土曜日, 6月 10, 2017

2017年13冊目(273)

「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか?
安西洋之  (著), 中林鉄太郎 (著)
日経BP社 (2011/7/28)

タイトルからマルちゃんのストーリーだと思っていた自分はガツンとやられました。そして後悔しました、積読せずなぜもっと早く読まなかったのかと。

世に出る。成功例を分析して売れる要素を紐解いていきます。なるほどというのもばかりですが、これらは小手先ではなく体現するにはそれ相応の作業が必要になります。それそうでしょうとなるでしょうが、本当にその覚悟がないと出来ません。自分を知り相手を知り文化を知る。そして常に観察者であり分析者たる。それを体感しないと始まらない。この体感こそが最大限のハードルでしょう、特に国外で売れるには。そして表現者になってモノを出さないといけない。世に出るとはやはりパワーが要りますね。

ローカルを知るからこそグローバルも分かる。日本を知るから外国を見れる。要は一見水と油の2つを常に内蔵し行ったり来たりできること。思えばこのあとに書くことになる本の感想にキレイにリンクしているようで。いまちょっとゾクッとしました。

売れるにも売れないにも偶然があるだろうけど、売れない時の偶然ってなんだろう。成功をつかみたい人より売れない理由が分からない人にとってこそこう言う考えが必要なのかもしれませんね。

自分の仕事に省みた時、なんか大きな穴に吸い込まれるような今までの自分への浅はかさと奥に面白い光がありそうな希望で浮足立つ感じ。原子から宇宙まで光の早さで移動できたら的な。そうありたいですね!売れなさそうな文句だなー。。。

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