土曜日, 6月 10, 2017

2017年14冊目(274)

ゲンロン0 観光客の哲学 単行本
東 浩紀 (著)
株式会社ゲンロン (2017/4/8)

大体の本は面白いと思うしその中でもこれはという本も年に数冊出会います。
でもこれは確実に引き込まれました、そして読んでよかったと心から思えエネルギーをもらった気がするぐらい読後感の充足といったら。

テロ等準備法案の問題や地元・ポートランドバブルの問題。トランプ政権を考える。そして自分の研究においてまで。諸問題を串刺しして焼けるぐらい深い考えかただと僕は説に思います。哲学が与える補助線の力をマジマジと感じました。

八方美人とは複数の他者との距離感だしその他者の存在が必要で、動的平衡は起点から終点への変化とその速度のを可視化する表現。要は単独であるということほど有り難き事象なんだと。
そして人は選ぶことを求めええとこ取りを受け入れがたい。中途半端は駄目という。

この前提への問とそれを解決するための態度。それが観光客的要素であり郵便という表現。なるほどなるほど。いとおかし!!!
単行本「「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか?」での行為のそれはこの観光的に裏打ちされた結果なのかと。グローバル企業の成功はローカルへの適応なのだがローカルへの適応がグーバル企業への道のように。

こう書くとそれほど難しくなくあたかも当たり前のように誰もがしてそうだが果たしてじっくり胸に手を当ててほしい。東さんが提示したこの術は日本に降ってくるであろうミサイルを正しく恐れる行為を行うのにも繋がるし、まっとうに生きるための現代の生きる術として体現したいと僕は思う。

そして自分の研究プロジェクトへの深い理解の機会を与えてもらえました。へへへ、ありがとうございます。猿知恵が浮かびまして。。。

この本を自分が観光客的状況で飛行機内で読み切れたこの偶然。飛行機に乗って本を開いてからイチ動物的観光客に吹き込まれた哲学的思考。いとおかし!!!
このサイン本は僕の地球の歩き方になるだろう。。。ってそない上手く言えてない現実。。。

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