水曜日, 1月 15, 2014

読んだ本・その5-6(148-149)

日米同盟vs.中国・北朝鮮 (文春新書) [新書]
リチャード・L・アーミテージ (著), ジョセフ・S・ナイJr (著), 春原 剛 (著)
文藝春秋 (2010/12/15)

沖縄の真実、ヤマトの欺瞞 米軍基地と日本外交の軛 (神保・宮台 マル激トーク・オン・デマンド) [単行本]
神保哲生 (著), 宮台真司 (著), 真喜志好一 (著), 伊波洋一 (著), 大田昌秀 (著), 我部政明 (著)
春秋社; 四六版 (2010/11/17)

共に出版されたのは2010年なのですが、以下の理由でこの2冊を読んでおこうと。前者は今後の中国・北朝鮮をウオッチする上で大事と思って買いながら塩漬けになっていた物を開放し、後者は辺野古の問題が急展開する上で読むべきだと塩漬けから開放した本だったのですが、なんとも両者の共鳴というか関連性が生じたことに驚きを覚えつつ、ここに記す喜びを贅沢に思います。

と言いながら、頭の理解(インプット)と表現(アウトプット)の難しさに頭を抱え書いては消し書いては消しを繰り返しています。以下は何度もそのプロセスの上にどうにか書き上げた文章です(といっても稚拙ですが。。。)。

というのもこれら日米安保と沖縄問題は多角的なアプローチが必要で難しいのです。答えが簡単に出せない。どこに当事者性を見出すか。この2冊の本もアメリカの日本へのアプローチと沖縄から見た日米関係へのアプローチ。全く違う視点で書かれているのですが、出てくる人物に問題は共通していることが多いこと多いこと。幸いこの2冊を同時に読んだおかげで拓けた視点の大きさといったら。。。
しかも政権交代直後の今振り返れば混沌とした時期に書かれたものであるというのを考慮しないといけないので、読むは愉し書くは難しといった感じでしょうか。

前書は日米同盟そして日本に対してアメリカがどのように思っているかを窺う上でとても示唆にとんだ本でした。もちろんリップサービス的な部分はあると思いますが、2010年時点ですでにアメリカが中国を警戒し、沖縄を主とした日本における米軍基地の重要性を強調していることを読み取れます。そしてこの日米同盟がどれだけ大事であるか。今もオバマ政権で要職を担っている方々の名前もバリバリ出てきます。アメリカの高官の名前を覚えていてどの政権で何をしたのかを覚えておくべきだなと痛感しました。人事はメッセージなのですね。
後書は沖縄における基地問題の推移と問題の掛け違えがあったこと。本来2つは別件で議論されていた普天間基地「返還」と辺野古への基地「建設」がいつの間にかセットになり「移設」という話になってしまったこと。あと抑止力がアメリカは日本を守るかなど。

この後に起きる尖閣問題を考えると前書は示唆的、後書は近視眼的に見ていたのではといった感想になりますが、これで結論付けるとあまりに短絡的なんですねー。。。

ナイ氏とアーミテージ氏は親日派として知られているようですが、これを読むとアメリカ人がここまで日本を評価し重要視していることは嬉しいというか感謝という部類に値します。また言いますがリップサービスがあったとしても。
これを踏まえて(読んだ順番がこうだったの余計にかもしれませんが)後書を読むと、沖縄の持つ複雑性がいっそう際立ちます。
僕は正直に言って政権交代はあってよかったと思っていて、鳩山さんが最低でも県外といったことも見直す的なアプローチで評価していました(それは今も変わりません)。ただ、今までになされてきた下交渉の経緯を全く僕は知らなかったので、その点では恥じていました。だから僕としてどう立ち居振舞うか今でも悩んでいたのですが、この本で宮台さんが前書き後書きで書かれえることを読んで、ある側面で間違ってはないかもと思えました。
この本は沖縄と言う場所から日本人がどういう国家を作っていくかを考える上で示唆に富んでます。敢えていえば安全保障の根幹というか。現状や当時の状況を無視してさっと見ると感情論的にも写る本だったりします。でも沖縄の人はそう感じている。では日本はどうやって自国を脅威から守るのか?

理屈と現実と理想の狭間を彷徨いながら読んでいました。
これを書きながらも答えは出ません。考えれば考えるほど、本や資料に接すれば接するほど身近なようで他人、何が真実で何が正解なのか。分からない自分に困り果てます。書けば書くほど浅はかになる自分が居ます。自己嫌悪満載。逆にそれに意味があると信じて。。。

2010年に書かれたからこそ今読み返して面白い。そして今この筆者たちはどういった見解を今出すのか。
世界と身近と自分。相当に考えさせられましたね。何をもって良しとするのか。

ここまで書いて、かれこれ2時間以上葛藤を書き消ししてます。
要は分からんし、僕の知らない天空で色々起きてる。それをどう知り飲み込み対処するか。こんな風に生きる必要なんてないし。そう、普通に生きればええねん。
でもなぜこんな問題の本を読んだり考えたり。だからこそ当事者性というか最も基本的な国家というあり方というか。。。。。。
あーーーーーーーーーー、もうわからん。

でも読後に思ったのは、安倍政権がアジアに対して行っているアプローチと麻生元総理が以前に書いた自由と繁栄の弧という本を考慮すると、東アジアでの政策は結構上手く行ってるんちゃうと素人考えで思ってしまいます。

兎にも角にもとてもこの2冊を同時に読めてよかったと思います。
アウトプットできないけど僕の中で消化・昇華しながら世の中俯瞰していきたいですね。。。酔うと難しい言葉を使いたい!!!残念!!!チーーーン。。。

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