日曜日, 12月 31, 2017

good job 酉年!

あと今年も残す所6時間ほど。今年を振り返って。

まず年頭に立てた目標
「3本自分の仕事を世に出す」そしてそれを実行するために「小さい終わったを積み重ねていく。」

結果の方は2つ。3つ目は1月中にまとめて再投稿でおそらく終わると思うので。ほぼほぼ出来た感あり!プロセスの方は意識を保つ方法も見つけ、このお陰で進んだこともかなりあった。
ただ、やっぱりケツが重たい性格のせいで意識に苛まれていく自分。物理的に縛るというのが僕にとって最善の策である事が確定した気がします。その物理的をどのように作っていくか。生きることは工夫だ!

その他で言うと、弾丸もかなりあったけど旅をたくさんできたこと。これは楽しいし余裕があれば続けたい。物理的な変化になるのなか。いっぱい気付くこと感じることが多い人生は面白い!

外とのつながりが前年にもまして広がって、広がるだけでなく濃くなった面を感じれたのはよかったです。学会など定期的に交流がある場所の意味とか意義とか、長く関わってくれば来るほど感じれるようになるんかな。積み重ねることで他人に認知されていく。人間関係の面白い側面。

そして周りの人たちの親切さや繋がりに感謝。ありがとうございました!!

さー、来年は。。。ねーー!
兎にも角にも愉快な一年でした!good job 酉年!

月曜日, 12月 18, 2017

過激と風刺

ウーマンラッシュアワーが「おもしろい」漫才をTHE MANZAIで世に投げました。

SNSに上がってきたのを見ながら何をまたと最初は流しました。
でもまた色んなコメント・意見・感想が上がってくる。ほーーー。
で観てみました。

言論の自由とは世間・政治・社会を揶揄しても国やお上から規制されない。
憲法で守られた自由。ここで法律とごっちゃになってはいけない。
彼らが漫才の中で吐き出した言葉は何なのか?
同様のフォーマットで北以外の国を揶揄することは出来るけどしないのか、したいけど出来ないのか?

司会にビートたけし師匠が居るのがまた薬味やなーって。
ツービートの漫才を聞いたことがある人なら感じるあの過激さ。
その過激さは時代だから出来たのか?憲法は何も変わっていないぞ。
同じようなテイストを今でも出来るけどしないのか、したいけど出来ないのか?

何ともエッジの利いた漫才。
「笑ってるお前に笑ってられるのかと問いかける笑いに気づかずに笑っている人たち」はどれぐらいるのか。それともこのネタを風のように流して不感症のまま「おもんな」と言う人はどれぐらいいるのか。

うーーん、落語や浪曲のような古典っぽい空気を僕は感じました。おもしろい!!
風刺
ええ言葉やな~。笑いの持ってる力を改めて感じました。
次回作が楽しみ!!






水曜日, 12月 06, 2017

2017M-1

全編観ました。両親が録画と送付をしてくれたおかげで。
今年は本当にすごかった。最後思わず泣いてしまった。
面白さ。その競争。
プロとしての面白さの競争。
心技体ってよくスポーツで聞くけど、これに似たバランス。
技術、笑いの量、インパクト。
さらに順番的な運も。
特に今年の順番くじ引き方式は。。。ねーーー!
とろさーもんさんが勝った理由はなんとなく小さなイチお笑いファンとして腑に落ちる。
でも笑ったのはミキも和牛も。一回目と二回目の妙とか。
あーーーーーーーーー。かっこええっす。
笑わせなアカンのに感動させてどうすんねん!笑
言葉にできないぐらい感動をありがとう。もう三回も観てる僕は変ですか!?
書きだしたら止まらないし、書きたいけど素人の戯言。観た人と意見を交わしたいっす。
日本に居たら今週は完全オフやわ。。。
もう一杯続行!

金曜日, 12月 01, 2017

愛すべきモラトリアム

2年とか5年という期間をどのように考えるのか。
ロッテの田中英祐投手が戦力外になったニュースを読んだ。
彼の出身は京都大学。聞いたところだと有名商社にセカンドキャリアが決まったらしい。
大学を出てから3年間日本のプロ野球で過ごしたという経験。
修士課程に進めば2年を博士課程まで行くと5年を途中でやめない限り最低過ごさないといけない。
田中選手にとっての3年間はそこら辺の修士や博士よりも深く味わいのある時間だったのではと思う。
そう思うと吉本のお笑い学校NSCに行ったり海外を放浪したりという「ある程度の時間」って遠回りでなくある意味でショートカットやパワーアップを促すものではないかと。
ただ、やるからには過ごすには「ガチンコのガチンコ」でないと意味がない。
田中選手はほんの一握りしか体感できないプロ野球だからこそ意味があったわけで。
それを思うと海外でよく聞くサバティカル(日本でした人をあまり聞いてないので海外でとしただけです)とか生き方について少し自由度を持つ事。
ちょっと面白いかも、なーーんて思ったのでした。
テッペンに行ける機会とそこで下手糞なりにでも足手まとい・迷惑にならない適応力。
あーーーー、このハードルの高さ!飲むしかない!

2017年33冊目(293)

大阪ことば学 (岩波現代文庫)
尾上 圭介  (著)
岩波書店 (2010/6/17)

僕はアメリカに来て常々思っていたことがあった。こっちの人とのコミュニケーションに関して自分が大阪人でよかったと。
笑わせたり言葉のキャッチボールの仕方(大阪人全員がこうであるとはおもわないが主として)、言うなら自分の中に染み付いた大阪人的感性によって何人もの海外の人たちと腹を抱えて笑い真面目に語らいあい代えがたい人間関係を構築できたに違いないと。
それは大阪という街で暮らしたことによって身に付いたと思っていました。この本を読むまでは。

風土と言葉の相関というか大阪弁にこそ大阪人の気質が反映されている。その言葉がある意味で思考の方程式であり、その考え方に基づいて表現や発想も組み立てれらる。

それを基礎にして自分を顧みると僕は日本語英語ではなく大阪弁英語の使い手で、英語の中に大阪的要素が介在しているから上手く人との距離感を大阪に居る時のように保てているのかと。腑に落ちた瞬間でした。

日本の中の海外。それは大阪。あの街の持つ何とも言えない猥雑さが、海外という地で異文化のコミュニケーションツールとして有用性があるのでは。

ありがとう大阪!!僕は心から大阪人でよかった!!
でも年々下手になっていく大阪弁スキル。「えせアメリカ人」であり「えせ大阪人」。
わしゃどこえ向かうのか。。。助けてAI!!いや助けてAhoAhoMan!!

金曜日, 11月 10, 2017

2017年31,32冊目(291-292)

円周率の謎を追う 江戸の天才数学者・関孝和の挑戦 単行本
鳴海 風 (著),‎ 伊野 孝行
くもん出版 (2016/11/8)

アルゴリズム図鑑 絵で見てわかる26のアルゴリズム 単行本(ソフトカバー)
石田 保輝 (著),‎ 宮崎 修一 (著)
翔泳社 (2017/6/6)

アマゾンの本の内容紹介では「関孝和を題材にした初めての児童書」とありますが、大人が十二分に楽しめます。
当時の江戸の空気(徳川家は4代目の時期)の中で数学という学問を学ぶという行為の難しさを感じれます。漢文で書かれた本を写本し学ぶ。今のコピー機やパソコンのある現代では考えられない話です。そして円周率が3.16位となっている事実からどのように円周率を正確に求めるかという問に立ち向かっていく主人公。
本の中で「楊輝算法」という書に出会い、正確な円周率の値が記されているのではと胸を躍らせ見つけた数値は3でした。「円周率は3だ。ただの3だ!」と落胆します(P108)。
ここにこれが児童書として意味があると思いました。
確か一時メディアで話題になった”円周率を3で良しとするか3と教える”という話。
現代と関孝和の3に対するギャップはおそらく円周率の性質である無理数ぐらい遠く長いものでしょう。
この永遠に続く数字こそに意味があって、それを3にしてしまうはおそらく学問の全否定になるように気がします。その円周率をπで表せる記号の含む表記。代数。これこそが関孝和が正確な円周率を求めるために思いついた方法論なのですから。西洋と隔離させた島国の中で独立してこの方法論を思いつた関孝和。この事実は世界の数学界に大きなインパクトを与えるのです。

ちなみに関孝和がこの世を去ったのは1708年。哲学者カントもゲーテも、音楽家モーツァルトもシューベルトもまだ生まれてません。哲学者ホッブスが他界したのは1679年。これだけで十分に彼の好奇心の偉大さを伺えるでしょう

なんでも答えを求めがちな世の中ですが、義務教育だからこそ3.14が3としない事を教えるからこそ教養なのだと思います。そうあるべきだと。
自分がどうあるべきかを相対化するとても良い機会を得た気がしました。

そんな土台の上に知らないけど使っているアルゴリズム。特にセキュリティーの箇所は勉強になりました。これだけを手に取っていたら読むのにむっちゃ時間がかかった気がします。

人生も連続する数字の連なりと同じです。みんなで広げよう、友達の輪!!!

日曜日, 11月 05, 2017

2017年29,30冊目(289-290)

ひとはなぜ戦争をするのか (講談社学術文庫)
アルバート アインシュタイン (著), ジグムント フロイト (著), 浅見 昇吾 (翻訳), 養老 孟司 (解説), 斎藤 環 (解説)
講談社 (2016/6/11)

35歳までに必ずやるべきこと ポケット版―運をつかむ人になれ 新書
重茂 達 (著)
かんき出版; ポケット版 (2008/9/2)

一見まったくつながりがなさそうな両書。ふとした感覚でリンクを見つけたので一緒に書きたいとおもいます。

前書。そもそもこんな大御所2人が書簡で戦争についてやり取りをしていたなんて。オリジナルは「ヒトはなぜ戦争をするのか?―アインシュタインとフロイトの往復書簡 単行本 – 2000/12」
そのまたオリジナルは「Why War? Albert Einstein's 1932 letter to Freud and Freud's response Pamphlet – 2010 by Albert Einstein (Author),‎ Sigmund Freud (Author),‎ Milton B. Blouke (Preface)」
最近まで世にちゃんと知られていなかったのかとまず驚きを禁じえませんでした。
そして言えることは、この地球上ではこの書簡で議論された問に対して根治療法では対症療法でしか対応できていないでいるということです。つまり全く当時と変わっていない。
アインシュタインは「国際的な平和を実現しようとすれば、各国が主権の一部を完全に放棄し、自らの活動に一定の枠をはめなければならない。(13ページ)」と言い、
フロイトは「文化の発展を促せば、戦争の終焉へ向けて歩み出すことができる!」と締めくくる。
国連やEUやあまたの機構がこの役割を果たそうとしているが実現できない平和。
国家の単位での取り組みに内蔵されている個々人が認識を共有できない限り難しいのではと思った時に、後書にぶつかりました。

この本は友人が貸してくれた本で、こういった自己啓発本も時に読むと忘れてた過去に意識しようとしていた考え方を思い起こさせてくれるなーと思っていました。
この本に書かれてる本は僕がそうありたいと思うことが大半ですが、それは特別なことでなく一般的な3大宗教の経典や論語や身近な道徳書でさえも言及されていそうな常識的な立ち居振る舞いではなかろうかなと。こんな人間であったりこんなボスでありたい。みんながそのように生きれれば社会はなんて健全なんだろう。

