらかというと都市部(ロス、シアトル、サンフランシスコ、シカゴ、ニューヨーク、ボストン、ワシントンDC)なのが分ると思います。
州内の細かい地区ごとで見ると州全体は赤なのにある経済都市のある所だけポコッと青になっていたりします。

一部の経済圏で暮らしてる人々の意見と大規模なカントリーサイドの意見と戦うこの構図の意味を今回の選挙でこの国の国民はしっかり受け入れるべきです。特に青のエリアに住んでいる人たち。世論調査を気にしSNSを使いリベラルと謳う人たち。

この国の農作物・畜産物など赤の州で作られている現実。それを消費する青の州。そしてオーガニックやら歌う人たちも青の州。果たして青の州の人たちは赤の州の人たちのことをどれほど知り考えたのか?そこが今回の結果の肝ではないかと。

もう終わったとか悪夢だとかいう人たちほど青に住んでいる人たちのような気もします。
自分の国のこの現実を受け入れないと本当の悪夢になるような気がします。
Diversityを掲げ支持した青の支援者は今こそ自分たちの言った言葉の本質を受け入れないといけないのではないでしょうか。それは支持率調査で声の拾い方を誤ったメディアも然り。

トランプさんは冗談が現実になったのかもしれません。でもなってしまったんです。
彼が父として厳格に子育てをしてきた実績を国政に応用できれば大化けするポテンシャルありと僕はみています。あと暗殺にはお気をつけとも。。。

最高裁の人事件をトランプさんが握ってから発動すると共和党ということもあって銃規制とかは難しくなるかもしれないですね。議会も赤色寄りなので運営次第で自由の利く4年間になるのもポイントかも。

最後にヒラリーさん。この人ほど辛酸をなめてる人は居ないでしょう。オバマさんと党内で争い負け。国務大臣を勤め上げようやくお鉢が回ってきたらトランプさんに負ける。大統領という職を必死で目指した人はこの先ヒラリーさんの他に出てくるのかなって。彼女の今日の演説はそんな12年間の苦悩、いや夫のビル・クリントンさんの時から抱いていた想いが走馬灯のように駆け巡る中でしゃべっていたのかもしれないですね。

祭りは終わり日常が始まる。2人の候補者のこれからの日常に思いを馳せながら。。。
一杯早く飲みたい。。。でも、一杯飲んだらもう忘れてしまうか。。。

火曜日, 11月 08, 2016

投票日に思ふ

結果がもうすぐ出そうです。予想外に接戦。
3回目のディベートの後すぐに仕事でスペインに出かけたのでそこでの感想を書けなかったりしていたけど、接戦はありえるかなって。

サイレントマジョリティー
好き嫌いの感情と論的な行動

ここら辺がキーワードなのかもしれないです。
トランプ支持を公に言うのは恥ずかしい。トランプに入れたくないけどヒラリーは嫌い。
投票行動はここらをプライベートな壁で囲って自分の意思になる。

Brexitや大阪都構想のようにあとの祭的な議論がどのように起こるのか興味を持って観ていきたいです。

粛々と自分の仕事をこなしていくことに変わりないですが、平行して行われている議員の選挙結果を含めるとどちらになろうと激動の世界情勢には変わり無さそうです。

さて、飲み屋の空気を感じに出かけますかー


木曜日, 11月 03, 2016

ところ変われば

先週1週間ほど仕事の関係でスペインへ行ってきました。そこで感じたことをつらつらと残しておこうと思います。

TAPのビールはアメリカと違って日本のようなラガー系のビールが1種類のみあるのが普通のようでした。その反面、朝食のドリンクエリアに普通に赤と白のワインが。。。

落書きがすごく多くて走っている列車が思いっきりその餌食に。消しても書かれるいたちごっこなのか単なる面倒なだけか。。。

こんな感じ。。。

僕の居たGironaというフランスとの国境に近い街(バルセロナから北へ向かって列車で1時間ちょっと)だけなのかは分らないけど、小学生か中学生は制服を着ていた。アメリカが長いからかもしれないけどなんか驚いた。

Gironaの街はチェコのプラハとイタリア・ベニスを足して2で割ったような素敵な所でした。スケジュールの都合上、3時間ほどしかテクテク散策する時間が無かったのが本当に残念です。次回はゆっくりしたいものです!

サクラダファミリア。7年前と比べて圧倒的に新しい構造物が出来ていて感動。最初の方に作られた所との色対比というか年月の経過の違いがあまりに大きくて、壮大な計画の具合が計り知れます。



帰り空港の近くで泊まったホテルに中国人の団体さんが。日本の街中でみる彼らとホテルで遭遇するのは全く違った印象でした。泊まったフロアのほぼ全室が彼らによって占められていて、廊下に漏れるその声々に圧倒されました。と何故か朝チェックイン前にみなさん部屋の前にスーツケースを置いて朝食に!?(それでフロアの占有率が把握できたんですが)。盗まれるとか考えないのかなって。。。

飛行機が大幅に遅れ色々スケジュールの変更を余儀なくされたのですが、利用者への配慮の素早さと手厚さに少しびっくり。SNSとビッグデータ時代の賜物なのですかね。

そして。。。やっぱり家は落ち着きます!
でもまたふらっと前みたいに旅に出たいと切に思ったのでした。ビバ・非日常!