日曜日, 12月 29, 2013

本の感想2013 No43 (その143)

天気と気象についてわかっていることいないこと (BERET SCIENCE) [単行本]
筆保 弘徳 (著), 稲津 將 (著), 吉野 純 (著), 茂木 耕作 (著), 加藤 輝之 (著), 芳村 圭 (著), 三好 建正 (著)
ベレ出版 (2013/4/16)

ゲリラ豪雨や台風に竜巻といった現象についてその道の専門家が分かりやすく書いた本です。
分かりやすくと言ってもちょっと難しいところはあります。でも大事なのは「分かっていないこと」を示してあることですね!自分も研究している立場として面白く読みました。
台風がどうやって出来るのかって分かっていなんですって。知らなかった!僕らの分野でもそうだけどはっきり分かっていることって実は少ないんですよね。
で、お金と時間とマンパワーが無限にあれば解決「出来そう」な謎もある。でも保証はない。
研究費の中で知恵を絞ってみんな頑張っているんですよね。
今起きてる気象の現象は風の流れ太陽の強さによる気温や水の温度といった色々な要素がお互いに影響しあって出来る連続性の結果だとよーく分かりました。安直に異常気象って言ったらつまらないですね。
分からないことがまだいっぱいあるからこそ、ある程度確定した事実が載ってる中学生の理科の教科書をもう一度読みたくなりました。
この本は台風が来たとかそういった折に開いて天気図を見ながら読み返したいですね。

そして日本のある位置は気象的に見ても面白い位置にあるのだなって。
日本って色んな意味で面白い場所なんですよ、きっと。卑屈にならず自身を持って。日本!おまえさん面白いよ!

あと研究者を何故目指したかというコラムがあって、これが共感する点が多かったなぁ。
やっぱりそれに見せられるある種の感動体験ってあるなぁと。
僕も修士1年の夏前かな、夜中に感動体験があって今もそれがとても心に残っています。僕の場合は気付いた瞬間に視界がパッとひらけてとてつもない感動とある意味で震えが来ました。
何かにハマる熱中するというのはきっとみんなあったりするだろうけど、雷に打たれたような「これしかない」っていうのに巡りあうのは本当に偶然や運などが働く気がします。僕は運命主義者ではないけど、気付いたり感じたりする能力が高いっていうのはこの運や偶然をたぐり寄せる一つの大事な要素な気がします。

僕もこんな本を書く機会があったら書いてみたいとふと思ったのでした。
おい!そこ!絶対無理とか言う。。。そっすよねぇー。

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