水曜日, 1月 29, 2014

脳に走る小さな「あ!」と走っていきたい

すごい発見ですね!新しい万能細胞
シンプル・イズ・ベストというか。やっぱり生命や自然の複雑さとシンプルさ(僕の中ではある意味で適当・いい加減さ)って面白いですね。
発見の経緯は以下のリンクで見れます。他にもいっぱい探せば出てくるでしょうね。
http://sankei.jp.msn.com/science/news/140129/scn14012921250003-n1.htm

人にどうボロカスに言われようが実際にそうなったんだから。。。!!!
今回の発見に比べたら些細な事ですが僕も結構あります、今でも。

信じてもらうにはパワーが要るんですよね。繰り返しやったり、違う方法探したり。
自分でちゃんと理解するのにもパワーが要るんですよね。トラブルシューティングを何回も何回も。

人に話す前に自問自答を何回するか。あーでもこうでもない。でも自分の脳みそではそうしか無いとなって初めて話すんですよ。
それは人には見えない過程。でも人には感じてほしい過程。

自分に自信がないと人は説得できない。その自信は行動して自分の目で得たもの。
最初の自信なんてちっちゃいちっちゃい芽です。
簡単に摘む人もいれば、柵(策)を立ててくれる人もいる。
こればっかりはめぐり合わせですよね。

「過去何百年の生物細胞学の歴史を愚弄している」
リンクにありますが、こんな言葉言われてみたいようなみたくないような。

いち科学者として、
よかったですね!おめでとうございます!僕もがんばります!

最近複雑に考えすぎてるし、シンプル思考してみようかな。。。
とりあず酒だな。。。

日曜日, 1月 26, 2014

読んだ本・その7(150)

パリのグランド・デザイン―ルイ十四世が創った世界都市 (中公新書) [新書]
三宅 理一 (著)
中央公論新社 (2010/03)

この本を読み終えて、今一度パリの街を歩いてみたくなりました。僕が行った当時は大した知識もなくルーブルという名前といったものに感動してただけなので、知識を携えた上で街歩きをしたいなと切に思うのです。

この本を読んでいてまず受ける印象、イタリアっぽくなくやイタリアっぽいという言葉。イタリアと言う国の影響。当時イタリアがどれだけ文化的に繁栄していた国だったというのが窺い知れます。

そしてシャトー(城)のつくりの説明が続きます。これが最後の都市計画のとこで効いてきます。
城を中心としてデザインされる街。僕が思い描いた人を動かすための都市計画ではなく、城を中心とした王のいる街の作り方。。城や城主という観点で見ると、ヨーロッパと日本の歴史で色々な接点が見つかりそうに思いました。室町時代からの城下町の設計の経緯などを知っていると比較ができて面白いんだろうな。特に面白く出来た江戸・東京の街の作りの歴史を。もっと勉強してのりしろを多くしないとダメですねー。

建築と法律に書かれている所でふと、何かを本格的に取り組むようになると法という壁にぶつかるなと。僕らの研究もいっぱい法律の制約・しがらみがあるんだろうけど、しらねーなぁーって。そして「法律の勉強をしていたら色々楽しく見える視野も変わってくるんかなぁー、クラスでも取るか」なんていつもの勢い任せの思いと、ロースクールを目指している友人の大変そうな状況とを重ねあわせ、人生は勉強の毎日だなぁと。。。

僕が一番読んでいいて興味を駆り立てられたのは第5章アカデミーと新旧論争です。
フランスがどのように国家として力をつけるための土台、知的文化を構築していったか。
これは今の日本に応用できそうな気がすしました。文化・科学で国を盛り上げる術。制度や組織の整備と人の登場。この人は登場というより発掘や機会と言えるかもしれませんね。そういった輪に参加できたら楽しいどろうなと思いを馳せました。

福島第一観光地化計画を読んだため、当初僕はエッフェル塔を中心に広がる都市設計的なものを描いた本だと思っていたのですが、そういった点でなくパリが出来るまでの歴史と環境の本でした。
読むに連れその面白さに取り込まれていきました。

またいつかパリに行って、ウンチク片手に街を歩いてみようと思ったのでした。Bonjour!!

