月曜日, 11月 15, 2021

2021年 4-5 冊目 (356-357)

沈黙のパレード (文春文庫 ひ 13-13) 文庫
東野 圭吾  (著)
文藝春秋 (2021/9/1)

透明な螺旋 単行本 
東野 圭吾 (著)
文藝春秋 (2021/9/3)

ガリレオシリーズを書籍として読むは「容疑者xの献身」以来となり、そこからドラマと映画「ガリレオ」シリーズを辿ってこの2冊に至る。
最初の読書も引き込まれるように読み、映画化された時に書籍から思い描いていたイメージとの対比が面白かった。

今回この2冊を読んで思ったこと。湯川先生の果たす役割・作中の犯罪時の仕掛けなどは映像化された作品において印象が圧倒的に強くなるのかなと思った。福山雅治さん演じる湯川学というキャラクターの影響だろうか。
書籍だと作内での人間関係や登場人物の描写が均等に浮かんでくるというか、面白さと言うより自分の感情に沁み・響き・驚き・考えされされる。読後は高揚感・多幸感と言うよりは暫く動けないと言うか考え込んでしまう。
文章で表現するという営みの凄さと豊かさを改めて感じた。

自分の研究データを学会などで発表するのと論文にまとめる事の違いに似ているかもしれない。同じ素材だが調理が異なり届け方も違う。前回書いたの論文は当初この違いを僕自身が意識も理解もできなかったので遠回りしたのだ。今執筆中の論文は同じ遠回りをせずに書き上げたいと思っていたので、とても良い刺激なった。湯川先生、あなたはすごい人ですね。。。

0 件のコメント: