火曜日, 12月 31, 2013

総括2013年

日本はもう2014年ですが、こちらはあと9時間ほど残ってます。

今年を漢字一つで表現するなら間違いなく


今年は濃かった。33年生きてきた中で一位に近いぐらい忘れられない年になりました。
でも一言

とてもいい一年でした!

今年の初めに立てた目標達

1)残飯処理
1つは綺麗にとてもよい形で処理出来ました。まだ幾つか残っているのですが、終わらせるための土台作りと方法はもう分かっているので後は試して書き書きするだけです。
どんどん小さなプロジェクトを考えて初めてしまうタチなので、これは終始意識しないといけないなと1年通じて出来たことは、この先の研究ライフにおいて大きな大きな収穫でした。
これに付随して以前のエントリーにも書きましたが、今年の仕事はバブルでした。出来すぎ。150点でしょう。
つまり来年が踏ん張りどころ。1発屋で終わっては恥ですね。まずは2つの論文(9割と7割準備済)を順調に片付けることと、まとめる段階に入っているものが1つあるのでそれを書き書きしていくことを頑張りたいですね。
これらが片付いた時にどれだけ時間が残っているかでプラスαの作業ができればいいですね。
科学者として、研究者として、ポスドクとしてとてつもなく成長したなと実感し責任を感じることができた一年でした。

2)集客力up
今年も沢山の人に会いました。というより会えました。機会を与えてくださった方々に心から感謝です。可能な限りの繋がりの維持をですね。これは自分自身の力だけで出来る事では無いので来年以降は「集客力up」という言い方は使わず違った表現でこの目標は継続したいですね。

3)節約・節制
はい。一言。0点です。
節制なんて無理。酒の量減らすなんて無理。はなから絵に描いた餅でした。
でも昔みたいに飲めなくなってきているのは事実。善処しなければ。

自分自身色々と思い悩む一年でした。自分のやってること。人に対して自分に対して。何が正解で何が間違いか。そもそも論的なもの調和や思いやり受け入れると言ったことのバランスの難した。
コミュニケーション能力とか言われて久しい世の中ですが、その保つ意味は深く広い。コミュニケーション能力の先にある「得た対人関係の理解と深化」をどうするのかがもっとも大事なように思いました。
受け入れる寛容さとそれに伴う爆発しない感情のコントロールと抜き方。来年は精神衛生を常にフラットにできたらいいですね。

読書はもっとできたなぁと。終盤ペースを上げましたが週一冊ペースの52冊には届かず。
中盤に読みたい本でなく仕事の論文を行きつけで飲みながら読み込む日々が相当あった(これのお陰で目標1が飛躍的に進んだのはあるのですが)ことが要因といえば要因でしょう。
まぁ、有料でとってるもの5つに日々の情報収集を考慮すると上出来なのかもしれませんが。。。

なにはともあれ、エエ一年でした!!

詳細は明日にでも書くにして、とりあえず来年の目標は
「積極的現状維持」
で行こうと思います。

今日はちょっと体調がしっくりこないのもあり、家で本でも読みながら年を越そうと思います。

みなさま良いお年を/あけおめことよろー

日曜日, 12月 29, 2013

本の感想2013 No43 (その143)

天気と気象についてわかっていることいないこと (BERET SCIENCE) [単行本]
筆保 弘徳 (著), 稲津 將 (著), 吉野 純 (著), 茂木 耕作 (著), 加藤 輝之 (著), 芳村 圭 (著), 三好 建正 (著)
ベレ出版 (2013/4/16)

ゲリラ豪雨や台風に竜巻といった現象についてその道の専門家が分かりやすく書いた本です。
分かりやすくと言ってもちょっと難しいところはあります。でも大事なのは「分かっていないこと」を示してあることですね!自分も研究している立場として面白く読みました。
台風がどうやって出来るのかって分かっていなんですって。知らなかった!僕らの分野でもそうだけどはっきり分かっていることって実は少ないんですよね。
で、お金と時間とマンパワーが無限にあれば解決「出来そう」な謎もある。でも保証はない。
研究費の中で知恵を絞ってみんな頑張っているんですよね。
今起きてる気象の現象は風の流れ太陽の強さによる気温や水の温度といった色々な要素がお互いに影響しあって出来る連続性の結果だとよーく分かりました。安直に異常気象って言ったらつまらないですね。
分からないことがまだいっぱいあるからこそ、ある程度確定した事実が載ってる中学生の理科の教科書をもう一度読みたくなりました。
この本は台風が来たとかそういった折に開いて天気図を見ながら読み返したいですね。

そして日本のある位置は気象的に見ても面白い位置にあるのだなって。
日本って色んな意味で面白い場所なんですよ、きっと。卑屈にならず自身を持って。日本!おまえさん面白いよ!