水曜日, 1月 22, 2014

続・都知事選

色んなソースからこの話題を見てます。なーーーんか茶番というか、なんだろうね。
この数日に見聞きして知ったり共感したり感じたことを書いておこう。
都民の人がいたら参考に(なーんて言ってみた)。

まず、地方自治法から(以下)

第一条  この法律は、地方自治の本旨に基いて、地方公共団体の区分並びに地方公共団体の組織及び運営に関する事項の大綱を定め、併せて国と地方公共団体との間の基本的関係を確立することにより、地方公共団体における民主的にして能率的な行政の確保を図るとともに、地方公共団体の健全な発達を保障することを目的とする。

第一条の二  地方公共団体は、住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うものとする。
○2  国は、前項の規定の趣旨を達成するため、国においては国際社会における国家としての存立にかかわる事務、全国的に統一して定めることが望ましい国民の諸活動若しくは地方自治に関する基本的な準則に関する事務又は全国的な規模で若しくは全国的な視点に立つて行わなければならない施策及び事業の実施その他の国が本来果たすべき役割を重点的に担い、住民に身近な行政はできる限り地方公共団体にゆだねることを基本として、地方公共団体との間で適切に役割を分担するとともに、地方公共団体に関する制度の策定及び施策の実施に当たつて、地方公共団体の自主性及び自立性が十分に発揮されるようにしなければならない。

を踏まえて。
脱原発って国レベルの話だから、地方自治的観点で言ったら都知事選の争点になったらアカンやん!!

言うなら「脱原発」でなく「原子力によって作られた電気に依存しない東京」かなー。
要は、原子力によって作られた電気を買わないという政策ならいいんじゃない。

東京電力は福島と新潟にある原発で電力を作って、東京に送電していたんだから。
ってことは、自前の自然エネルギーまたは火力を都内に作って、都の責任で電気を賄う。
これをしたら、全国でも世界でも稀に見る政策だと思う。

小泉さん風に演説したら。
「国の脱原発政策に頼るのではなく、原子力に頼らない東京。難しい問題だか、都がやらなくてどこがやる。自立か依存か。来たるオリンピック。世界に向けて発信する都市、東京。この政策に賛成か反対か。都民に問いたい。」
なーーーーんてね。

細川さんって、佐川急便から1億円不正に貰ってやめちゃんだよねー。じゃー、5000万円の猪瀬さんもええんちゃう?もう一回立候補したら。
演説もクソも、都民が支持してくれた政策を粛々と遂行するのみです。だけでエエねんから。
5000万円はちゃんと謝るか、細川さんに楯突いてうやむやにみたいにね。

公示されて、しっかり政策論争をメディアも含めして欲しいですね。
で、これネット選挙解禁後の大きな選挙としては二回目でしょ!?その辺もちゃんとフォーカスしながら、たのしく見物しようかいなぁー。

なーーーーーんて。



金曜日, 1月 17, 2014

センター試験

最初のセンター試験から15年も前なのか。

その2年後の試験では、最初の英語の試験が始まった瞬間に試験問題がめくれない程、鉛筆が持てない程、緊張で手が震えたねー。あれ以上の緊張や手の震えはあれ以来無いね。

その英語で撃沈して(確か7割に少し届かないぐらいしか取れず)、国公立の後期試験まで撃沈続きで、なんとか受かった私立の後期試験。

ホンマに地獄やったねー。

それが今アメリカに住んで英語を話しているんだから人生なんて訳わからんもんです。
浪人の苦痛と地獄の2年間があって本当に良かったと思えるのだから人生なんて訳わからんもんです。

夜が明けたら、センター試験初日。

センターの点が良いことを祈ってなどでなく、受験生に幸あれ!
Good luck!

木曜日, 1月 16, 2014

都知事選

小泉さん映画・東京原発見たんじゃないのかな。なんか言ってることが映画の内容とかと被ってる気がするんですよねー。この役所広司さん演じる都知事って現状にハマりすぎなんです。

しかも以下のページにコメントを寄せてる人の中に舛添さんいるし。
http://www.bsr.jp/genpatsu/

この映画が原発事故後ほとんど話題にもならなかったことが不思議で不思議で仕方ない。

さらに陰謀史観をいえば、猪瀬さんが辞めるのも都知事選がこうなるのも今後安倍政権が脱原発に舵を切るのも(これは完全な予想)、全てシナリオ通りだったりなーーーんて。

僕は本当に偶然に震災の直前に見て感想をここにも書いていますが(日曜日, 2月 06, 2011のエントリー「最近見た映画などなど」)、都知事選前に見ることをおすすめします!!!

