土曜日, 11月 27, 2021

背中

コーチングって言葉がどの分野でも一般的になってきて、スポーツの世界ではコーチという職業として存在します。このコーチングやコート言うという存在は人に何かを教える助言するというのは教科書のように読んで理解するのとはちっがたもっと立体的な役割だと思う。だから教えるテクニックなど技術的な部分ではない人間としての関わり合いや言葉のチョイス・表情といった本質的な部分がとても大事なのでは僕は思っています。そこに経験というエッセンスが入ることによってより深く相手に変化をもたらせれるのではないのかなと。

2021年の日本シリーズ。こんなに毎試合ドキドキワクワクする試合が続く純粋に野球の魅力が噴出したシリーズはいつ以来だろうかと。ラジオのおかげで全試合をライブで堪能できました。そんな第六戦にグッとくるシーンが。

チーム最年長、コーチ兼任の能見投手がマウンドに。対するは日本の4番・村上選手。しかも延に入って絶対に押させないといけない場面。さらにシリーズ初登板。今シーズンからオリックスに加入し選手としてコーチとして若いチームに良い影響を与えているという記事をいくつか目にしてうれしく思っていました。そんなコーチが選手として大一番のマウンドへ。

仮に打たれても誰も文句は言わないと思う。でもきっちり一人をワンポイントで抑えてお役御免。そんなコーチの背中はより若手にとって大きく映ったんではないのかな。第五戦で決勝打を打ったジョーンズ選手も同じ役割を果たしてくれたように思います。来シーズンもこのお二人が選手としてプレーし続けてほしいです。

今の自分の役割に投影するとまだプレーヤーとして結果を残さないと駄目だけど、人を育てないといけない。能見選手は一つ上でジョーンズ選手は年下。スポーツの世界とサイエンスの世界のキャリアの定義は一致しないけど、今置かれてる立場を改めて意識させてもらいました。

一つの言葉よりも行動と結果と立ち居振る舞い。出来るようで出来ないです。とても刺激をもらいました。ありがとうございます!!

第七戦は無くなって寂しいけど明日はゆっくり寝れるのかと思うと、もう一杯飲もうか。
ありがとうオリックス・おめでとうスワローズ!!最高!!

月曜日, 11月 22, 2021

2021年 6-7 冊目 (358-359)

嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか 単行本 
鈴木 忠平 (著)
文藝春秋 (2021/9/24)

落合博満論 (集英社新書) 新書 
ねじめ 正一  (著)
集英社 (2021/6/17)

魅力のある人と聞くとポジティブなキラキラしたイメージを抱きがちだが、実際は印象的といった外見的なものではなく言動や行動だったりその人の本質からにじみ出る人間性に触発される部分が多いのではないだろうか。

落合博満。以前からこの人物の持つ考え方や視点に興味があって彼の著書「采配」を読んだことはあるし、彼の下で仕事をした今中さんの「中日ドラゴンズ論」やその他の野球関連本「「二番打者組織論―チーム、集団のキーマンは、三番でも四番でもない」「2番打者論」という書籍の感想に「落合監督」を意識していた文章を書いていることを過去の自分のエントリーを見直して気づいた。なにより彼のインタビューや対談など結構な動画を観漁っていた。ねじめさんの本の冒頭に出てくる西武の山川選手と落合さんの一連のやりとりもほぼリアルタイムで見たのではないだろうか。ある意味でそこそこの「落合信者」である。それは僕にとって落合博満は魅力的なのだ。野球というスポーツの持つメンタル性や組織性、そのた技術論にそもそもの興味が元来あるのでそうなったのかもしれないが。

そんな僕が言えること。「やっぱり真実は本人にしか知らない」ということである。
鈴木 忠平さんは一連の清原和博さんに関する本の著者として認識があったので「清原さんの次は落合さんか」と思って読み始めた。するとどうだろう、鈴木さんのキャリアの足跡をなぞるように落合博満が存在し2人の関係性から零れ落ちてくる「リアル」が知らなかった落合博満の話なのである。各章でフォーカスされる個人と落合博満。ねじめさんと落合博満。

スポーツニュース内の野球の試合結果はダイジェストである。2,3時間ある試合が1分ほどに纏められる。画像編集者によって選ばれた1分とナレーターの音声。ところが野球結果放送の老舗・プロ野球ニュースで扱われる元選手の解説付きの長めの映像。
両者の事実には含まれる真実の量が異なるために受ける印象が全く違う。楽天・田中将大投手のシーズン最終戦でのピッチングに際して感じたことである。

現代における最大の課題「事実と真実の見極」
落合博満の事実を知れば知るほど真実が知りたくなる。なぜか?それはどうやったらあんな実績や結果を残せるのか知りたいからだ。現象には必ず理由がある。
それは彼にしか当てはまらない事なのかもしれないし、普遍性があるのかもしれない。
魅力は纏うものではなく滲み出てくるもの。そしてそれに惹かれた者を不幸にするかもしれない。ああ恐ろしやオレ流よ!!

