木曜日, 12月 26, 2013

本の感想2013 No41-42 (その141-142)

二番打者組織論―チーム、集団のキーマンは、三番でも四番でもない [単行本]
藤田 元司
ひらく (1997/08)

2番打者論 [単行本(ソフトカバー)]
赤坂 英一 
PHP研究所 (2012/4/19)

久々にやった関連本連続読み。藤田元ジャイアンツ監督の本から先に読んだのがいい導入となり2番打者論はそうとう楽しく読めました。

組織論の方は藤田元監督の経験を元にバントの名手・川相選手の話がほとんどを占めています。そして2番打者の果たす役割の重要性と組織との関係を綴ってあります。

2番打者論は更に深く歴代の2番から現代の2番をたどりながら、各2番打者の共通点・相違点を見つけつつ2番打者の果たす役割を示していきます。

「どんなに大事な場面で100%バントが決めれる」ということがいかに大事か。それが出来てからこその2番打者。
アウトのカウントとランナーの状況や誰がランナー。2番打者の様々な選択肢はこれらによって決まってきます。そして、2番の前後撃つ打者はだれで投手陣の力。これによってどんな2番打者が最適かが決まる。
でもどんな状況であれこの2番の持つ役割の重要さ。これにはちょっと唸りました。
野球。。。やっぱり奥が深い!!

なんというか会社や仕事のマッチングのようで、組織でもこんなことがあるなぁと。
「どんなに大事な場面で100%バントが決めれる」というのは「絶対的な腕や技術」といった類で、このスキルがあるから他の応用も出来ると言った感じででしょうか。
自分のやっている研究職と重ねながら読んでました。

ここで出てくる人たちの点と線が繋がることの多いこと。川相選手は中日移籍した時に井端選手が育ってゆく。その川相選手と落合監督は現役当時の駆け引きがある。イチロー選手と二人三脚の練習をしていたという当時オリックスのコーチの新井昌宏氏は凄い左打ちの2番打者だった。などなど。とても面白い本でした。
前提として落合監督や田口荘選手の本を以前に読んでいたのもすっと読めた理由かもしれません。

あとこの本を読んで井端選手が巨人へ行った理由と小笠原選手が中日行く理由が当たっているかは全く謎ですが自分の中で分かった気がしました。

これから2番打者を観るのが楽しみです。2番打者のような研究者になりたいですなぁー。
どうして一番じゃないとダメなんですか?のあの国会議員は野球が大好きなのかも。。。

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