水曜日, 1月 15, 2014

読んだ本・その5-6(148-149)

日米同盟vs.中国・北朝鮮 (文春新書) [新書]
リチャード・L・アーミテージ (著), ジョセフ・S・ナイJr (著), 春原 剛 (著)
文藝春秋 (2010/12/15)

沖縄の真実、ヤマトの欺瞞 米軍基地と日本外交の軛 (神保・宮台 マル激トーク・オン・デマンド) [単行本]
神保哲生 (著), 宮台真司 (著), 真喜志好一 (著), 伊波洋一 (著), 大田昌秀 (著), 我部政明 (著)
春秋社; 四六版 (2010/11/17)

共に出版されたのは2010年なのですが、以下の理由でこの2冊を読んでおこうと。前者は今後の中国・北朝鮮をウオッチする上で大事と思って買いながら塩漬けになっていた物を開放し、後者は辺野古の問題が急展開する上で読むべきだと塩漬けから開放した本だったのですが、なんとも両者の共鳴というか関連性が生じたことに驚きを覚えつつ、ここに記す喜びを贅沢に思います。

と言いながら、頭の理解(インプット)と表現(アウトプット)の難しさに頭を抱え書いては消し書いては消しを繰り返しています。以下は何度もそのプロセスの上にどうにか書き上げた文章です(といっても稚拙ですが。。。)。

というのもこれら日米安保と沖縄問題は多角的なアプローチが必要で難しいのです。答えが簡単に出せない。どこに当事者性を見出すか。この2冊の本もアメリカの日本へのアプローチと沖縄から見た日米関係へのアプローチ。全く違う視点で書かれているのですが、出てくる人物に問題は共通していることが多いこと多いこと。幸いこの2冊を同時に読んだおかげで拓けた視点の大きさといったら。。。
しかも政権交代直後の今振り返れば混沌とした時期に書かれたものであるというのを考慮しないといけないので、読むは愉し書くは難しといった感じでしょうか。

前書は日米同盟そして日本に対してアメリカがどのように思っているかを窺う上でとても示唆にとんだ本でした。もちろんリップサービス的な部分はあると思いますが、2010年時点ですでにアメリカが中国を警戒し、沖縄を主とした日本における米軍基地の重要性を強調していることを読み取れます。そしてこの日米同盟がどれだけ大事であるか。今もオバマ政権で要職を担っている方々の名前もバリバリ出てきます。アメリカの高官の名前を覚えていてどの政権で何をしたのかを覚えておくべきだなと痛感しました。人事はメッセージなのですね。
後書は沖縄における基地問題の推移と問題の掛け違えがあったこと。本来2つは別件で議論されていた普天間基地「返還」と辺野古への基地「建設」がいつの間にかセットになり「移設」という話になってしまったこと。あと抑止力がアメリカは日本を守るかなど。

この後に起きる尖閣問題を考えると前書は示唆的、後書は近視眼的に見ていたのではといった感想になりますが、これで結論付けるとあまりに短絡的なんですねー。。。

ナイ氏とアーミテージ氏は親日派として知られているようですが、これを読むとアメリカ人がここまで日本を評価し重要視していることは嬉しいというか感謝という部類に値します。また言いますがリップサービスがあったとしても。
これを踏まえて(読んだ順番がこうだったの余計にかもしれませんが)後書を読むと、沖縄の持つ複雑性がいっそう際立ちます。
僕は正直に言って政権交代はあってよかったと思っていて、鳩山さんが最低でも県外といったことも見直す的なアプローチで評価していました(それは今も変わりません)。ただ、今までになされてきた下交渉の経緯を全く僕は知らなかったので、その点では恥じていました。だから僕としてどう立ち居振舞うか今でも悩んでいたのですが、この本で宮台さんが前書き後書きで書かれえることを読んで、ある側面で間違ってはないかもと思えました。
この本は沖縄と言う場所から日本人がどういう国家を作っていくかを考える上で示唆に富んでます。敢えていえば安全保障の根幹というか。現状や当時の状況を無視してさっと見ると感情論的にも写る本だったりします。でも沖縄の人はそう感じている。では日本はどうやって自国を脅威から守るのか?