そんな健全な世を促す書が溢れているのにも関わらず、100%にならないのが世の常。そうだとすればフロイトやアインシュタインの求めた戦争のない社会は一生やってこないのだろうか?矛盾のようで実はこれは理解や許容といった本来リベラリズムが持っているような考え方ではないでしょうか。diversity(多様性)のある世の中。

脳機能学者の苫米地英人さんがtwitterで
「悟りを目指すのは誰よりも人の役に立ちたいという利他が本来の大乗なのに、ジョブズが禅をやったのは自分の健康と精神の安定の為だし、マインドフルネスがアメリカで流行ってるのもストレス軽減とか自己生産性向上の為。西洋に行くと皆利己に変わる。それが日本でまた流行るのは日本人の利己化を象徴 (https://twitter.com/DrTomabechi/status/926793180502036480)」
とあるのを見てまたこの2つの本との関連性を感じました。

具体的な言葉で綴れないけど、やはり1つか2つ僕達自身が新しい概念を作り上げないとフロイトとアインシュタインの想いを身にすることは出来ないような気がしました。
この東アジアの緊張下だから手にとってみると何か感じることがあると思います。
だから今日も自分にできることを可能な限りやるしかないのだと。そして最後は一杯(いっぱい?)飲むんだろう。。。

金曜日, 10月 27, 2017

2017年27,28冊目(287-8)

最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常 単行本
二宮 敦人  (著)
新潮社 (2016/9/16)

天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々 単行本
メイソン・カリー (著), 金原瑞人  (翻訳), 石田文子 (翻訳)
フィルムアート社 (2014/12/15)

根が不真面目でレイジーな性格の自分がなんとか上手く回っていると思えている今の生活スタイル。
新たに発生するプロジェクトや好奇心に惹かれつつ進行中の案件に関して迫ってくる期日ややりきらないといけないプレッシャーと格闘する日々。
もっと良い環境設定や方法論ががあるのでは?働き方とか生産性とか自分のライフスタイルを再考する頻度が増えるなかで人の生活を知ってみたい。そんな中でこの2冊を手に取りました。

一つは作品を世に残しクリエティブという称号を手にした人たちの本
もう一つはまさに今クリエティブに対して壮絶な戦いを挑んでいる人たちの本

多種多様な生き方がある中で思ったことは、作品を作る過程で形成されたライフスタイルがクリエイティブな生き方であってそれに解を見出そうとすること自体は野暮なことだといううこと。ただ、それっぽい傾向を何種類かのパターンとして抽出することはできた。

天才たちの日課で言うと現代と違って手紙のやり取りやネットのない環境という環境や時代のゆるやかなの流れが彼ら彼女らの創作過程に影響したのは間違いない。東京藝大の話は今の出来事を綴ったものではあるが学内というある種の結界で守られた創作空間が存在することを知れた。

環境に適応するのと当時にどんな環境に身を置くのか。そして世に放たれた自己から滲み出したあるいは絞り出した塊が世に受け入れられた瞬間にその生活も受け入れられるのだろう。

要は答えなど簡単に出るわけないのだ。ただ人にどんなに「おかしい」「考えられない」と言われようとその戦いに勝てるだけの強靭なメンタルと信念があれば、それはいずれ受け入れられる。それがクリエティブな空間をクリエイティブたらしめる住人たちの矜持なんだと思う。

怠けてもいけどそれで出来なかって自分はどうなの?
まだ確立してない自分は格闘の最中。住人から住民票を与えられるまで(与えられたら与えられたでまた新たな契約書の履行に追われるんだろうなと容易に想像はつくけど)走れってことだなと。不安は行動と結果と反省の繰り返しによってしか減らせない、そしてそれは完全になくならない。。。

あーーー、クリエイティブな世界にようこそ。まずはウエルカムドリンクをとにかく下さい!!!!!

火曜日, 10月 10, 2017

2017年26冊目(286)

経済で読み解く織田信長 「貨幣量」の変化から宗教と戦争の関係を考察する 単行本(ソフトカバー)
上念 司  (著)
ベストセラーズ (2017/2/25)

歴史から学ぶってこういう事なんやろうなって思います。学生時代に歴史が好きだった人は色んな点が線になってその線が今の経済を理解する補助線になることにワクワクすんじゃないかなって。リフレやマクロ経済政策・金融緩和とか。経済学は身近にあることから学ぶとなんとおもろい学問なんやと。

大阪や京都などの寺社仏閣と宗派に歴史的イベント。何にも意思せずにあの街中をブラブラしたり自転車で乗り回していたのかって。帰国したら聖地巡りではないですけど味わいながら街ぶらしたいです。
個人的には「越後屋」「越前屋」ってその名前が北陸の方の名前であることの意味を知れたことがニヤニヤです。

つまりは現象には必ず理由がある、その理由を知るということが表面的であって深く知るとはどいうこっちゃっていう良い例を見せてもらいました。
こういった過去の文献や事象にエッジを加えて解読していく作業。僕の分野でも有効なんやろうなって。時間が出来たらじっくり資料読みしたいかも。ぽっかり開いた謎や忘れてる何かに気づけるような。にしても、今日は何かしないけないはず。ぽっかり抜けてる現在の自分。。。焼き討ちじゃ~!

P.S. 今の政治状況とかこの時代っぽい面があるようでなんなんやろう。。。

土曜日, 9月 23, 2017

なす

焼き茄子と日本酒。えーーなーーって思っていますが、それとは関係ないなす。

為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり
何もしなければそうなってしまうこと。期限が決まっていること。
衆議院の任期と消費税増税。

衆議院解散の件について「大義なき」とか「自己保身」とか。
政治的なカレンダー。僕が知ってる範囲で以下

トランプ大統領来日
自民党総裁選
衆議院の任期に伴う総選挙
消費税増税
天皇陛下のご譲位とそれに伴う新年号の開始
ラグビーワールドカップ(開催地:日本)
東京オリンピック

選挙して負けたら責任問題で退陣。総裁選に勝てばもっと長く総理として居ることが出来る。
そしてこれらのカレンダー。アホじゃない限り何かしら考えがあるに決まってると思ってそれを探るのが仕事でしょ。だれが?もうこれ以上は言いません。

あとこの危機で政治空白を作るのか。政治黒塗りの時にもり蕎麦かけ蕎麦でこの危機への準備の議論を進ませなかったのは誰?

ほんのちょっと想像力を使えば僕でもこんな事が浮かぶんだから日本に居る人達はもっと危機感持ったほうがええと説に心配するのでした。

あと、それに加えて。電気自動車の話。化石燃料を使わない。エコだー!って。
その電気を安価で安定に供給するのはどうするの?原発の議論に帰ってくるんちゃうの?
ただでさえスマホやタブレットで電気の諸費は上がってると思うし、ポータブルバッテリーとかパワーサプライの場所とか皆さん気にするご時世なのに。

ほんのちょっと想像力を使えば僕でもこんな事が浮かぶんだから。。。
ねーーーー!冷えてないビールでもいいから飲むしか無い!

土曜日, 9月 02, 2017

つらつらと日常を。。。

火事場泥棒。
いやはや漬け込む。でも国際政治はそうなんでしょう。
いま入った情報だとハリケーンの影響で隙があるところで核実験ですか。あの国は国際スタンダートとしか思えません。
日本で大震災が起きた時、隣国の浸食に注意と僕のアンテナには引っ掛かりました。報道ベースでは聞きませんが現場レベルの話がコアです。
男子は失恋した女子を口説くと言う話を耳にしたことがあるのと同じでしょう(僕自身ですか?黙秘権ってあるんですか?)。
人間そんなものだから世界もそんなものです。良い悪いでなく基準値は合わせた方がええんじゃないですか。。。


少し前にあった会話。3人の会話ですが主語の類は略します。
X(具体名は避けますがサプリメントの類です)が入ったドッグフードがあって、実際に効果があるらしい。うそでしょうー、日本は何でもありですね。どうやって効果があったって調べたんですか。ZZZとかYYYとかで。でも確かに犬の食事って偏ってるからありかも。プラシーボとかってないんですかねー。って犬にとっては関係ないですよね。プラシーボって人間だから生まれる効果なのかもですね。かも。むっちゃ面白いですね!。。。
動物実験の意義を感じました。
病は気からの神髄知りました。
言語能力と認識・認知のケミストリー。
馬鹿と素直は違うんでしょうね。。。

2017年25冊目(285)

笑福亭鶴瓶論 (新潮新書) 新書
戸部田誠(てれびのスキマ) (著)
新潮社 (2017/8/10)

いやはや、こんなにニヤニヤしながら読んだ本は久しぶりです。
本の中の大概の話を何故か僕は知っていました。しかも新たに点が線になったネタも。
そう、今思えば「笑福亭鶴瓶」という存在は僕に多大な影響を与えていたんだと。
小学生の高学年から自分で意識して観ていた「鶴瓶・上岡パペポテレビ」。
ここ最近またむさぼるように動画サイトを通じて観るその番組。
こんなのを毎週当たり前のようにそして録画したビデオを何度も何度も観ていたのかと。
物心がつくときに何に影響を受けるかは本当に重要なのかも。しかも無意識に。
鶴瓶師匠的な生き方。うらやましいしそうありたい。
次回は去年帰国した時に日程が合わず行けなった無学の会に必ず行きたい。
今日も帰ってまた、明日もあさってもまた毎日パペポを聴く(観るよりもこの表現がええんだなー)んだと思います。でも今日はたかじんさんと鶴瓶師匠のやつを観るかなー。
脈々と続く芸事・落語、同じように脈々と続くサイエンス。
出会いに恥じないように。歴史に恥じないように抗しながら新しいモノを。
ぽっぽ!ぽっぽー!はやぽっぽー!師匠に乾杯!

