火曜日, 12月 17, 2013

本の感想2013 No36-37 (その136-137)

ロシアの論理―復活した大国は何を目指すか (中公新書) [新書]
武田 善憲
中央公論新社 (2010/08)

最近あまり話題に登ってきませんが、日本にとってキープレヤーであることは間違いない国だと思います。政治・外交・エネルギー・国民生活といった視点からロシアという国(プーチン・メドベージェフ体制)がどういった方針新で動いているかを冷静に解説してくれています。

これを読んでエリツィン時代がどなんなのだったかなど、当時ほどんど何も知らずに見ていた出来事に対して「ほー!」ってデータが入力されたようでした。

そしてこの国、実は韓国のような国だなぁと。というのもサムスンが国策企業であるように、ロシアの大手もがっちり国と連携しているんだなと。
そしてエネルギーによってこの国の成長は押し上げられたんだなぁと。ロシアの石油の産出量や産業の所を読んでいる時に以下の世界の石油の生産・消費に関するサイトを見たのもあいまって面白く読めました。


あと、この国の北極開発。色々話は聞いていたけど改めて要注意だなーって。
一度ふらり訪れてみたいですね!!


実は悲惨な公務員 (光文社新書) [新書]
山本 直治
光文社 (2008/03)

以前に読んでここにも感想を書いた「公務員の異常な世界―給料・手当・官舎・休暇 (幻冬舎新書) [新書]若林 亜紀」のアンチテーゼとして一緒に購入したものの結構な月日が経ってしまいました。

これも先ほどのロシアの本と同様に客観的に公務員の業務といったものを描写し、異常が悲惨かの判断は読者にはんだを委ねる といった感じです。
僕の感想は部署やプロジェクトによるね。つまり普通に世間で起きてる現状と同じやんってことです。
どんな職場でも大小忙しさの差はあるでしょう。僕らだって一緒です。
給与が税金ということで負の面に目が行きがちになるんでしょう。

僕の友人’の公務員が「仕事はなんぼでもある」って言っていて、最初あまりしっくり来なかったのですがこの本を読んでその意味することを感じれた気がします。
企業のように採算という面で妥協するといった側面が少なく、100%を目指すことが出来てしまう。つまり付随する仕事は際限なく生まれるってことなんだろうなと。

なんかとても僕が携わっている研究という仕事に似てる部分があるなぁと感じ、改めて自分の今やっているプロジェクトの進捗状況を確認するいいきっかけを与えてくれたのでした。


公務員の本の中で出てきた
どこの組織でも2割の優秀な人、6割の普通な人、2割の足を引っ張る人がいる。
という2・6・2という法則というもの。
実際そうだよねーって。働き蟻やハチを100%集めてもこういったグラディエントが掛かるって言うし。
前に書いた「類は共を呼ぶ」や「周りを見渡すと」といった最近よく感じるトピックに関連するのでちょっとはっとした本でした。。。
足を引っ張られそうになったら靴を脱いで蹴落としてください!!と思う僕はMなのかSなのか。。。
しらんがな!!

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