理屈と現実と理想の狭間を彷徨いながら読んでいました。
これを書きながらも答えは出ません。考えれば考えるほど、本や資料に接すれば接するほど身近なようで他人、何が真実で何が正解なのか。分からない自分に困り果てます。書けば書くほど浅はかになる自分が居ます。自己嫌悪満載。逆にそれに意味があると信じて。。。

2010年に書かれたからこそ今読み返して面白い。そして今この筆者たちはどういった見解を今出すのか。
世界と身近と自分。相当に考えさせられましたね。何をもって良しとするのか。

ここまで書いて、かれこれ2時間以上葛藤を書き消ししてます。
要は分からんし、僕の知らない天空で色々起きてる。それをどう知り飲み込み対処するか。こんな風に生きる必要なんてないし。そう、普通に生きればええねん。
でもなぜこんな問題の本を読んだり考えたり。だからこそ当事者性というか最も基本的な国家というあり方というか。。。。。。
あーーーーーーーーーー、もうわからん。

でも読後に思ったのは、安倍政権がアジアに対して行っているアプローチと麻生元総理が以前に書いた自由と繁栄の弧という本を考慮すると、東アジアでの政策は結構上手く行ってるんちゃうと素人考えで思ってしまいます。

兎にも角にもとてもこの2冊を同時に読めてよかったと思います。
アウトプットできないけど僕の中で消化・昇華しながら世の中俯瞰していきたいですね。。。酔うと難しい言葉を使いたい!!!残念!!!チーーーン。。。

火曜日, 1月 14, 2014

読んだ本・その4(147)

福島第一原発観光地化計画 思想地図β vol.4-2 [単行本(ソフトカバー)]
東 浩紀 (著, 編集), 開沼 博 (著), 津田 大介 (著), 速水 健朗 (著), 藤村 龍至 (著), 清水 亮 (著), 梅沢 和木 (著), 井出 明 (著), 猪瀬 直樹 (著), 堀江 貴文 (著), 八谷 和彦 (著), 八束 はじめ (著), 久田 将義 (著), 駒崎 弘樹 (著), 五十嵐 太郎 (著), 渡邉 英徳 (著), 石崎 芳行 (著), 上田 洋子 (著)
ゲンロン (2013/11/15)

タイトルだけを見るとなんとも刺激的な計画で遊園地でも作るのか!?といった印象を受けるかもしれませんが、これはある意味でのタイトルから問題提起をしていると考えて下さい。

この本で書かれているのは、10年後20年後もっと先の将来の福島第一原発とその周辺をどういう計画の下で復興そして発展させるのか、どうやって人間の持つ忘却や風化とどう向き合うのかを提案した企画書だと思えばすっと入ってくるのではないでしょうか。

モデルとして今現在チェルノブイリがどうなっているのかを丹念に取材した上で、ダークツーリズムとは何かといった考察を深め、原爆ドームの保存に見られる都市計画を調査して出された計画なので僕はかなりこの案を全面的に応援したいなと思いました。
「福島に動員は必要か?」という鼎談で、建築や都市計画と人の移動からそれらの持つ本質的・科学的な意味へアプローチしていく議論がとてもおもしろかった。

冒頭に述べた観光という言葉に関して補足すると、911後のニューヨークにできたグラウンドゼロ、ワシントンDCのスミソニアンエリアにあるホロコースト博物館、日本で言えば広島の原爆ドームを代表とする大東亜戦争に関するもの。これは多分さっと思いつくものだけで、世界中にはこういったダークツーリズム的な観光地は結構あって、たくさんの人々が訪れているのは事実なのです。僕自身、上記の3つすべてに観光で出かけているんですよねー。
以前読んだ宗教とツーリズムという本の中で取り上げられちょっと関心を持ったこのダークツーリズムと言う言葉。そういった意味で福島の将来を考える上でこのダークツーリズムは間違いなくキーワードになるし、考えていかないといけない課題だと思いました。観光って単に心ときめくだけでなく、日ごろ感じる事の出来ない心の慟哭を経験するのも、その定義としてありうるんだなと。