2017年24冊目(284)

うなぎ 一億年の謎を追う (科学ノンフィクション) 単行本
塚本 勝巳  (著)
学研教育出版 (2014/10/28)

漢字に打たれているカナの感じからたぶん中学生以下を対象に書かれたんだと思う。ところが良い意味でシンプルに分かりやすくまとめれられていて食い入るように読み切ってしまいました。

うなぎの生態って本当に奥が深いなって。海と川を舞台にするウナギの生態とその成長過程。一応サイエンスをやっている身分として湧いてくる疑問の多い事。当たり前に食せる動物だからこそ深く知る作業。これこそ食育だと僕は思います。天然のウナギを食することなんてほとんどないなかで、養殖という技術の存在で頂ける現状。でもこの養殖によって得る知識によって天然のウナギの事が分かる。何かを食べることでしか生命を維持できない人間の背後にある知の消費とでもいうのか「知りたい欲求」って贅沢の極地だなって。それを仕事にしてる自分の業にわらけてしまいます。感謝ですねー。

いつもこういった分野外の本を読むと必ずこういった研究も面白いなーって思い、もしこの分野に転職してもやっていけるのかなって思いを馳せるのですが、このウナギに関してはかなり興味が出ました。こういった個体を観察するような生態学的な学問分野。。。おもしろいなー。

来週ふらっと寿司でも食べに行こうか。
「大将!養殖ウナギ一つ!」おい!その一言。。。

金曜日, 9月 01, 2017

2017年23冊目(283)

パンツが見える。―羞恥心の現代史 (朝日選書) 単行本
井上 章一  (著)
朝日新聞社 (2002/5/1)

羞恥心の現代史とサブタイトルがありますが「エロティシズムの」「ファッションの」とも言いかえれるぐらい幅広い意味での文化をこのパンツから読み取れます。
僕も聞いたことのある百貨店・白木屋の大火災が女性にパンツ(当時の言葉で言うズロース)を履く習慣を生んだ。この通説の真偽から筆者は入っていき、ズロース前(言うならばノーパン)/ズロース後/現代のパンツとこの今では当たり前が当たり前になるまでを辿っていきます。

女性が当たり前にパンツを履くようになったのは歴史で言ううと本当にごく最近だということ。しかもその着用に際し貞操観念が問われ、その普及に伴う”オシャレ化”に際し娼婦を含めた水商売的なイメージからの変化。
男性的な視点からでは、見えないモノを見えなくしたパンツが秘めいた存在にまで駆け上がる。なぜそこに萌える(燃える)かの背後にある人間のもつ好奇と好色が生んだ想像力。
そこに市場的役割としての下着会社に広めるためや価値観を創出するメディア、カメラやビデオやテクノロジー。
たった布一枚に現代人はこんなに影響を受けるのか?と笑ってしまう反面、確実にそこにある価値観の変化。派生してブラジャーの場合、ブリーフからトランクそしてボクサーパンツといった男性の下着についても。

日本と欧米との間で下着の種類というか役割というか見た目と言うか。日本を離れてその違いを感じれるからまたここにも何らかの感覚や価値観の違いが。常日頃の当たり前への考察。いやはや、恐れ入りました。男性的目線での変化は性欲が3大欲求の一つであることがよく分かる。性的価値がなかったものに価値を見出すというか。

この筆者がしたような研究って僕はとても意義があると思います。それが文化の基礎であり次の文化を生むヒント。おもしろかったです。
僕的に好きな女性のそれは。。。。。。ここに書くにはまだ酒が足らない!!!

月曜日, 8月 28, 2017

火がついた?いや火がつくか。。。?

また発射したみたいですね。

で、Jアラート遅いとかの書き込みが某Tイッターで見かけられます。
が、今までの報道とか解説とか考えて距離とか想像したら一分一秒を争うのは自明ののはず。そこでどうやって避難するかの議論をしないといけない時に何していたのか。

すみませーん!森りぞばと加けぞば1つー。

それを見てワイワイ言ってた。いや、言ってなかったにしてもこんなのやめようよって思っていたのか。。。

ポジティブなエネルギーに変換されるのか相変わらずネガティブなエネルギーに変換されるのか。エンストするのか。見守りたいです。

僕は覚悟はできています。仕方がない。少なくともベターの方向に進むように祈ってます。

がんばれニッポン。。。

木曜日, 8月 24, 2017

2017年22冊目(282)

メカニックデザイナーの仕事論 ヤッターマン、ガンダムを描いた職人 (光文社新書)
大河原 邦男  (著)
光文社 (2015/8/18)

この本の感想を今書いているこという事実。この本を読んでいたという事実。これらがまた奇跡的な出来事を起こしたという事を自分へのメッセージとして冒頭に記させてください。

僕が物心ついた時に見ていたガンダムやヤッターマンと言った類のメカもの。それらは歴史のなかの真ん中ぐらいだったんだと。そんなに早くからこういったメカが活躍するアニメを作成していた日本という国の文化とそれを具現化したクオリティー。凄いとしかいえません。

途中か玩具会社の「商品化」という側面が不可欠になる。景気が良かった時期でもあったのかもしれないけどこういう市場が回ってこそ作品も世を駆け巡れる。これは絶対に外せない要素だなって。

ポケモンや広島カープのグッツ戦略。映画からDVD。スピンオフ企画などなど。
この概念は自分の仕事へも忘れないようにと思いました。

メカたちの歴史の章の間に記された筆者の大河原さんのお話。こんな経験や考えを持てば必ずそうなるってわけではないけどあくまで一例だけど、大小関係なく何かを世にに残したり出したりする人には似た事が多いんじゃないかなって。必要条件と十分条件の関係のように。僕自身思い出す出来事がたくさんあったので、その一例になれるように愉快に生きたいなと。

ガンダムもう一回初めからちゃんと見直そう。。。仕事しろ!!

金曜日, 8月 04, 2017

2017年21冊目(281)

文藝芸人 (文春ムック) 雑誌 
文藝春秋 (2017/3/16)

文藝春秋ではなくて文藝芸人です。
吉本の芸人さんが多種多彩多才な文章で魅了してくれます。
ハッキリ言って面白いです。そして深いです。

常々思い度々ここでも記していると思いますが、人を笑わすというのは容易ではないと言うレベルでなく難しいスキル。しかも、万人を笑わせるのは高度だと僕は心から思っています。

それを達成するためには観察眼や物事の捉え方、表現方法など細かい細かい点まで繰らないとそれは生まれないと思います。それを常日頃こなしている人たちの文章。おもしろいでしょう。僕には痛快に面白かった!この面白いは爆笑とイコールでない面白さ。

編集の段階で文春自身が持つ文章のプロの校正編集がはいって生まれているんだると思う。
ゼロからイチを作って1から100に仕上げる。そんな作業があったのかなって。
こんなコラボって素敵やん!!

笑いと物書き。なんかそんなオモシロイ化学反応が自分の研究とで起きないものかと。。。ビールでも作るか。。。試飲で全消費、だな!!


土曜日, 7月 29, 2017

さんし

いらっしゃーーーい!
の三枝師匠(現・文枝師匠)のさんしではなく。

朝の3時4時が今住んでいるアパートで一番静かな時間帯だなーって、寝てるか起きてるかようわからん意識の中でぼーーーって思ったのでした。

裏手に飲み屋があり2時半に締まるので、ふと起きて「わーーーー!はははーー!」って聞こえてくるとまだ2時ぐらいかとなります。
MAXという路面電車がアパートの近くを走っており、早いのは4時前に来て空港に向かいます。なのでその電車の音と頻度でも大体時間帯の察しがつきます。

そんな喧騒をかいくぐって現れる沈黙を抱きかかえた2時間に遭遇したのでした。
時計を見ずに明るさと騒音で時間を測る癖から外れた時間。それなりの時間目新しい音が入ってこない身体に「ん?」と反応した意識。そこから逆算された3‐4時頃。時計を敢えて見なかったけど多分そう。新鮮やったなー。

2009年にイタリアのベニス(ベネチア)の駅に早朝ついた時に感じた違和感。
無音。厳密には騒音がない静かな空間。耳がおかしくなったんちゃうかと思ったあとに感じだ感動。それを思い出しながら再び眠りにつきました。

ひょっとしたら夢だったのかも。でも音に囲まれた世界。むしろ音楽を聴き動画をながし人としゃべり電話をかける人間。音に依存して生きているとも言えない現実。無音の空間ありますか?

今日もそれを味わいたいのでアラームをセットして眠るかー。ほら音無くして音無し。大人しくいきるべし。。。寒!!!

2017年20冊目(280)

公立中高一貫校 (ちくま新書 1047) 新書
小林 公夫 (著)
筑摩書房 (2013/12/4)

高校・大学・大学院と結構ガッツリ受験を経験してきたのでこの手の本を好きだったりします。最初の興味は僕の時代の受験と今の世代の受験ってどう違うのかな?ってのを覗いてみたいでした。

最初に教育問題ってとても間口が広くて誰でもそれらしく語れてしまう。これが受験を話すうえでの難点だったりするのかなって。
この本は「公立中高一貫校」というお題が明確なのもあってとてもおもろかったです。
何が面白いってこの「公立中高一貫校」の試験内容は大人でも容易ではない内容があったりして、精査する視点が入社試験(僕はこれを受けた経験がないので予想ですが)っぽいなーって。この試験をパスして6年間しっかり学んだ生徒なら変に日本の大学に行くより就職したり外外へ飛び出した方がいいんじゃないかなって思うぐらい。

僕は必ずしも詰込み型を否定しない立場です。点としての知識を繋げて線にできる能力が備わったとき詰め込まれた知識は一気にブーストしていくような気がするから。
逆に線にできるの力を極めて知識を加えていくのでも、山の登り方の違いで最終的に同じなのかもしれない。
この本にも再三書いてあったのですが、親と子がどんな学校に行きたいとかをしっかり話し合うことの大事さを強調しています。自分はどんなことに向いてるとか向いてないとかを話すことで選ぶ進路も決まっていくでしょう。運動が全くできない人が体育科を受験するとなったら何かそこに理由があるように。
そう思うと僕の場合は親は上手くブレーキを掛けてくれたり自由度を与えてくれたり、ピンボールの両枠の広さと高さをその都度調整して球である僕をうまいこと遊ばせたなーって思ってます。

受験はゴールでなくプロセス。なんかこの本を読んでよいプロセスを経験させてもらえたなって。とはいっても人生という深い森の中でゴールも考えないといけない歳で。。。
よし、もう一回受験でもするか!!

金曜日, 7月 14, 2017

2017年19冊目(279)

野茂英雄―日米の野球をどう変えたか (PHP新書)
ロバート ホワイティング  (著), Robert Whiting (原著), 松井 みどり (翻訳)
PHP研究所 (2011/01)

野茂さんが起こした革命。改めて読むとすごいなって。
先人が切り開いた道があるから歩める。ただ切り開く人の苦労。。。

何ともありふれた感想になりそうでテイストを変えたいと。

これは人間適応論なのかも。
鈍感力とか図太さとか。でもそれは表面上に振る舞えるかとか。
堂々と。それを理解してくれる人とのケミストリー。理解者を見つける長い旅。
野茂さんというある意味の奇人が生んだ革命的トルネード。巻き込まれたアメリカ。春に行ったWBCで野茂さんが登場した時のドジャースタジアムの歓声とか。
野茂さんは現地・現場に愛された人なんだと。お客さんから現地人・住人そしてレジェンドに。

僕はそれを目指してます。そうありたいです。でも道のりはね。
お客さんでけっこい笑顔な。。。。あーーー、これ以上はやめときます。海外で過ごすのはそれぐらいパワーがいることっす。

日本で海外の人をどのタイミングでう「うちわ」として受け入れるのかをリアリスティックに考えてほしいです。そのなかで、どれだけの外国人の方がテレビで日本語を上手に話して輪に入っているか。アメリカのTVショーでそんな日本人は。。。僕は悔しいですよ。ザブングルです

実力。野茂さんがそのチャレンジの場所を選べた奇跡。
グローバルが当たり前のとなったいまこそパイオニアに奇跡を辿りませんか!?
この本がアメリカ人のロバートさんによって書かれたことを僕は誇りに思います。外交とは民間から。留学は駅前から。駅前留学。。。Nomo!?