あと研究者を何故目指したかというコラムがあって、これが共感する点が多かったなぁ。
やっぱりそれに見せられるある種の感動体験ってあるなぁと。
僕も修士1年の夏前かな、夜中に感動体験があって今もそれがとても心に残っています。僕の場合は気付いた瞬間に視界がパッとひらけてとてつもない感動とある意味で震えが来ました。
何かにハマる熱中するというのはきっとみんなあったりするだろうけど、雷に打たれたような「これしかない」っていうのに巡りあうのは本当に偶然や運などが働く気がします。僕は運命主義者ではないけど、気付いたり感じたりする能力が高いっていうのはこの運や偶然をたぐり寄せる一つの大事な要素な気がします。

僕もこんな本を書く機会があったら書いてみたいとふと思ったのでした。
おい!そこ!絶対無理とか言う。。。そっすよねぇー。

木曜日, 12月 26, 2013

本の感想2013 No41-42 (その141-142)

二番打者組織論―チーム、集団のキーマンは、三番でも四番でもない [単行本]
藤田 元司
ひらく (1997/08)

2番打者論 [単行本(ソフトカバー)]
赤坂 英一 
PHP研究所 (2012/4/19)

久々にやった関連本連続読み。藤田元ジャイアンツ監督の本から先に読んだのがいい導入となり2番打者論はそうとう楽しく読めました。

組織論の方は藤田元監督の経験を元にバントの名手・川相選手の話がほとんどを占めています。そして2番打者の果たす役割の重要性と組織との関係を綴ってあります。

2番打者論は更に深く歴代の2番から現代の2番をたどりながら、各2番打者の共通点・相違点を見つけつつ2番打者の果たす役割を示していきます。

「どんなに大事な場面で100%バントが決めれる」ということがいかに大事か。それが出来てからこその2番打者。
アウトのカウントとランナーの状況や誰がランナー。2番打者の様々な選択肢はこれらによって決まってきます。そして、2番の前後撃つ打者はだれで投手陣の力。これによってどんな2番打者が最適かが決まる。
でもどんな状況であれこの2番の持つ役割の重要さ。これにはちょっと唸りました。
野球。。。やっぱり奥が深い!!

なんというか会社や仕事のマッチングのようで、組織でもこんなことがあるなぁと。
「どんなに大事な場面で100%バントが決めれる」というのは「絶対的な腕や技術」といった類で、このスキルがあるから他の応用も出来ると言った感じででしょうか。
自分のやっている研究職と重ねながら読んでました。

ここで出てくる人たちの点と線が繋がることの多いこと。川相選手は中日移籍した時に井端選手が育ってゆく。その川相選手と落合監督は現役当時の駆け引きがある。イチロー選手と二人三脚の練習をしていたという当時オリックスのコーチの新井昌宏氏は凄い左打ちの2番打者だった。などなど。とても面白い本でした。
前提として落合監督や田口荘選手の本を以前に読んでいたのもすっと読めた理由かもしれません。

あとこの本を読んで井端選手が巨人へ行った理由と小笠原選手が中日行く理由が当たっているかは全く謎ですが自分の中で分かった気がしました。

これから2番打者を観るのが楽しみです。2番打者のような研究者になりたいですなぁー。
どうして一番じゃないとダメなんですか?のあの国会議員は野球が大好きなのかも。。。

火曜日, 12月 24, 2013

本の感想2013 No38-40 (その138-140)

古代日本の超技術 改訂新版 (ブルーバックス) [新書]
志村 史夫
講談社; 改訂新版 (2012/12/21)