でも、こんなアイディアまず政治家・官僚からは出ないでしょうね。出たとしてもこのタイトルはまず付け無いでしょう。それをやっちゃった東浩紀さんを始めとするみなさん。ずばらしいっす!観光地化する前の福島に足を運ぶことを早いうちにしなければと切に思うのでした。。。お金ためな。。。ビール控えな。。。


火曜日, 1月 07, 2014

無念を推し量りご冥福を

われらがやしきたがじんさんが空に旅立たれてしまった。
一報は30分ほど前に勝谷さんからの有料配信メールの号外で知った。
yahooをひらくとトピックスにも出ていた。3日になくなられたそうで。

年末年始、去年の写真の整理やデータバックアップでHDを立ち上げながら、懐かしい政権交代前や僕がこちらに来た当初のOAの委員会や初期の頃のnoマネーを見ながら、虚ろな世の中の変化と自分の変化を感じながら飲んでいたのでした。非常事態という番組をちょうど3日前ぐらいから観ていてリーマンショックの頃を思い出しつつ、この頃のたかじんさんは元気一杯やなぁと。

昔の頃に抱いていた問題意識とかを思い出した気がして自分的にはこの動画のアーカイブサーチに感謝していたのですが、なんか変なタイミング過ぎてちょっとビックリしてます。

あなたの番組のおかげで己の無知蒙昧を恥じ・色んな社会の問題に興味を持ち・本を読み・人と会い・色んな所に出かけ・議論する・深く考える・といったアクションを取るようになり、アメリカと言う国に住むという触媒によって昇華して今のライフスタイルが確立したのです。感謝しております。

日本に帰った時はあなたに会えるのではないかと、キタで飲んだ帰りは必ず新地を通って帰ったり。
一度遠くからお目にかかったあなたにはとてもオーラがありました。

天国で三宅先生に「もう来るとはけしからん!」と叱られてください。
心よりご冥福をお祈りします。

日曜日, 1月 05, 2014

読んだ本・その3(146)

チョコレートの世界史―近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石 (中公新書) [単行本]
武田 尚子 (著)
中央公論新社 (2010/12)

以前に半分近く読んでいたのですが本を読まない空白の2ヶ月間に内容の大半を忘れてしまったので最初から読み直しました。

以前読んだバナナの歴史が面白かったので購入した本です。
チョコレートは今はそこら中にあふれていますが、やはりこれも最初は貴族階級とヨーロッパの植民地の影響で次第に広がっていった食べ物なんですね。砂糖やコーヒーも同じようです。
カカオからココアが出来てそれからチョコレートと発展していきます。

ココアは当初は薬として貴族の間で飲まれていたこと。フランス・スペイン・ポルトガルの南欧ルートとイギリス・オランダの北欧ルートの2つの道があった。あとこれは薬の話にも関わりますが、やはり宗教キリスト教(カトリックとプロテスタント)が普及に影響した。そして現代の飽食の時代でない当時のカロリーの補給の重要な役割を担い始めた。固形化に成功しチョコレートととなって戦争時など同様にカロリーの供給源として役割を果たす。

こういった流れがカカオからココアの抽出に始まり現代の嗜好品へまでの道筋で描かれてます。
興味深く読んだのは5章の「理想のチョコレート工場」と6章の「戦争とチョコレート」内に出てくるKit・Katにまつわる話です。
5章は労働意欲を高めるためにどういった試行錯誤によって工場を運営したか。これは今の社会でも十分応用可能な例だと思いました。特に女性労働者に対するアプローチに結構の紙幅が割かれています。とても興味深かかったです。
6章のKit・Katがどういうふうに作られ広がり普及したか。マーケティングや商品開発という部分で示唆に富んでました。これらはイギリスが舞台のお話ですが、それだけ産業革命で労働とエネルギー補給が密接にリンクしていたということでしょう。

食というのはやはり大きいウエイトを人間の活動に与えるなと。これは植民地支配にも関わるし、産業の発展や文化の醸成にも影響する。ティーという文化がティーパーティーとなり政治結社の土台になる。その食の安定供給のために化学や工学の発展とサイエンスの果たす役割。
衣食足りて礼節を知る
先人の言葉はさすがに偉大ですね。

チョコレートはアルコールに変わるエネルギー供給剤として活躍したようです。昔のイギリスのパブリック・スクール(かなりの伝統校でさえ)では生徒の朝食にビールが出たそうです。血糖値は上がるけどねぇ。

うらやましいなぁーーー。。。って、おい!