2017年18冊目(278)

気仙沼に消えた姉を追って 単行本
生島 淳 (著)
文藝春秋 (2011/11)

取材で気仙沼と東京を行き来するうちに、思わぬことに気付かされた。私は仕事を通して震災を「追体験」することを望んでいるようだった。
「ようだった」と書いたのは、未だに推測の域を出ないからである。気仙沼で育った人間にとっては、震災を直接体験していないことが「負い目」なっていた。私は追体験することで自分に免罪符を与えているのかもしれなかったし、。。。。
本書97ページより抜粋

この箇所が実は僕にとっては肝としか言えない。
震災時にアメリカにいて間接的にもどうしようもない状況。日本人としてあの空気を吸えなかったのは生島さんの言う「負い目」なんだと思う。
そしてその接点が僕にとってはどういうわけか気仙沼だった。
実際に足を運ぶ機会を得たし、猪瀬さんの気仙沼を舞台とした本を読み、この生島さんの本を手に取った。必死に「理解してます」を得ようとしてるのかもしれない。
答えはわからないけど忘れないという想いは太平洋という津波を実際に作った大きな衝立の両端に接点を持った宿命なのかもしれない。できることをなんとか。

そして自分のルーツを辿る。生島さんのお陰で僕もその作業の大事さを思いました。もっともっと話すことがある。もっと知ることがある。
大阪の細かい変遷。地元の変遷。生き字引の言葉。大人になってそれなりに生きていけてるからこそ。拾えるからこそ。淵に立ってようやく気づく人間。強欲な生き物でありなんとも寂しい存在。次回勇気持って聞こうと思います。あんなことこんなこと。

人とは、生きるとは、何ができるのか、何ができるたのか。
震災から5年以上もたった今だから。豪雨やいろんなリスクが存在する世の中だから。今を生きる上でふと立ち止まる歩留まりになる本だと思いました。

気仙沼に次回訪れた時はもっと飲んで現地の空気を旅の人として嗅ごうと思います。クンクン。嫌われないように。。。

金曜日, 6月 30, 2017

2017年16, 17冊目(276,277)

科学の扉をノックする (集英社文庫)
小川 洋子  (著)
集英社 (2011/3/18)

科学者の話ってなんて面白いんだろう - メタンハイドレートの対論会場へようこそ
青山 千春 (著)
ワニブックス (2017/4/27)

いち研究者のはしくれとして自分のやっている仕事や研究・サイエンスの面白味を一般の人に伝えるにはどうしたらええんかいなーと結構考えたりします。
僕の場合は面白おかしく例えを入れながら笑いと感覚的な部分でおもしろそうやなと思ってもらえるように心がけます。
ただそのあと自分自身でサイエンスに触れようという行動や意識を持ってもらえるかが実はもっと大事な部分なんです。
そんな中この2冊はそのトリガーを引くきっかけにはとても良い参考書だなと思って一緒に記すことにしました。

面白さの伝え方は2通り
1)科学に興味を持った人が科学の面白さを引き出す
2)話の巧い科学者が面白く伝える

1)が小川さんの本で2)が青山さんの本です。

僕が物心ついた後に初めて自分の意思で小説を買ったのは小川さんの「博士の愛した数式」でした(本当に読書に目覚めたのは20代半ばからなんです。。。)。
そこに描かれている”数字”の奥深さ。研究に足を突っ込んだ新米院生がこの本で数学に興味を持ちました。小川さんが数学から抽出したエッセンスを小説に反映される技術。改めてこの本を読んで痛感しました。インプットとアウトプット。表現の面白さは美しさも必要なんです。実感できます。小川さんという唯一無二の存在がサイエンスのキュレーターであってくれることにニヤニヤしました。ありがとうございます。

青山さんがメタンハイドレートを世に広める過程を僕は幸い初期からフォロー出来ていました。青山さんというこの場合には著者の千春博士よりも繁晴さん(現・参議院議員)の影響が大きいです。でもいつもフェアに奥さんである千春さんの仕事を説明する繁晴さんの姿は人が勘ぐりそうな贔屓目を消しつつ滲み出る愛情でした。僕はいつも「ええなーーー!」って思っていました。言うならばメタンハイドレートの広告塔の本と思われる可能性が大です。そこで科学者の話の面白さの力を垣間見れます。芸人さんは不真面目、科学者は糞真面目。そんな人はいるかもしれないけど僕はそうでないと思います。僕は。人を笑わせるって本当に難しいだから真面目に笑わせる事を考えている。人と違う発想をするから発見に繋がるなら不真面目な概念がないと奇想天外なチャレンジは出来ない。科学者が科学者の面白を引き出してくれてます!

みんな笑いたいしふざけたい。でもできない局面もある。
それを職業等で縛って欲しくない。科学という自由な空間では特に。
僕も何とか伝えたいけど説得力がない。それをこの2冊は完全にカバーしてくれてます。
良かったら是非読んでみてください。
えっ!?僕と話したい!?ビール一杯奢ってくれるならいつでも。。。

木曜日, 6月 22, 2017

2017年15冊目(275)

凡宰伝 (文春文庫) 文庫
佐野 真一 (著)
文藝春秋 (2003/06)

総理大臣の名前をいつから覚えているのか?僕の場合はこの本の主人公たる故・小渕恵三元総理から。ブッチホンという言葉のせいか急にこの世を去ることになってしまった事もあるのか何故かとても印象に残っているのです。
少し政治のことも知るようになってふと「小渕さんって実は中々のタマだったのでは?」と頭によぎったのと、あと勝手に安倍政権と当時の小渕政権そして両総理の佇まいは似ているのではないかと理由で手に取りました。

僕の感想ですが以下。
同時代に切磋琢磨した政治家の方々と小渕さんの関係性。それはさんま師匠、たけし師匠、ダウンタウンさんと百戦錬磨の芸人と向かい合った時の鶴瓶師匠のように思いました。
何とも言えない味。でもその味に隠れて知らないうちに取り込まれてしまっている。下に下にのようで結果的にマウント取られてニヤニヤ見られてる。
群馬県という激戦区で揉まれるなかで学び出来てきた後天性の性格というか個性。
そんな持ち得た空気感と時代がバチッと合い、当人の腹の底がニョッキと出てしれっと上に立ってしまった。果たして生まれたのが小渕総理だったんでは。そしてそれは時代に合っていた。もし、この世を去ることがなければ森総理からの小泉劇場はなかった。そんな事を思うと運命とか偶然とかそんなものを引っくるめた「時代」に生きているんだと感じます。どうなるかなんて分からない。その時代と衝突した人が世に出てくる。そうやって今この時代を見回すとなかなかな時代ですなー。

他には
今読むとなるほど過去の出来事に線を引けて理解や発見があります。歴史に学ぶとは知識の整理・統合なのかもしれません。
政治家の家にうまれるということ。これは医者の家に生まれるとか家業を継ぐ運命の下に生まれた人生。特殊な空間で育つという事。僕には想像しただけでお腹が一杯です。

僕は何かそんな空気に衝突するのだろうか?酔って酔拳でかわしていくか。。。

土曜日, 6月 17, 2017

総選挙と支持率

総選挙がありました。某アイドルグループのです。在外投票はしてません。このイベント。
選挙がある国では普通に映るけど(といっても辺で且つ異様というのはありますが)、そもそも選挙がない隣国や違法な選挙がまかり通る国の人が見たらどう思うのか?選挙がない某隣国の人はこの選挙に参加したらどうなるのか?
あと選挙戦術。批判殺到とか感動のスピーチとか。イギリスの選挙と英首相の思惑のギャップ。
選挙はお祭りで高ぶるこそ感情の起伏や本音がモロに飛び出るし。選挙って深いねー。
兵庫県知事選も日本では見れないエネルギーと結果で終わることを祈ってたりします。


金銭に余裕があると少々食べ過ぎる人がいても「しゃーないか」
業績を上げてる人が少しさぼっても「たまには」
常に大活躍するスポーツ選手がちょっとしたミス「こんなこともあるか」
この前提が真逆の人に対しての「」は厳しい表現に。
人の寛容性とはなんとも景気に左右されるモノでその寛容性はある意味で支持率みたいなもの。
やっぱり景気が良くなることって一番みんながニコニコする作戦なんだろうなって。


政治的言葉を脱線させて考えたけど、やっぱり政治的なものに帰ってくる。でもそのブーメランの起動が面白かったのでここに記しておきます。

土曜日, 6月 10, 2017

2017年14冊目(274)

ゲンロン0 観光客の哲学 単行本
東 浩紀 (著)
株式会社ゲンロン (2017/4/8)

大体の本は面白いと思うしその中でもこれはという本も年に数冊出会います。
でもこれは確実に引き込まれました、そして読んでよかったと心から思えエネルギーをもらった気がするぐらい読後感の充足といったら。

テロ等準備法案の問題や地元・ポートランドバブルの問題。トランプ政権を考える。そして自分の研究においてまで。諸問題を串刺しして焼けるぐらい深い考えかただと僕は説に思います。哲学が与える補助線の力をマジマジと感じました。

八方美人とは複数の他者との距離感だしその他者の存在が必要で、動的平衡は起点から終点への変化とその速度のを可視化する表現。要は単独であるということほど有り難き事象なんだと。
そして人は選ぶことを求めええとこ取りを受け入れがたい。中途半端は駄目という。

この前提への問とそれを解決するための態度。それが観光客的要素であり郵便という表現。なるほどなるほど。いとおかし!!!
単行本「「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか?」での行為のそれはこの観光的に裏打ちされた結果なのかと。グローバル企業の成功はローカルへの適応なのだがローカルへの適応がグーバル企業への道のように。

こう書くとそれほど難しくなくあたかも当たり前のように誰もがしてそうだが果たしてじっくり胸に手を当ててほしい。東さんが提示したこの術は日本に降ってくるであろうミサイルを正しく恐れる行為を行うのにも繋がるし、まっとうに生きるための現代の生きる術として体現したいと僕は思う。

そして自分の研究プロジェクトへの深い理解の機会を与えてもらえました。へへへ、ありがとうございます。猿知恵が浮かびまして。。。

この本を自分が観光客的状況で飛行機内で読み切れたこの偶然。飛行機に乗って本を開いてからイチ動物的観光客に吹き込まれた哲学的思考。いとおかし!!!
このサイン本は僕の地球の歩き方になるだろう。。。ってそない上手く言えてない現実。。。

2017年13冊目(273)

「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか?
安西洋之  (著), 中林鉄太郎 (著)
日経BP社 (2011/7/28)

タイトルからマルちゃんのストーリーだと思っていた自分はガツンとやられました。そして後悔しました、積読せずなぜもっと早く読まなかったのかと。

世に出る。成功例を分析して売れる要素を紐解いていきます。なるほどというのもばかりですが、これらは小手先ではなく体現するにはそれ相応の作業が必要になります。それそうでしょうとなるでしょうが、本当にその覚悟がないと出来ません。自分を知り相手を知り文化を知る。そして常に観察者であり分析者たる。それを体感しないと始まらない。この体感こそが最大限のハードルでしょう、特に国外で売れるには。そして表現者になってモノを出さないといけない。世に出るとはやはりパワーが要りますね。

ローカルを知るからこそグローバルも分かる。日本を知るから外国を見れる。要は一見水と油の2つを常に内蔵し行ったり来たりできること。思えばこのあとに書くことになる本の感想にキレイにリンクしているようで。いまちょっとゾクッとしました。

売れるにも売れないにも偶然があるだろうけど、売れない時の偶然ってなんだろう。成功をつかみたい人より売れない理由が分からない人にとってこそこう言う考えが必要なのかもしれませんね。

自分の仕事に省みた時、なんか大きな穴に吸い込まれるような今までの自分への浅はかさと奥に面白い光がありそうな希望で浮足立つ感じ。原子から宇宙まで光の早さで移動できたら的な。そうありたいですね!売れなさそうな文句だなー。。。

2017年12冊目(272)

プロ野球・二軍の謎 (幻冬舎新書) 新書
田口 壮 (著)
幻冬舎 (2017/3/30)

交流戦現在首位(6月10日現在)のオリックス。その2軍の田口監督が一年目の監督ーズンを終えて書き上げた本。

選手の目線からチームや監督そしてメジャーリーグの事を描かれていた前著とは違う目線、監督として見る景色。そして普段知り得ない2軍がどのような所なのか。
玄人好みと言ってしまえば簡単なのですが、素人や野球に興味を持ち始めた人が読んでこそ1軍の野球にもっと興味を持てるのかもしれません。

組織論としてもとても勉強になるでしょう。どうしても選手個人に注目が行きますが、個々に与えられた自由度の違いとどこから観察するかで企業なのか公務員なのかスポーツ選手なのかの違いはあれど、その点から同心円状に広がる世界が必ずあって俯瞰するとそれはやっぱり組織になります。
プロスポーツは文化の面もあるので組織にその国の特徴が結構色濃く反映される部分もあり、アメリカと日本の組織の違いも垣間見れます。自分が属した組織を思い返しながら納得してました。

もちろん阪神タイガースも好きですが、僕もともと西宮球場が気に入って阪急・オリックスとファンでした。ファンクラブに入っていた頃。。。懐かしい!
去年帰国時に大阪ドームに行ってオリックスをまた応援しようって感じになり、この本。オリックス是非とも頑張って欲しいです。そして次回は2軍の試合に行ってみたいと思います。

でも甲子園にも久々に行ってみたい。。。です!

