火曜日, 12月 24, 2013

本の感想2013 No38-40 (その138-140)

古代日本の超技術 改訂新版 (ブルーバックス) [新書]
志村 史夫
講談社; 改訂新版 (2012/12/21)

現代のテクノロジーや科学技術は我々の生活を豊かにしているのか!?
これはそうだといえる反面、いろいろな議論も起こしそうな提起です。
でもこの本に出てくる昔の人技術は確実に彼らの生活を豊かにし利便性や安全性を与えるものだったのでしょう。そしてその技術は現代のハイテクの基礎というものべきものばかりです。
いち研究者として、これだけの仕事を生み出すには相当数の試行錯誤や失敗から学んだ、あるいは天才的な観察眼・洞察力・応用力・想像力を持っていた。両方だったかもしれませんが、とにかくすごいなと思います。今のような測定機器なの無いのですから。よくもまぁ、金属・木材・土の性質を多種に渡って理解したものだなぁと。感心するばかりです。
東日本大震災で五重塔などの寺社仏閣にある建物の大規模な崩壊なんてあまり聞きませんでした。木造建築のそれらは当時の免震技術で耐え、それと同様な仕組みがスカイツリーに使われている。などばど。
奈良や京都にでかけたくなります。
あと、以前ここに書いた人間退化論がふと頭によぎりました。やっぱり僕はスマホ中毒の人などを見るとテクノロジーとともに何かを失っていってる気がしてなりません。主観の私感ですが。。。


関西アンダーグラウンド 暴力とカネの地下水脈 (宝島SUGOI文庫) [文庫]
一ノ宮美成 (著), グループ・K21 (著)
宝島社 (2012/9/6)

王将社長の射殺事件の日に積ん読している中から引っ張り出してきた本です。
「何か答え載ってたりして。。。」
直接的な答えはありませんでしたが、企業・役人・政治家・その分野の有力者・裏社会の人たち、まぁー色々な繋がりというかなんというか。
動機などはまだ分かっていませんが、そら何かあっても仕方ないんやろうなぁと思いました。
あと過去に起きた事件事故に関して、この本内に出てくる記述により点と線が繋がり「へー」「ほー」「あー」「なるほどねー」といった感じで一人ブツブツ言いながら読みふけってしまいました。
今やってる仕事と僕の状況を考えると、こういった事に巻き込まれるような地位も名誉も権力も無いので一安心。飲み過ぎて変なことだけしないように気付けます。はい。


ルポ 在日外国人 (集英社新書) [新書]
高 賛侑
集英社 (2010/8/17)

日本に住む外国人のはなし、やはり性質上東アジアを中心になってます。
中華街やコリアタウンの変遷の部分は関西という土地柄で生まれ育った自分としては興味深く読みました。
親と生まれる場所は決めれないと言いますが、祖国から新天地に夢を抱いて渡ってくる。これをどう捉えるか。
人権という一つの大きな問題で括れるし、労働者不足という経済という面でも議論ができるでしょう、法整備と企業の倫理と2つを混ぜた部分もある。
二重国籍の問題や離婚後の配偶者の住む権利や学校の補助金など色々と他国と比べて整備不足なのは事実でしょう。
だた日本の他国直接と国境を接しない島国という性質、鎖国をしていた時代、戦前戦中戦後の変化。
日本という国は移民に不慣れな部分があること、どうして色々整備されてなかった理由を踏まえて、これからどうやって向いあっていくかを考えていかないといけないでしょう。
まぁ、僕は言ってみれば在米外国人なわけで。こっちのルールに従ってビザの規則に従って暮らさないと返されてしまうわけですし。
ルールに則って来る人と移民として来る人、両親の関係で二重国籍等の問題で決断を迫られる人。これも言ってしまえば格差だったりするのでしょう。こういった問題は総じて不利益が生じてしまう人たちの傾向は似てくるものでしょうし。外国に出る覚悟とか責任論的な話しにしたくはないですが、いち在米外国人として思うところが色々ありました。
外国人参政権の問題など一部「うーーん?」って部分もありましたが、自分を在米外国人と認識し、自分の現状と比較対照しながら読めたので有意義な本でした。そして日本で問題になっている制度や法などはここアメリカや他の国ではどう議論や整備されているのか知りたくなりました。
最後に差別と区別をごっちゃにしないのも大事なのではないかと思います。
ちょっと久々に帰国して日本を肌で感じたくなりました。きっと色々変わってるんだろうな。。。ボケたらすべるんやろうなぁ。。。不安だよ。安心ではないという意味なんだ。。。

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