土曜日, 1月 04, 2014

読んだ本・その1-2(144-145)

1985年 (新潮新書) [新書]
吉崎 達彦 (著)
新潮社 (2005/08)

1995年 (ちくま新書) [新書]
速水 健朗 (著)
筑摩書房 (2013/11/7)

この2冊はある年に焦点を当てて、縦の歴史で物事を捉まえる方法ではなく横に広く時代の空気を俯瞰しながら過去未来を覗くというスタンスです。ある年といっても前後2年間を含んだ枠組みで見ているといったほうが正解かもしれません

1995年の冒頭で筆者は1985年を参考にしたと言及しています。こういった定点観察的なアプローチって面白いなと思って2冊セットで読みました。

85年に関しては僕自身は当時の記憶は全くと言っていいほど無いのですが、起きた出来事を並べるとこうも色んな事が起きていたのかなんて思います。項目を書き出すとキリがないので割愛しますが、まだまだ上昇気流の空気感が漂っている感じですね。でも約20年の変化の凄さにちょっとあっけにとられます。スパーマリオが発売されて熱狂していた時代に今のようなオンラインや3Dゲームなんて。当時家電の時代で携帯電話にスマホなんて。世代間ギャップって言葉はこういった出来事で追うと実感せざるを得ないんだろうなって。当たり前になった事って当たり前じゃなかったし当たり前でなくなるんですよね。

95年は中学生だったので、色々鮮明に覚えています。阪神淡路大震災とオウム事件というキーワードが前に出てきますが、それ以外にも本の中に出てくる言葉も実感として脳に残っていますがちゃんとした意味を理解するまではなく、知っているというより耳にしたことがあることを口にしていた程度なんだなぁと。あと今こうして比較対象を持って見れるからこそ生まれる感動や驚きがたくさんありましたねー。

2つの主な感想が生まれました。1つ目。日本がやってのけた「総中流」という社会のもつい見の凄まじさを感じました。
この中流によって国内から勃興した出来事って、結構すごいことばかりだなと言うのが感想です。
全体的に満たされた世界だからこそ成し遂げられた生まれたものってたくさんあるだと。同じようなことは格差社会と言われる今では軋轢などで消えてしまうことが多いんだろうなって。

2つ目。きっと2011年や1998年という本を書いても同じようなことを感想に持つんだと思いました。
要は流れていく時をどう見つめなおすか。歴史は繰り返されるといいますが、読みながら新しいことが生まれる下地って突き詰めれば似ているし、世界で起こっている軋轢や衝突なんかもそもそもを詰めると似てくるんだと思います。それに気付いたり何かを見出して応用できるか。そういった意味でこういった作業は意味があるなぁって。

2005年という本が出たとしたら、それは僕が海外生活を始めた歳なので日本国内への見方はまた違うだろうから楽しみです。

兎にも角にも「へー!」「ほー!」「そうなんや!そうやったんか!」が多すぎて。。。いつも何か感じたりした部分には付箋を付けて読むのですが、まぁなんと付けた箇所の多いこと。付箋まみれになってしまって。本に毛が生えたようです。本望です!(サブ。。。)

2014年の抱負

新年も4日目です。日本だとまだお正月モードですがこっちは大概もう日常です。

年末にも書きましたが今年のスローガンは「積極的現状維持」です。
その中身について3日間少し詰めたりしてました。

去年が良かったのは総括で書きました。でも良かった感を作ってくれたのは仕事の成功です。
でもこの成功で、いやこの程度の成功でニヤニヤしていてはいけないと。上をみたら百戦錬磨の科学者がたくさんいるんですよねー。だから敢えて今をスタンダードにするぐらいの気概を持とうではないかと。

「積極的」という意味は気概以外にも色々加味しています。

1)残飯処理
これで言うと、去年は意識していた仕事に関してですがもっと風呂敷を広げてみようと。その最たるものが読書です。まぁ、家に積ん読してる本が山ほどあるんですよ。ざっと見積もって30冊程度。でも、新刊を読みたいんで買ってしまうんですよ。これ減らしていかないと。結果として年間50冊をクリアする結果にも繋がるだろうし。飴と鞭。無知だから買った飴のつもりが鞭に。。。