日曜日, 5月 28, 2017

花火大会じゃないんだから。。。

「国民の諸君に告げる。現在をもって国会議事堂衆議院棟は我々の支配下に入った。この革命行為の真の目的は諸君を覚醒させることだ。この国のシステムに理不尽と不平等と不誠実を感じている者がいるなら今から起こることに刮目せよ。そして自らの頭で考え立ち上がれ。」
映画SP革命篇の中の言葉。

アメリカは本土に届くミサイルが完成されれば対処すると常々各方面で耳にしてきた。その完成も時間の問題ではとも議論されている。

日本に届くミサイルはもう完成していている事実。そして毎週のイベントのように発射しているこの現実。
来週も撃ったとしたらそれが、日本に向けて撃つものではないという証明は誰がするのか?
この3週間連続も日本に落ちなかったねーでいいの?
打てるけど撃ってなくて周りに落としてる可能性だってゼロではない。

僕は家の周りで3週連続発砲事件や殺人事件が起きたらやっぱり安全を確保するために考えるし引っ越しだって頭に入れる。でも、これってみんなそうじゃないの?

僕は攻撃しろ戦争しろと言っているのんじゃない。対話を対話をと言う人、今こその対話の時でしょ?有限実行で対話を求めるために日本の政治家でなく直接的に北に訴えかけようよ?韓国と北の境界線でデモしてよ?国が動かないんでしょ?

正しく怖がれてないんじゃないの?自らの頭で考えてるのか?僕は不安で仕方ない。
ここに記しておこうと思ったのでした。

火曜日, 5月 23, 2017

ひと手間リテラシー

ひと手間。
これによって食卓が豊かになる料理がおいしくなるは聞いたことがあると思う。
スポーツでもあと一点取っていればとか、仕事でも一歩先に手を打っておけば、旅でももう一ヵ所足を運んでいればもう一駅先に進んでいれば。
そのひと手間。

フェイクニュースと言う言葉と対になるのはなんだろうか。受け手側のリテラシーだと思う。リテラシーを高める、それはフェイクニュースをフェイクだと知る事に他ならない。でもどうやって。

記事を書いた人はどんな人だろう?
過去にどんな主張をし文章を書き誰と仲が良く。。。
一時、中国で話題となった人肉検索ぽいけどメディアに出る人とどこの馬の骨か分からない素人について調べてみるのは次元が違うと思う。

ひと手間。5分でも調べてみたら怪しいか怪しくないぐらいの空気感は分かるのでは?

ひと手間リテラシー。ふと立ち止まる意識と共に、この作業してみませんか?

でも正直。。。面倒くさいのは間違いない。。。!!!

2017年11冊目(271)

現代思想 2016年6月臨時増刊号 総特集◎微生物の世界 -発酵食・エコロジー・腸内細菌
小泉武夫 (著), 藤原辰史 (著), 藤田紘一郎 (著), 内澤旬子 (著), 長沼毅 (著), 山内一也 (著), 渡邉格 (著), 渡邉麻里子 (著)
青土社 (2016/5/26)

微生物と括ると何か学問っぽい、発酵とすると何か食品っぽい、ウイルスになると医学っぽい。この小さい生命体から世界を見る。学際的に物事を知るとはきっとこういうアプローチなんだろうなって。
興味のある項目を読むだけでも知らないこのmicrobiologyの世界に引き込まれると思う。それぐらい身近だけど全容を知らない存在。
食品やエコロジーにおいては錬金術師の種明かしになりうるけど、いったん牙をむけば人間は死に追いやられる。
除菌やら殺菌が謳われる現代に住みながらこの菌たちとの共存は不可分。この矛盾に満ちた意味を咀嚼できればもっと食や医療・科学といった批評対象になりがちな分野への感謝と理解と寛容が生まれるような気がします。
この秩序に満ちた世界と人間が作る社会との比較なども面白いのでは。

個人的には自分のプロジェクトに発酵が加わって思ってもみなかった面白味がでました。
微生物最高。そして今日もビールという発酵過程の賜物と戯れようと思います。

ぷーーー。屁が腸内細菌も笑ってます。。。

金曜日, 4月 28, 2017

都市計画とオセロ

以前のエントリーですぐに書くと言いながら今になってしまいました。

オセロって盤の中心から外へ外へと広がっていく。それはコアが最初の4区画から始まるように。
都市の広がりもそんな風に思う。盛り上がり溢れ出るエネルギーを取り込む郊外のように。
そのバランスが保たれている版は活気がある。たとえ白と黒が入り混じっていても。それはそこにコマが居座っているから。

ポートランドは郊外に魅力的な区画(district)が生まれてどんどん広がり、熱気を帯びたブームとなりアメリカだけに留まらず日本にもその波が波及した。
でもその中で見過ごされがちな燻るモノが多数あった。

ホームレスのが増えたなー。
前より街に落ちるごみが増えた。
家賃が以上に増えた。
宴が喧騒やノイズっぽく思う事が増えたなど。

これらの爆弾を抱える場所は都市の真ん中であるということ。オセロが始まったある区画であること。
その区画からコマが無くなるとどうなるのか。それはドーナツ化と言うものではない別の事象に僕は思える。

MAXという路面電車が走るある意味のダウンタウンを縦に突っ切る通り。その道沿いの空き店舗率の増加。
そこには僕がこっちに来た2005年頃にはそんな素振りさえ見せなかった宝石店・百貨店・アンティークショップに服屋さんが店を畳んだ。
縦だけでなく横の通りも。「うわ!潰れてる」「この店無くなったんや」「えーー、ここも」これがここ数年ダウンタウンを歩く度に漏れる言葉たち。

都市計画とは広げるのか保つのか。
もしこの街がよい都市計画を実行できているとしての評判を飲み込むなら前者だと思う。
でもこの街の真ん中の座敷牢みたいな小さい部屋に住む自分としてはこの計画は良くないと思う。
街の中心がドーナツの外側ってどうなの。何も無いよ街の中心はどうなの。
東京だって大阪だってNYでも少なくとも大きな都市はコアと言える場所は街/都市の中心部。都市計画が上手く行ってないと言われる都市でも中心部。
だとおもう。僕は。

都市計画って来る人にとってハッピーなのか、元々住んでる人たち「オリジン(元祖)」にとってハッピーなのか。両方にとってなのか。
だから僕はこの街のバブルの崩壊を恐れます。コマが無くなったスペースに居座った負のサイクルはいずれオセロ版をゲーム上の白黒でなく街の運命をクロに変えてしまう気がするから。

これが酔っ払いの戯言であることがシロである事を切に祈ります。
そーめん。揖保乃糸食べたいなー。。。

土曜日, 4月 22, 2017

2017年10冊目(270)

非線形科学 同期する世界 (集英社新書)
蔵本 由紀  (著)
集英社 (2014/5/16)

読みながら「なるほど」「確かに」「言われてみれば」と言った事をいちいち口にしてしまいました。

リズム。流れ。パルス。動き。
個々別々の動作が揃ったり対になったり整ったり。自然に揃うという背後にある仕組。
それは至るところにあり、そして何層にも重なっている。この人間が暮らす空間、そこに縫うように関わるサイバーやシステム、そして人間というよろ生命体自身。
原子間。分子間。細胞間。人間(「ひとかん」と書いて「にんげん」って深いな)。モノ間。

それらの織り成すなすハーモニーを見事にこの本タイトルは反映していると思います。
本に出てくる自律分散システム。この表現を知れたことは収穫でした。
あとこの同期のコンセプトを自分の研究にも反映させれたらワクワクすっぞ!

面白いです。気付いていない日常の姿を是非。
気持ちと行動が同期する時。土曜日だし、昼の今から飲みに出かけたい衝動はカオスではない!

漬け物

病気になったとき2つの治療方法があります。
対処療法か根治療法か。
薬を使って様子を見るか手術をして病巣を取り除くか。
ガンの治療を考えたらイメージしやしいのではないかと。

ステージ4で根治を望めない場合、対処療法の組み合わせで死期を遅らせる事は可能かもしれませんが死という終わりの変更はできません。

今の北朝鮮の問題。対処で先送りにしてきたツケだと思います。
誰が悪い悪くないでなく、日本として日本人としての不作為です。
僕はこの歴史を忘れないし、塩漬け作戦に気付けず声を上げられずに居た自分を恥じます。そして、対処でと言ってきた人たちの顔を忘れないようにするだけです。

漬けた野菜は誰かが責任もって食べるか、腐ったら捨てないといけません。

アメリカや中国・ロシアと言った業者に任せるのではなく、大切な日本国民がそこに居るわけなので当たり前の国として処分に参加してくれる事を望みます。

戦争しろとかでなく、子供に話しても大丈夫な人としての行動をしてほしいだけです。
そのこうどうにどれぐらい選択肢があって何がベストで何が最悪で場合場合でどうなる可能性があるのか自分なりに考えます。そして国内もそうあってほしい。

全てがうまく運びベストケースで終わることを祈ります。
あっ、終わった後の反省も忘れず、そして次に起こることに備えます。
終わらない日常がある限り。

それに備えて。。。二度寝サイコーーな土曜日の朝。

水曜日, 3月 29, 2017

2017年9冊目(269)

眠っているとき、脳では凄いことが起きている: 眠りと夢と記憶の秘密 単行本
ペネロペ・ルイス (著), 西田美緒子 (翻訳)
インターシフト (2015/11/20)

前に読んだのが「疲労と脳の関係」で言うなら脳の腹の中を知りました。
今回はその脳が脳たる云えんを発揮するために必要な作業。睡眠時の脳の腹の中を覗いてみました。

現象には必ず理由があってその働きによって記憶の固定や夢を見ている。それにドーパミン・セロトニン、コルチゾールが関わっている。
と書いてしまえば何ともあっけないけど、細部には神が宿るではないけど「良く出来てるな」って。