現代のテクノロジーや科学技術は我々の生活を豊かにしているのか!?
これはそうだといえる反面、いろいろな議論も起こしそうな提起です。
でもこの本に出てくる昔の人技術は確実に彼らの生活を豊かにし利便性や安全性を与えるものだったのでしょう。そしてその技術は現代のハイテクの基礎というものべきものばかりです。
いち研究者として、これだけの仕事を生み出すには相当数の試行錯誤や失敗から学んだ、あるいは天才的な観察眼・洞察力・応用力・想像力を持っていた。両方だったかもしれませんが、とにかくすごいなと思います。今のような測定機器なの無いのですから。よくもまぁ、金属・木材・土の性質を多種に渡って理解したものだなぁと。感心するばかりです。
東日本大震災で五重塔などの寺社仏閣にある建物の大規模な崩壊なんてあまり聞きませんでした。木造建築のそれらは当時の免震技術で耐え、それと同様な仕組みがスカイツリーに使われている。などばど。
奈良や京都にでかけたくなります。
あと、以前ここに書いた人間退化論がふと頭によぎりました。やっぱり僕はスマホ中毒の人などを見るとテクノロジーとともに何かを失っていってる気がしてなりません。主観の私感ですが。。。


関西アンダーグラウンド 暴力とカネの地下水脈 (宝島SUGOI文庫) [文庫]
一ノ宮美成 (著), グループ・K21 (著)
宝島社 (2012/9/6)

王将社長の射殺事件の日に積ん読している中から引っ張り出してきた本です。
「何か答え載ってたりして。。。」
直接的な答えはありませんでしたが、企業・役人・政治家・その分野の有力者・裏社会の人たち、まぁー色々な繋がりというかなんというか。
動機などはまだ分かっていませんが、そら何かあっても仕方ないんやろうなぁと思いました。
あと過去に起きた事件事故に関して、この本内に出てくる記述により点と線が繋がり「へー」「ほー」「あー」「なるほどねー」といった感じで一人ブツブツ言いながら読みふけってしまいました。
今やってる仕事と僕の状況を考えると、こういった事に巻き込まれるような地位も名誉も権力も無いので一安心。飲み過ぎて変なことだけしないように気付けます。はい。


ルポ 在日外国人 (集英社新書) [新書]
高 賛侑
集英社 (2010/8/17)

日本に住む外国人のはなし、やはり性質上東アジアを中心になってます。
中華街やコリアタウンの変遷の部分は関西という土地柄で生まれ育った自分としては興味深く読みました。
親と生まれる場所は決めれないと言いますが、祖国から新天地に夢を抱いて渡ってくる。これをどう捉えるか。
人権という一つの大きな問題で括れるし、労働者不足という経済という面でも議論ができるでしょう、法整備と企業の倫理と2つを混ぜた部分もある。
二重国籍の問題や離婚後の配偶者の住む権利や学校の補助金など色々と他国と比べて整備不足なのは事実でしょう。
だた日本の他国直接と国境を接しない島国という性質、鎖国をしていた時代、戦前戦中戦後の変化。
日本という国は移民に不慣れな部分があること、どうして色々整備されてなかった理由を踏まえて、これからどうやって向いあっていくかを考えていかないといけないでしょう。
まぁ、僕は言ってみれば在米外国人なわけで。こっちのルールに従ってビザの規則に従って暮らさないと返されてしまうわけですし。
ルールに則って来る人と移民として来る人、両親の関係で二重国籍等の問題で決断を迫られる人。これも言ってしまえば格差だったりするのでしょう。こういった問題は総じて不利益が生じてしまう人たちの傾向は似てくるものでしょうし。外国に出る覚悟とか責任論的な話しにしたくはないですが、いち在米外国人として思うところが色々ありました。
外国人参政権の問題など一部「うーーん?」って部分もありましたが、自分を在米外国人と認識し、自分の現状と比較対照しながら読めたので有意義な本でした。そして日本で問題になっている制度や法などはここアメリカや他の国ではどう議論や整備されているのか知りたくなりました。
最後に差別と区別をごっちゃにしないのも大事なのではないかと思います。
ちょっと久々に帰国して日本を肌で感じたくなりました。きっと色々変わってるんだろうな。。。ボケたらすべるんやろうなぁ。。。不安だよ。安心ではないという意味なんだ。。。

水曜日, 12月 18, 2013

ニンニン!モクニン!服部君はニンジャですか?