2)集客力up
交友関係に重きを置いていましたが、これは仕事にも広げれる。去年は共同研究をさせて頂く機会が増え、それに伴って論文がでて(もう一本は今年中に蹴りが着くでしょう)、視野も広がった。これをもっともっと大きく出来たら。そのためには自分の仕事を売り込んだりもしないといけないし、他分野と線でつながっていかないといけない。そういう意味で「集客力」は最適なフレーズだなぁと。

3)節約・節制
はい、これは試みるだけです。

仕事始めから結構調子よくデータが出てるので、好事魔多しで気を抜かずに進んでいきましょう。

はてさて今年はどうやるなら。life is too much fun! これを忘れずに。

ぼちぼちいきまーす。



追記としてこのエントリーとは関係ないのですが。
本の感想40
ルポ 在日外国人 (集英社新書) [新書]
高 賛侑
集英社 (2010/8/17)
で、書き忘れたことがあったので。
移民問題とその制度の不備が書いてありました。かの北の国が崩壊した時、移民受け入れ最有力は日本だと思うので、準備をしっかりして欲しいですね。遠い未来では無い気がします。

金曜日, 1月 03, 2014

新春思考実験

初夢って訳ではないけれどインパクト大かつ目覚めてふーむと考えさせられたので残しておきましょう。

なんやら世界中の人が同じ時間に一斉にスマホで目の前の写真を撮って3Dで一瞬を再構築するというプロジェクトらしく、みんながスマホ片手にアタフタしてる。
みんなが撮ってるのを見てておもろいなぁと想った瞬間、スマホを持ってない自分は非国民扱いでバカにされたり非難轟轟。おまけに出来た作品も見れないらいく、買いに行くかをスマホじゃない仲間で行きつけで議論する夢。

まぁ、この夢のせいで現実に買いに行くことはまずしないけどおもろい夢でした。議論してる友人たちめっちゃ仲エエねんけど、全員見覚えないし!笑

で、ここからは目覚めてからさっきまでつらつら考えていたこと。全世界の携帯普及率中のスマホ普及率。先進国だとかなりの比率になるのではと。
みんなが日常に撮ってる写真は各自携帯にあると言いながら、3G上にある以上アップルやアンドロイドのキャリアに乗っる以上、抜き出そうとうればアクセスしようとすれば不正を犯せばできるだろうと。先日あった中国製のソフト百度による情報抜き取りの話のように。
ここで、一時問題になった米政府のPRISM問題。実際にいろんな所が情報を渡していたわけで。アマゾンが入ってなかったのが面白いのだけど、それは置いといて。

まぁ、結論を言うと防犯カメラ云々でなくて世界中のソーシャル情報と各cell phone(この名前って秀逸だとおもうなぁ)の持つ写真にGPSのタグを組み合わせればまぁ色々モニターできるだろうなぁって。テロ対策やら逆にテロ自身やら暗殺やら尾行やら人探しやらあの人は今まで。

SF映画のように表現しなくても現実の今ですでにもうされてるんじゃないかいのぉ。
なーんて。

で、改めてアンチスマホかつコンパクトデジカメ推進で行こうと決めたのでした。
でも高性能タブレットが欲しいから同じか。。。

さて、もう一眠り。。。

木曜日, 1月 02, 2014

あるとびーる

2014年最初の投稿が目標でなくこれというのも僕らしいのでしょうか。

気をつけよう
あるとびーるに
伸びる手を

アルトビールはかのドイツのビールでは無く、冷蔵庫にあるビール。
大晦日から年明けまで家で資料と本を読みつつ家の片付けをして過ごしました。
31日と1日分で買ったビール。。。年明けてすぐに無くなってしまった。。。
あると飲んでしまうんですよ、いつもいつも。。。
帰る前に行きつけで外で飲み納めもしてええ感じやし、飲んで3本やーって思ってましたよ。
6本も飲んだらねぇ。外で飲んだ分も踏まえたら。。。

今年は家で飲む量を減らそう=スットクを可能な限り少なくしよう
と年が変わってすぐに決意したのでした。。。

一年の計は元旦にありんす。

あけおめことよろ!