日曜日, 1月 26, 2014

読んだ本・その7(150)

パリのグランド・デザイン―ルイ十四世が創った世界都市 (中公新書) [新書]
三宅 理一 (著)
中央公論新社 (2010/03)

この本を読み終えて、今一度パリの街を歩いてみたくなりました。僕が行った当時は大した知識もなくルーブルという名前といったものに感動してただけなので、知識を携えた上で街歩きをしたいなと切に思うのです。

この本を読んでいてまず受ける印象、イタリアっぽくなくやイタリアっぽいという言葉。イタリアと言う国の影響。当時イタリアがどれだけ文化的に繁栄していた国だったというのが窺い知れます。

そしてシャトー(城)のつくりの説明が続きます。これが最後の都市計画のとこで効いてきます。
城を中心としてデザインされる街。僕が思い描いた人を動かすための都市計画ではなく、城を中心とした王のいる街の作り方。。城や城主という観点で見ると、ヨーロッパと日本の歴史で色々な接点が見つかりそうに思いました。室町時代からの城下町の設計の経緯などを知っていると比較ができて面白いんだろうな。特に面白く出来た江戸・東京の街の作りの歴史を。もっと勉強してのりしろを多くしないとダメですねー。

建築と法律に書かれている所でふと、何かを本格的に取り組むようになると法という壁にぶつかるなと。僕らの研究もいっぱい法律の制約・しがらみがあるんだろうけど、しらねーなぁーって。そして「法律の勉強をしていたら色々楽しく見える視野も変わってくるんかなぁー、クラスでも取るか」なんていつもの勢い任せの思いと、ロースクールを目指している友人の大変そうな状況とを重ねあわせ、人生は勉強の毎日だなぁと。。。

僕が一番読んでいいて興味を駆り立てられたのは第5章アカデミーと新旧論争です。
フランスがどのように国家として力をつけるための土台、知的文化を構築していったか。
これは今の日本に応用できそうな気がすしました。文化・科学で国を盛り上げる術。制度や組織の整備と人の登場。この人は登場というより発掘や機会と言えるかもしれませんね。そういった輪に参加できたら楽しいどろうなと思いを馳せました。

福島第一観光地化計画を読んだため、当初僕はエッフェル塔を中心に広がる都市設計的なものを描いた本だと思っていたのですが、そういった点でなくパリが出来るまでの歴史と環境の本でした。
読むに連れその面白さに取り込まれていきました。

またいつかパリに行って、ウンチク片手に街を歩いてみようと思ったのでした。Bonjour!!

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