偶然と不自然との境界線に立った感想は「あ!」と「ん?」
あうん阿吽の呼吸とやら。

しゃーないなと思う自分となんでやろうと考える自分。
ガップリヨツの関取衆。

鏡に映ったあなたと私。情けないようでたくましくもある。
globeさんの歌詞は冴えている。

あーじんせいはまかふしぎじゃのー。
なーーーんもわかりまへん!!笑

火曜日, 12月 17, 2013

本の感想2013 No36-37 (その136-137)

ロシアの論理―復活した大国は何を目指すか (中公新書) [新書]
武田 善憲
中央公論新社 (2010/08)

最近あまり話題に登ってきませんが、日本にとってキープレヤーであることは間違いない国だと思います。政治・外交・エネルギー・国民生活といった視点からロシアという国(プーチン・メドベージェフ体制)がどういった方針新で動いているかを冷静に解説してくれています。

これを読んでエリツィン時代がどなんなのだったかなど、当時ほどんど何も知らずに見ていた出来事に対して「ほー!」ってデータが入力されたようでした。

そしてこの国、実は韓国のような国だなぁと。というのもサムスンが国策企業であるように、ロシアの大手もがっちり国と連携しているんだなと。
そしてエネルギーによってこの国の成長は押し上げられたんだなぁと。ロシアの石油の産出量や産業の所を読んでいる時に以下の世界の石油の生産・消費に関するサイトを見たのもあいまって面白く読めました。


あと、この国の北極開発。色々話は聞いていたけど改めて要注意だなーって。
一度ふらり訪れてみたいですね!!


実は悲惨な公務員 (光文社新書) [新書]
山本 直治
光文社 (2008/03)

以前に読んでここにも感想を書いた「公務員の異常な世界―給料・手当・官舎・休暇 (幻冬舎新書) [新書]若林 亜紀」のアンチテーゼとして一緒に購入したものの結構な月日が経ってしまいました。

これも先ほどのロシアの本と同様に客観的に公務員の業務といったものを描写し、異常が悲惨かの判断は読者にはんだを委ねる といった感じです。
僕の感想は部署やプロジェクトによるね。つまり普通に世間で起きてる現状と同じやんってことです。
どんな職場でも大小忙しさの差はあるでしょう。僕らだって一緒です。
給与が税金ということで負の面に目が行きがちになるんでしょう。

僕の友人’の公務員が「仕事はなんぼでもある」って言っていて、最初あまりしっくり来なかったのですがこの本を読んでその意味することを感じれた気がします。
企業のように採算という面で妥協するといった側面が少なく、100%を目指すことが出来てしまう。つまり付随する仕事は際限なく生まれるってことなんだろうなと。

なんかとても僕が携わっている研究という仕事に似てる部分があるなぁと感じ、改めて自分の今やっているプロジェクトの進捗状況を確認するいいきっかけを与えてくれたのでした。


公務員の本の中で出てきた
どこの組織でも2割の優秀な人、6割の普通な人、2割の足を引っ張る人がいる。
という2・6・2という法則というもの。
実際そうだよねーって。働き蟻やハチを100%集めてもこういったグラディエントが掛かるって言うし。
前に書いた「類は共を呼ぶ」や「周りを見渡すと」といった最近よく感じるトピックに関連するのでちょっとはっとした本でした。。。
足を引っ張られそうになったら靴を脱いで蹴落としてください!!と思う僕はMなのかSなのか。。。
しらんがな!!

金曜日, 12月 13, 2013

周りを見渡すと

今日とても心に響きかつ色々間考えさせられた言葉をここに。

「人間は合理的に動いていない組織に長期間属していると、物事をロジカルに考える能力が確実に低下していく。そういう組織に順応すればするほど頭が悪くなり、組織に順応することができなければ精神を病むことになる」

これは職場ではなく人間関係でもそうなのだろうなと。
昨日と一昨日と連続して知り合いの方々と飲む機会を持ったのですが、常に刺激を与えてもらえる環境にあることに感謝したいですね。以前書いた類は友を呼ぶを改めて感じたのでした。

今のいいサイクルを維持するために風通し良く生きていきたいですね!

で、今日もまた出かけるのである。かんばれ肝臓!