何かを見て「あっ!」とか「そうそう」と思い出すこと。連想ゲームのようなそれは脳が本来起床時に受けてる制約から開放され自由になって、夢という空間の中で手持ちの記憶を元に自由な発想で話を組み立てた結晶。売れっ子作家や敏腕プロデューサーのように。思いもよらない発想って思いもよらない者同士を繋げたり「常識」とかの枠にとらわれていたら出来ない作業。脳はまさしく昼の顔・夜の顔があって両者がうまくサイクルしているから日常生活を送れているのだと。

夜型や朝型の形成に遺伝的な要素も関与している(これが100%ではない)。睡眠障害は犯罪にも関連するし、睡眠の質はIQに反映される。寝るって面白いなー。

夢に関して言うと、いつも観た夢の内容の出処をよく分析したんですが(この夢はきっとあれを読んだから観たから的な)果たして間違ってなかったんだと。記憶が夢で夢が記憶で。
でも時々そういった夢のせいで実際の記憶が塗り替えられてしまっているんじゃないか?なんて思ったりもしました。小さい時どこそこに行ったと思っていたけど違うかった。夢が記憶になっているみたいな。でも、そのおかげで忘れらた出来事もあるんだろうなって。

一人の時間やリラックスする時間は人にとって大事な時間。でもそれは脳にとっては活動の時間には変わりない。寝てるという時間は唯一の意識から遮断される空間なんだなって。生命の連続性と意識の連続性は睡眠によって分断されている。でもその分断がないと生命の連続性すら危うい。

睡眠という空白の時間に思いを馳せました。僕の場合は睡眠の前に酩酊の時間があるからな。。。
この本の第二弾は「酔っているとき、現実では凄いことが起きている」に決まりだ!って誰が買うねん!!

日曜日, 3月 26, 2017

森友学園とSTAP騒動

この2つどうも似てる気がして仕方ないんです。

本来、法的やサイエンス界のルールに従って処罰されるべき問題が起きた出来事のインパクトや印象などによって全く関係ないところに飛び火・進展している。
本来、追求・解明しないといけないない問題よりも、テレビ的に面白い話のほうが大きくなって。
籠池さんと小保方さんというなんというか絵になる人を中心に。
本筋と離れたところからボロボロこぼれ出る情報で結局問題の本質は何だったのか分からず、罰せられるべきも事象も曖昧に。

事が落ち着いたら、その類の本が多数出版され本人の告白本が出るみたいな。。。!?

好奇の目でみれる出来事ではありますが、この騒動の為に大事なものが失われないように切に願います。
世界に誇れる日本にとって大事な科学者の命を失ってしまったSTAP騒動のようにならない事を。

有権者というか国民とメディアのあるべき姿とは。アメリカのトランプ現象を他人事に観てる場合ではないと思います。僕もおもし出して注意深く経緯を見守りたいです。

その為に、まずは一杯。。。学習しようぜオレ!

火曜日, 3月 21, 2017

2017春@LA

WBC
負けました!
むっちゃ悔しいけど勝負事。僕以上に選手がもっと悔しいと思うし。

そんな春の陣で思った事を今記しておこうと思います。

外野席の末端にいました。まー、兎に角ちょーアウェイで。
USAコールが事あるたびに起きるんです。
でも思いました。同じようなノリでニッポン!とがジャパン!ってコールしにくい。
どうしてもXXXXがんばれー!的な。
外野席で空気を作れないのでパリーグ的な昔の野次しかできませんでした。しかもボソボソと。
日本的な応援歌でないUSA!USA!のような誰もが参加できて誰もがきっかけになれる応援声って空気を作る上で今後必要かも。

試合中。絶対僕が日本人ってわかって意識的に煽る声を出す人たちが数名いました。
それに対抗してひとりワーワー言うてました。
試合中、特に試合後「good game!!」でハイタッチやハグをしました。
それはそれ。これはこれ。
それ以上に、日本女子サッカーがW杯でアメリカを破って頂に立った時、あまたの人がそのように声をかけてくれたから。
勝者をたたえる。僕はそうありたいと、言い合いみたいに声を出していた人とハグした時泣きそうになりました。

弘法も筆の誤り。敬愛する二塁手・菊池選手が打球の処理をミスってボールは外野に。天然芝で雨だからイレギュラーとかどうなのかは分からないけど、やっちまったのは結果として。
僕はチームでカバーしてと思ってました。果たして。
菊池選手自身がホームランで同点。
そうっすよね、やっぱり自分でっすよね。
ものすごく響いて、かっこよくって、泣きそうというかそので。

山田哲人選手を生で観たいのが一つの理由で今回足を運んだのは間違いないです。
塁上で牽制球を受ける山田選手。
リアルの盗塁を観れてホンマにうれしかったです!

結果は力及ばずでした。
アメリカの底力(選手とファン)を知りました。
でも僕はサムライジャパンを誇りに思います。
4大会連続準決勝以上ですから。継続は力なり。
言い聞かせて、明日は野球の頂を観てきます。

ホンマに一杯勉強になりました!!

3/22 at 10:40 pm
少し加筆・修正しました

木曜日, 3月 09, 2017

2017年8冊目(268)と3月11日

災害の経済学 単行本
馬奈木 俊介  (編集)
中央経済社 (2013/4/10)

自然災害は不幸な出来事であるがそれによって生まれる経済効果とか特需とか文化圏とかあるんちゃう!?そう思って検索したら出てきて思わず買った本。
僕が安直に思ったような話でなく、果たしてこの本は学術書でした。

試算方法とかモデルの構築とか勉強になったけど、読んでは止まり読んでは止まりで完読までいつもより数倍の時間を要しました。
日ごろ何気ない事を(ラフでよいので)数値化して、その幾つかを関連させてぼんやりした法則を作る。そして少し今後を予測してみる。意外と日常でしていることの本格的版です。
前半は行政や国が見る世界、章が進むに連れ日常に近くなるので入りやすくなりました。自治体レベル、企業レベル、地域レベル、個人でも想像できる範囲へと言った感じに。
言えることは1つの自然災害で考えないといけない問いの規模はとても広いということ。つまり、それだけ自分たちの知らないところ(無意識な部分)に問題が落ちていて、こういう時にしか気付かないし忘れてしまうのだなと。準備とは意識化の方法論。平和ボケって改めて恐ろしい言葉やなーと思ったのでした。

読み切って思ったこと、こういった学術の世界と一般社会の溝を埋めるのは何が担うのか?
一時はそれはメディア・マスコミ・ジャーナリズムの役割によってなされていたと思う。でも、今はその信用が議論される世の中。一般人が知識をつけるのと学術の世界もある距離感で一般人のコミットを意識する。仲介をなくす作業ですね。僕自身その役割を少しでも担えるようになれたらと思います。

いつ!?今でしょ!!(古い!?)

ここから以降は去年の4月に訪れた東北の写真を。

 

常磐線で上野から乗り換えなしで行ける最北の駅が竜田。左はそこから出てる代行バスの詳細。右は竜田駅構内にある線量計。

 

代行バスから観た景色。
左:街の風景。家屋や道路は全く無傷だけど人気が無い。初めてゴーストタウンを見た気がした。そしてその違和感。
右:除染によって発生した土の山。この塊はどこへ向かうのか。。。

 

左:このバスは福島第一原発の横を通ります。
右:原子力が看板に。それだけ原子力には力がありこの地にとって必要だった。それは関東圏の電力を賄っていた。冷静に電気について考えるべきだと思う。洗濯板出来ますか?熱中症が起こる夏にクーラー無しを言えますか?北海道の人や豪雪地帯の人に節電のため暖房を削れと言えますか?そんな文句を封印していた箱が弾けましたんです。。。

 

左:この日の最大線量でした。福島第一の近くでした。
右:第二原発もすぐ近くにあるのを忘れてませんか?僕は観た時にハッとしました。

 

福島を後にして仙台へ。そしてバスに乗って気仙沼に出ました。気仙沼へ赴いた訳は「2017年4冊目(264)」をよければ参照してください。
左:バスを降りた内陸の施設。これを見た時「ウソでしょ。。。」って背筋がぞくっとしました。筆者の顔はご想像にお任せします。。。
右:海に面した魚市場付近。左のところからテクテク歩いて20分ぐらいでしょうか。正直笑うしかなかった。。 。

 

右:魚市場に向かう道。この道にパンフレットのようにフェリーが居た。奥にある建物の1階はガソリンスタンド。そこの時計は地震が起きた時間で止まってました。僕が訪れた時はまだ残ってました。。。
左:気仙沼から南三陸を通って仙台に帰ります。この路線、運転手不足で数本が運休になるというアナウンスを車内で聞きました。仕事はあるのか無いのか。働くことお金があること。訳分からなくなりました。

 

右:去年4月の南三陸です。ようやく瓦礫が撤去されました。でも、この更地に誰が戻ってくるのか。そしてどんな都市計画を立てるのか?これをみて都市計画に前以上に興味を持ち、僕の住んでいるポートランドは恵まれていてバブルであると再確認しました。これに関しては「都市計画とオセロ」で来週中に自分が思う論考を残します。ポートランド。。。目的が無く住む人には下り坂だと思ってます。
左:南三陸町の防災対策庁舎。ここで最後まで津波の襲来を伝え続け、果たしてその津波に飲まれてしまった町職員の遠藤未希さんの話を知ったのは敬愛する青山繫晴さんの関西での番組でした。遠藤さんだけでなく多くの消防士・警察・医療従事者そして自衛隊の方々。ここに示せない人たちがモラルと心意気をもって震災・津波に対応されました。更地に立つ櫓。流されない記憶。この場所をバスの中からだけど目にできた事を糧にしたいです。


復興は続くし、被災された方々は「被災」という言葉との戦いになります。
いつまで被災者なのか。今週ニッポン放送のボイスの番組内で飯田浩司アナウンサーが被災地の語り部の方々の話を取材する中で生まれた問い。
僕ができる事とかでなく、離れたアメリカで何も出来なく傍観者だった自分との向き合い方。それが今回足を運ぼうと思ったきっかけ。でも、運んだから偉いわけでもなんでもない。名誉や価値とかでなく素直に行けたこと、あるはまだ行ってない行けてない事をわーわー話せて、ゼロサムでない未来について思いを馳せれる空気感の醸成があればいいなー。
南三陸大学・プロテインフロンティア研究所。もし発足したらアプライします(採用されるかは。。。)。
なーーーーーんて夢を語れる3月11日でありますように。

献杯 from US

3/10 10am: 誤字脱字、フォントなど修正しました。

水曜日, 3月 01, 2017

日本文化とLGBT

僕が小さかった時に比べるとLGBTの認知率と寛容度は大分と上がったんだと思う。
LGBT:L=レズビアン、G=ゲイ、B=バイセクシュアル、T=トランスジェンダー
僕の友人・知人にもこれにカテゴライズされる人はいる。アメリカに住んでいるからそうなのではなく日本に居るときからいた。

歌舞伎は女性役も男性がする日本の伝統芸能。
宝塚は女性が男性役もする日本のトップ歌劇。
あえて個人名は出さないけど、テレビを見渡すとLGBT芸人さん・役者さんがたくさんいることに気付く。
これって結構世界でもまれな文化体系なんじゃないかなと思う。

日本ってLGBTに関して世界で最も寛容な国であっておかしくないはず、なぜなら上に挙げた文化芸能が広く浸透してるし認知率も高い。でも実社会でLGBTの人たちが広く受け入れられているかといえば果たしてそうではないと思う。一体このギャップってなんだろう?

