火曜日, 7月 23, 2019

2019年10-11冊目(338-9)

そして、暮らしは共同体になる。 Kindle版
佐々木俊尚  (著)
アノニマ・スタジオ (2016/11/30)

星ヶ丘高校料理部 偏差値68の目玉焼き (講談社文庫)
樋口 直哉  (著)
講談社 (2018/5/15)

幸せの尺度なんて人それぞれだし、いくら給料が高くてもその地域の家賃も高ければ他と変わらない。結局何かと比べたりすることで満足するすることになってしまうのかもしれません。


果たして今の多様な価値観が存在する中でそれがどこまで幸せを担保してくれるのか。

この2冊の本は現代の価値観に対して「丁寧に生きる事」「丁寧な食事を採る事」といった「ふりまわされずに生きる術」を示しているように感じました。

心が単に充実しても、それは欲に繋がるかもしれない。
満たされるというか、そのような心持を提供している人たちを紹介してくれるのが佐々木さんの本。そのような料理を作るってどんなことかを感じさせてくれるのが樋口さんの本。

さっと読み返して、一見牧歌的な話のように感じるけど個々に科学的根拠や歴史的な背景などがしっかりある。そう教養とは丁寧さを支える体系なのかもしれないなぁー。

一見関係なさそうな2冊の根底には同じ水脈があると僕は感じました。
よい飲み方を僕も見つけたいです。飲まないとなると違うし、飲みだすと止まらないし。。。あーーー、ダメな大人です。

日曜日, 7月 14, 2019

知ってか知らずか

前々から感じていたことをツラツラと。

上野千鶴子さんの式典でお話しされた事が大きな話題になりました。女性が受ける差別に関して。平等とか言いながら腹の底にある深層心理と、それを感じながらどうしようかと葛藤する。投げ手と受け手。投げ手を正すのか受け手を保護するのか。似てるようで似てない対策。色々考えました。

タクシーにたまに乗りますが若い運転手さんに出くわしたことは僕はありません。ここでの若いは30代とか20代。先日乗った運転手さんは、最近この仕事を始めたと言っていたおそらく50代の方。高齢者の運転事故が多く報道されています。免許返納とか、過疎地では車がないと生活できない人はどないするとか。あれ?タクシーの高齢化は?Uberと言ったサービスがありますがラクラクphoneで手一杯の高齢者は使えないしそもそも知らないはず。高齢者が高齢化したタクシーに乗る、これってどうなの?

日本にいる間いくつかアルバイトの面接を受けました。僕は肩ぐらいまで髪があるロン毛のおっさんなんですが、これのせいでかなりの場所で弾かれました。「髪の毛はどうにかならないのか」と。括ったら大丈夫という良心的な所は1つだけありました。某大阪のシンボル的な高い建物の面接時、同じ事を言われ5分もかからず面接は終了しました。「切ってくれたら」。女性で髪の毛が長い人にも同じ事を言うのですかと喉元まで出ましたが飲み込みました。男性でロン毛はダメなのです、この国では。では、僕がトランスジェンダーだったとしてのロン毛は受け入れてくれるのでしょうか?僕が性転換していたら受け入れてくれるのでしょうか?無いわなと僕は思います。男性が受ける見えない壁に僕はぶつかったのです。

先日の女子W杯で優勝したアメリカチームは男子代表との賃金の平等を訴えて戦ってます。キャプテンのラピーノ選手がニューヨークでの祝勝会でサングラスを掛け自分たちを揶揄しながら聴衆とメディアの向こう側に向けて自分言葉で訴えていました。それをに対して賃金平等!USA!のコールが沸きました。2回連続で優勝し結果を残して訴える。なでしこジャパンは躍動した2011年から日本の女子サッカーの環境はどれだけ良くなったのだろう。日本では女子も男子並みそれ以上に結果を残してると思うんだけど。国民の興味は男子よりで女子が女子を応援できているのかな?

理不尽・不当・ダブルスタンダード・見て見ぬ振り

自分も含めてみんなしてるしみんな受けてる。投げ手であり受け手である。
それを変えるにはどうしたらいいのかかな。分からないけどよろしく無いのは分かる。まずは無意識の意識化から各々が始めませんか?

僕の無意識の意識化。髪の毛ホンマ相当に長い。。。これから会う人たちになんて言われるか楽しみである。学会前の空港からお送りしましたー。