月曜日, 11月 15, 2021

2021年 4-5 冊目 (356-357)

沈黙のパレード (文春文庫 ひ 13-13) 文庫
東野 圭吾  (著)
文藝春秋 (2021/9/1)

透明な螺旋 単行本 
東野 圭吾 (著)
文藝春秋 (2021/9/3)

ガリレオシリーズを書籍として読むは「容疑者xの献身」以来となり、そこからドラマと映画「ガリレオ」シリーズを辿ってこの2冊に至る。
最初の読書も引き込まれるように読み、映画化された時に書籍から思い描いていたイメージとの対比が面白かった。

今回この2冊を読んで思ったこと。湯川先生の果たす役割・作中の犯罪時の仕掛けなどは映像化された作品において印象が圧倒的に強くなるのかなと思った。福山雅治さん演じる湯川学というキャラクターの影響だろうか。
書籍だと作内での人間関係や登場人物の描写が均等に浮かんでくるというか、面白さと言うより自分の感情に沁み・響き・驚き・考えされされる。読後は高揚感・多幸感と言うよりは暫く動けないと言うか考え込んでしまう。
文章で表現するという営みの凄さと豊かさを改めて感じた。

自分の研究データを学会などで発表するのと論文にまとめる事の違いに似ているかもしれない。同じ素材だが調理が異なり届け方も違う。前回書いたの論文は当初この違いを僕自身が意識も理解もできなかったので遠回りしたのだ。今執筆中の論文は同じ遠回りをせずに書き上げたいと思っていたので、とても良い刺激なった。湯川先生、あなたはすごい人ですね。。。

金曜日, 11月 12, 2021

期待

 オリックスが日本シリーズに進出そして相手はヤクルト。26年前の故・仰木監督とイチローさんのオリックスvs故・野村監督と古田さんのヤクルトのシリーズを思い出します。

僕の希望はイチローさんが始球式に出てくださるとええなーって。初戦だと盛り上がるけど京セラドームなので第六戦・第七戦の神戸での開催まで試合が進むとあり得るのかなー。

楽しみだ!!

土曜日, 11月 06, 2021

細かく見るから面白さが分かる=手間を惜しむな

衆議院選挙が終わって1週間。先週の日曜日の朝に各選挙区と比例の結果を見て思った事を記しておこうと思います。

地元大阪。ここだけは結果が他の都道府県と全く違う。大阪だけまるで別の国のよう。桂三度さんが国のトップを演じていた映画「さらば愛しの大統領」の独立国家・大阪合衆国かと言わんばかりに小選挙区は維新と公明の候補者が当選。大阪で自民党が負けた的な報道もありますが選挙協力なのか自民の候補が出馬せず公明の候補者が出ている区もあるので簡単な話では無さそうやなって僕は思ってます。

候補者の名前を見てこの人ってもしや!?ともって調べると世襲の議員さん。一時は世襲議員の問題など上がっていましたが今後もしっかりと地盤・看板・カバンを受け継いでいくんだろうなと。そしてこの文化は無くならないだろうなって。

論功行賞と言う言葉がありますが、比例区の名簿順をみて「ほー、なるほど」と思った近畿ブロック。先の大阪市長選だったか府知事選だったかで自民党候補として火中の栗を拾った方がおられました。その選挙では落選でしたが、今回小選挙区には出ずに比例の名簿順の高い候補としてしっかり当選。知事になるより結果として良い職を得はったんちゃうって。なるほどそういう出世もありんやなと。これは実にオモシロイと思ったのでした。

候補者の年齢。まぁ、なんとも高齢ですよね。僕と同じ世代で当選した人なんていたのかな(一人みたような気が)。平均寿命も長くなってるし、若者の雇用もバラ色ではないし。世代交代と言うのは景気が良くないと出来ない気がします。

選挙に勝ったのがゴールでなくこれら当選者がどのように解散が無ければ4年間を動かしてくれるか。選挙結果と言うのは出たけどこれからですよねー。
いやー、見てる分には楽しく勉強になりました。関係者の皆様はお疲れ様でした。選挙ってすげー!!