日本人っていざ当事者になると「それはそれ、これはこれ」で壁を作る文化または民族性なのかなって言うのが僕の仮説。
憲法9条の議論でも「差し迫った危機」と「9条」をリンクできてない気がするし。
そういった事って探せばいたるところに落ちているのではないかな。
これは正したほうが良いのか?
正す必要は無いけど聞かれたら説明できる準備はしといたほうが良いと思う。
だって東京五輪でたくさんの外国人の方々がやって来ることが予想される中で、日本の文化に触れる際「歌舞伎」「宝塚」「コメディー・お笑い」って大事な点になると思う。
さんまさんではないけど「なんでや?」って、日本人が外国のルールにふれて「なんでや?」って聞くように。

僕の答えは。。。CMの後で!!
CM明けが早く来るようにぼちぼち考えていこう。。。

日曜日, 2月 19, 2017

2017年7冊目(267)

清原和博への告白 甲子園13本塁打の真実 (Sports Graphic Number Books) 単行本
鈴木 忠平 (著)
文藝春秋 (2016/12/15)

人間性ってなんなのだろうか?
どんなに善意を振りまいても偽善と揶揄される。
どんなに悪態をついても愛嬌と解される。

全盛期の鶴瓶上岡パペポテレビの中のネタのように。

清原選手。僕にとって身近になったのはオリックスに関西に戻ってきた、イチロー選手と対談する、第二回WBCの予選ラウンドにてグランドに居られた、その大会の決勝で解説していた最近の清原さんです。

とはいえ、西武時代や巨人時代。番長と言われた空気は知っています。

身近さ。でもこの本を読んで感じたこと。身近であることは恐怖との裏返しでもある。
甲子園でこの本の中の生き証人が語るそれはまず「恐怖」だったとおもう。
それは拳や罵声でないルールに乗った勝負の中で発生したモノ。
それはいったい何なのか。

それと同時に、甲子園と言うとてつもない舞台に立つために必要なこと。
それはプロてある事。いやプロを意識すること。プロであるべきこと。そんな舞台に立つには。という話もパラレルに感じます。

KKコンビ。桑田選手と清原選手。
この本の裏主人公は確実に桑田選手です。
清原選手も桑田選手も全く間違っていないんです(清原選手が法を犯したことを否定するのではなく)。
きっとなるべくしてなったんです。清原選手の良い面と悪い面の化学反応結果傾いた天秤のせいで。

この感想は、この本を読んで生まれました。読んだからケツをもって書きたい。
人間万事塞翁が馬
そうあってほしい。滲み出る人間性と勝負して魅了された歴史上のドットから線になることを受け止めた当事者たちに。
引退試合で打ったタイムリー。一塁に留まってもだれも文句言わない中で痛い膝と共に向かったセカンドベース。動画ですが泣きました。

偉そうに書きました。自己責任を乗り越えて笑い話に変えてください。そしていつかサンディエゴでみたように「うわぁー、清原や!!!」て興奮させてください(よかったら焼肉でも。。。はい、これはワル乗りです。。。)。滲み出すぎた人間性のカサブタをはがしたあとに。。。

かっ飛ばせー!掛布!。。。おい!!

2017年6冊目(266)

すべての疲労は脳が原因 (集英社新書 829I) 新書
梶本 修身  (著)
集英社 (2016/4/15)

週刊誌の中刷り広告ではないですがタイトルを見て「はーーー!なるほど!」と思ってしまったんです。科学(サイエンス)に一応ながら足を突っ込んでるからぐっときたんだと思います。

読み進めるうちに意外なほどに腑に落ちた部分が多すぎて驚愕しましたわ。
(疲労と分散:イチローさんの動画より/感動と記憶:紳竜の研究、などなど。。。)
色んな点が線になって僕の脳みそがわーわーーー!って。疲れました!笑
経験則にサイエンスが当てはまると面白いだろうなって。集中と集中力の違い。
過去片手で数えるほどですがゾーンに入ったとき、確実に普通じゃ見えない表情とか音とか細かいところを意識出来てしかもそれに自分の感情が乗っかる一分が60秒以上の空間。あと、一点集中はやっぱりよくないんだなって。

疲れるとか疲れないとか。集中できるできないとか。
アスリートがコンディションに気を配るように、漫才師が客席の空気を気にするように。
一つ一つに気を配って考える。一つでなく一つ一つ。そこにサイエンスのエッジを取り込めたなら。生きる・疲労・休息って区分けがあるのかななんて思いました。

働き方改革が謳われますが、その改革にサイエンスが導入されたらどうなるのかな。
管理って次元だけど人間は3次元。寛容は次元を上げるのか落すのか。

もっともっと記したいけど集中力切れました。。。オチがなんて簡単な。。。Oops!!

金曜日, 2月 17, 2017

2017年5冊目(265)

勇者たちへの伝言 いつの日か来た道 (ハルキ文庫) 文庫
増山実 (著)
角川春樹事務所 (2015/11/14)

僕にとってのプロ野球の思い出。その始まりは確か小学校低学年の子供の日(5/5)だと思います。デーゲーム。子供(たぶん小学生までとか)は無料で、母方の祖母の家の近くの球場に行こうと。徒歩圏内の阪神甲子園球場に。入った外野席。あまりの人の多さに「ここいやや!」って行ったような記憶が。甲子園球場はよく高校野球でも行っていたのですがなんか肌に合わなかったんかなー。で、阪急ブレーブスの本拠地西宮球場へ。そこで観た景色。「ここがいい!」と言った僕。記憶が間違ってなければ「ホンマに!?」っておかんが言った気がします。その年を最後に阪急ブレーブスは無くなってしまうのですが、この球場に魅せられた僕は翌年にオリックスのファンクラブに入り、何度か西宮球場に行きファン感謝デーにも参加したのです。
そんな思い出と伏線によって手にしたこの本。出てくる阪急ブレーブスは僕が観たのより1世代前の阪急。でもなんとなく脳裏に浮かぶ風景によってニヤニヤしながらストーリーに飲み込まれて行きました。

見方は幾通りもあると思います。でも今ヨーロッパやアメリカで議論に上がる移民。日本もいずれ向き合うことになると思うけど喫緊では外国人労働者問題になるかな。

中国や韓国に祖国に持つ人たちの胸の内。よくネットなどで目にする在なんちゃらという言葉は使いたくないです。なぜなら時代という背景があるから。大東亜戦争という出来事があったあとだから。そらそのような背景の人が近くに居た事実は事実なのだから。それはそれで受け止め理解して今との違いを考える。それは小説という世界が与えてくれる空間なのだと。ドカベンもみんなが就職する中で家庭の苦労もある中高校に進む所から始まる。それは今では考えられない。でも当時のリアル。そういう意味の時代の空気を知ることの話として読めます。そして今の現状で想像力を働かせるための最良の本かもって。

それとは別に。この本の肝となる「おかしな体験」。
小さい時のあれなんやったんやろ。といった出来事ってないですか?僕は何度かあるんです。何かようわからんけど良く乗り切ったとかスローモーション的なとか記憶が鮮明とか神がかり的な行動とか。でもふと「あれってホンマにあったんかな?」「夢とごっちゃになってるんちゃう?」って。これを肯定的に捉えれる人はおそらくもう一つの視点で読めます。これがようわからない人はこれを読んで「そんなあほな!」と思わないでくださいと。

最初に書いた西宮球場の記憶。確認したくておかんにskypeしたんですけど。。。おとんに聞いたら外出中とのこと。。。これもまたタイミング。機会があれば確認します。酔ってない時!?に。。。

日曜日, 2月 12, 2017

2017年4冊目(264)

救出: 3・11気仙沼 公民館に取り残された446人 単行本
猪瀬 直樹  (著)
河出書房新社 (2015/1/26)

正直どこから何を言えばいいのか。それぐらい想いを持って手にしてその想い以上に”重い”を受け取りました。

2011年3月11日。僕は現在住んでいるアメリカにいました。それから日本の土地を踏んだのは去年2016年の春になります。
むさぼるようにネットを見ながらえらいことになったと思った日本時間の11日。第一報は当時同僚だった大学院生が「Yoshi、日本でむっちゃ大きな地震があってんけど知ってる!?」と。僕は「日本は地震多いから、大きいってどれぐらい?」といった。君らの大きいとマジのガチンコの大きいは違うよ的なコメントを返しました。
その時少し離れた場所にナイキ主催の面白いテニスのイベントに出かけていた僕。そのイベント後、小さい翌日の準備をするためほろ酔い気分で帰ってきたタイミングでした。

すぐに酔いが醒めました。
あかん!
そしてどうやって両親と連絡をとろうか?幸いすぐに両親の無事が確認されましたが、これは日本が直面した危機だと。
敢えて言えば安全な場所で野次馬根性だったのかもしれない。でも、事の重大さはすぐに分かりました。
その中で僕がとにかくショックだったのが東北各地の都市、海沿いのそれらがアナウンサーの口から「壊滅です」という言葉でした。
壊滅。ゲームの世界でしか聞いたことのないような言葉。壊滅。
どういうこと?
そんな中この本の舞台になる気仙沼が火の海になっている映像をみて思たんです「壊滅や」と。
それは言葉は本当に悪いですがその時ドラゴンボールの中で牛魔王が住む城が火の海になっているようでした。芭蕉扇さえあれば消せるのに。子供の記憶と理不尽さの前に立ち尽くした僕は絶対に受けないし口にしてはいけないような言葉が浮かびました。人間て。

時を経て、僕は気仙沼に実際に行きました。南三陸町も通りました。福島第一原発の横も。
それを凄いだろうと!言いたくはないです。でも、敢えて言いたいです。6年ぶりに帰ってきた人間が訪れて6年も日本にいた日本人が東北に一度も行ってないこの真実。復興ってなんやねん!ねんでやねん。

やっぱり離れた土地の出来事なんです。でも距離が極端に離れれば離れるほど生まれる感情がある。それを今回想えたんです。
当事者性。事件事故の際に語られるこの言葉は意外にも距離に反比例するかもしれません。でもその反比例に比例して言うだけという無責任が発生します。そんな異次元は僕にとって経験でした。だから現地に足を運べたんだと思います。

そんな思いを踏まえて読んだこの本。
第6章が言うならば水面にそそり出た氷山です。知ったのも猪瀬さんのツイッターやその後に綴られた物語の断片を見たから。
でもその実際は平和ボケしてなかった気仙沼の人たちが織りなした生きるために耐え抜いた行動と知恵によってなされた塊の魂。それが漂流せずウエブの海の中で救われた話です。

泣きました。自信をもってほかの人より泣けます。だって現場を見てるから。
でもこのミッションを成功させたのは現場から遠く離れた人たちの現場への思いです。
実際に被災した大好きな漫才師・サンドウィッチ。彼らが東北のために尽力を尽くしているのは知ってます。
でも、思いました。この本を読んで。
サンドウィッチの美味しい具を挟むためのパンが無いとサンドウィッチは成立しないんです。
サンドウィッチマンがM-1で勝ったのもすべてプロットなのか?分からないです。でも彼らがM-1で勝ってなかったらなんて思ってしまいました。だからこそがんばってる彼らを心から応援したいです。

気仙沼の人たちたちの生きたいという具体的な具を
ネットや東京都が上手く挟めたんです。それをちゃんと販路に乗せた猪瀬さん。
ごちそうさまでした。
次回の帰国時も気仙沼に行きたいです。

P.S. そこで撮った写真は今読んでる本が読み終わった後に東北の旅として一年遅れですが乗せたいと思ってます。誰が興味あるねん!!(すんません!プラン9のギブソンのネタをこんな風に使ってしまって。。。)

日曜日, 2月 05, 2017

ありき前提

アマゾンが店舗をシアトルに出すと言うニュースで確信したこと。

スマホがないと生き辛い世の中に確実に向かっている。

僕はアンチスマホで未だにガラケーです。ただ去年ネットにアクセスするツールがない時の問題を経験したので(僕のガラケーはネットに接続できると思うけど使ったことがない)、非常時を想定してiPod touchを購入しました。
手にするとやはり便利なもので使いすぎてしまう自分がいるので極力触らないようにしてますが、使ってしまう自分がいます。

スマホを持ってない人を前提としたデザインや政策を織り込まない限り確実に隔離されてしまう世の中がやってくる。
今現在、使っなかったり・持っていなかったりする事が考えられない代物で、それがほんの数十年前まで無かったものを想像する作業は必要ではないかと。
そして、この変化は格差的や差別的といった類のモノになるのか?

システムに取り込まれている事を意識しないと怖いなと思ったのでした。

最高のマシーンである脳を駆使しながら、左利きが一定数いるようにアンチ・スマホで居たいと思います。

土曜日, 2月 04, 2017

2017年3冊目(263)

リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください--井上達夫の法哲学入門 単行本
井上 達夫  (著)
毎日新聞出版 (2015/6/16)

この本を読み始めて思ったことは一つ。
今アメリカでリベラルと称して無茶苦茶な行動をしてる人たちにぜひ読んでもらいたい。

僕はトランプ支持者でもないし不支持者でもない。民主主義によって作らてたルールによって成立した人への人格攻撃は違うのではないか?次々と大統領令にサインしていることが物議を醸してますが、全てキャンペーン中に掲げていた公約でそれを守っている事実はどう思うのか。過去何人の政治家が選挙中に掲げた公約を反故にしてきたか。そういう視点も持った上で議論してほしいと。

そんな中で読んだこの本。日本放送のザ・ボイスという番組で宮崎哲弥さんと筆者の井上さんが交わした議論に触発され購入を決定。幸い早くに手にすることが出来て読み始めてすぐに出てきた「啓蒙と寛容」という項で完全に引き込まれました。そして「正義」について深い議論がなされます。

哲学者各々にもちろん主義があってその広がりによって一般的な概念などが生まれると思う。良い面悪い面を含みながら。その面を知って考え方に反映させるために主義を知っておく必要がある。哲学を学ぶと言うのは自身への還流なのかもなんて今回始めて感じました。思想とか哲学さらに宗教には興味があって意識して読む機会を設けてきたけど、広く知れば見える世界があるのだろうと思っていました。今回始めて奥行きの部分を意識できてとても有意義でした。本書にも出てくるサンデル先生の本。買って積ん読になっていたのがここで返ってくるのかと驚きながら読む本が繋がって行く快感を今晩から楽しもうと思ってます。

この本のお陰で前よりもましてSNS上で見かけるその手の知り合いとここで感じれたリベラリズムをベースに話いや議論になるのかなしてみたいです。感情論ではなく考え方論として。

この本を読みながら今やってるキン肉マンで繰り広げられている正義超人・悪魔超人・完璧超人の主義の闘争がリンクして「なんやこのスピンオフは!?」とニヤニヤしてたのを付け加えておきます。

リベラリズム深いです!小学生の時に衝撃を受けたお笑い芸人「ジャリズム」。コンビからピンになり世界のナベアツさんは落語家に。。。深い!(と思う。。。)

土曜日, 1月 28, 2017

2017年2冊目(262)

フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか 単行本
ダニエル ピンク  (著), Daniel H. Pink (原著), 池村 千秋 (翻訳)
ダイヤモンド社 (2002/04)

去年は自分がこの先どういう風に生きていくかを考える事が出来た一年で、今持っている答えに至るまでに色んな事を考え決めた結論もひっくり返してたのが事実です。
ただ最後までブレながったのは今やっている仕事に対しての思いと取り組み方。そしてそれを維持するために考え抜く作業だったんだと。

この本が出版されたのは2002年。ここに書かれている生き方は今でこそそういう人もいると受け入れられそうですが、2002年当時に影響を受けて”動けた”人がどれぐらいいるのかなって。仕事を自分の中でどのように位置づけているのかによってこの本への是非が生まれるのでしょう。

全員が全員フリーエージェントになっても社会は回らないようなきもするし、フリーエージェントが一人もいなくなったら閉塞具合がひどそうな気もする。
仕事に対しての思い。それを自分のプロジェクトとするのか会社のプロジェクトとするのか。
愛着・プロ意識・責任といった個に依存するものと生活・人間関係・時間といった社会に依存するものとの距離感のとり方。

この本に出てくる人ほどのフリーエージェントではなけれど自分がやっていることはフリーエージェントに近いんだなって。そして極めて行きたいなと。

一度じっくり生活と仕事そして自己について考えてみるのはいいことだと思います。リアリティーを持って。その考える方法論を示してくるのがこれなのかも。
それを僕は環境によって自発的に去年できて、自分らしく生きることサイエンスの距離感が掴めた気がします。その考えを落とし込めるためにこの本は僕の前に現れたように思いました。そして沢山の人に支えられ影響を受け来た。偶然という名の必然。タイミング。感謝感謝です。

本は手に取る時がタイミング。これもずっとブレてない真実。深いねー。
今日はどこで飲もうか?いつもブレるというか迷う。飲まないという選択肢が全くないブレない真実。浅いねー。

金曜日, 1月 20, 2017

数時間後が始まる前に

今から数時間後に新大統領が合衆国憲法に手を置いて宣誓し演説を経て公式に公人となります。

昨日は今の職場で以前働いていた人が訪れていた関係でお隣のボスのお家で夕食を御馳走になりました。
今日という日が来る前日。話題は終始あの新大統領の話や政治の話に。
そのテーブルは紛れもなくブルー・ステイト。不平不満に今後の不安。如何に新大統領がポン助かという。

僕はアメリカに住む外国人として客観的に選挙戦を見てきて、ここでも終始記していましたが彼が勝つ可能性があるかもと思っていました。どっちが勝つ事がHOPEなのか。ベストが無い中でベータを選ぶ選挙だと。そして大統領選挙のシステムをうまく使ったうえに、サイレントマジョリティーの投票箱での自己意思が投票行動に影響した結果が今日という日になったと。

いつもならそこで逆の立場に立って議論するスタイルなんですが、昨日は見事なまでに自分がそのサイレントを保つ人間になって聞いてました。全く発言しなかった訳ではなく多少は意見を発しました。慎重に。

利害関係。職場で働くうえでこんな熱を持った人に不用意な発言は自分の仕事に、いやそれ以上に働くうえでの環境に影響する。職場では政治ではなくサイエンスをすることがメインなのだから。オンレコであるべき発言とオフレコであるべき発言。その境界が曖昧かつ間違って解釈されるかもしれない場所での意見。

なんかリアルに今回の選挙結果の当事者性を感じた瞬間でした。
今日は僕の住む所でも多くのデモが予定されているようです。公共交通機関が昨日にそれを前提にして時刻表通りの運転は見込めない可能性が高いと言っています。

make an action
おとといのオバマ前大統領の最後の演説の中で言及されていた事。

それは僕は否定ません。その行動の向かう先を間違わないでほしい。
中観仏教にある、手段の中に目的が内蔵されている事。
その事を肝に銘じてデモ参加者は行動してほしいと切に思います。その方たちの唱えるリベラルが本当のリベラリズムであるために。

色んなリスクがあるかもしれない今日と言う日をじっくり観察しようと思います。
それに向けて、ここに自分に対して記しておこうと思って。。。

今から一緒にババ抜きしようぜ!!!!

追記
パンとい音とともに来る堅い鉄の玉にはくれぐれもお気を付けください。あとお年ですので健康問題も。。。副大統領への評価が高いだけにボソボソボソと呟いて。。。。

追記2
誤字を修正しました(01/31/2017)

火曜日, 1月 10, 2017

2017年1冊目(261)

芸人迷子 単行本(ソフトカバー)
ユウキロック (著)
扶桑社 (2016/12/8)

高校時代の修学旅行。友人と起爆剤というコンビを組んで漫才をやりました。
その時僕がネタのフォーマットととして真似たのがハリガネロック。そう筆者のユウキロックが組んでおれたコンビでした。この事実は当時の相方も知らないこと。僕はとても彼らの漫才が好きでした。

始めて見たのはこの本にも出てくる、関西テレビでやっていた爆笑Booingと言う番組。キダ・タローさんがBooingおじさんとして出ていたのを覚えています。このときの芸暦とか当時の僕が食い入るようにはまっていた芸人さんたちの世界の裏側。

ライバルがいて仲間がいて憧れの先輩が居て衝撃を与える後輩。お笑いに関する熱と分析。
紳竜の研究での紳助さんの授業が脳裏に。感慨深くかつ色々思いながら読みました。

本当にお笑いが好きで本当に芸人でありたかったんだと。
上岡龍太郎師匠が鶴瓶師匠が食あたりで休まれた時の一人パペポの回で小さい時に「伝記を読まされたけどみんな最後は成功する。最後は上手くいかないのがあってもええんちゃう」的なことを言っておられましたが、この本はちょっとそれに当たるのかなって。だからこそ失敗から僕たちは学べるし考えることが出来る。その機会を告白をしてくれたユウキロックさん。本当に強く芸人だと思った。

12月のM-1の時ABCラジオであったウラ実況の番組で久々に声を聞けて今何をしてるか知れてこの本のことも知れた。おもしろい漫才師をたくさん世に輩出して欲しいなと切に想います。

何か高校時代のあの漫才がぐるっと回ってきた感じ。サンキュー!!

月曜日, 1月 09, 2017

今年は

2017年が1週間とちょっと。

僕的には少し休みモードの中ずっと仕事もしていたのでなんか変な感じです。
毎年目標を立てるのですが今置かれてる現状もあるので少し具体的な数字で。

3本自分の仕事を世に出す。

1本は年末に投稿したので出す方向に向かっています。
残り2つは大体60-80%の間。データを集めて書く。やりきります!

そのために去年の末から意識していること。

小さい終わったを積み重ねていく。

あれやってない!これもやってない!あっちもせな!あーーー!!ってなる性格なので、とりあえずこれ終わり!こっちも終わり!なんとかなるか!という気持ちの持っていきようにしようと。
以前からしていましたがもっともっと積極的に、たとえメール返信でも1つにしてもリスト化して終わったらチェックしていくように。

振り返ったら結構高い所まで登れていた作戦で行きたいです!

皆様にも2017年が良い年であるように!Cheers!

(このエントリーをかく。Done! チェック!)