金曜日, 2月 17, 2017

2017年5冊目(265)

勇者たちへの伝言 いつの日か来た道 (ハルキ文庫) 文庫
増山実 (著)
角川春樹事務所 (2015/11/14)

僕にとってのプロ野球の思い出。その始まりは確か小学校低学年の子供の日(5/5)だと思います。デーゲーム。子供(たぶん小学生までとか)は無料で、母方の祖母の家の近くの球場に行こうと。徒歩圏内の阪神甲子園球場に。入った外野席。あまりの人の多さに「ここいやや!」って行ったような記憶が。甲子園球場はよく高校野球でも行っていたのですがなんか肌に合わなかったんかなー。で、阪急ブレーブスの本拠地西宮球場へ。そこで観た景色。「ここがいい!」と言った僕。記憶が間違ってなければ「ホンマに!?」っておかんが言った気がします。その年を最後に阪急ブレーブスは無くなってしまうのですが、この球場に魅せられた僕は翌年にオリックスのファンクラブに入り、何度か西宮球場に行きファン感謝デーにも参加したのです。
そんな思い出と伏線によって手にしたこの本。出てくる阪急ブレーブスは僕が観たのより1世代前の阪急。でもなんとなく脳裏に浮かぶ風景によってニヤニヤしながらストーリーに飲み込まれて行きました。

見方は幾通りもあると思います。でも今ヨーロッパやアメリカで議論に上がる移民。日本もいずれ向き合うことになると思うけど喫緊では外国人労働者問題になるかな。

中国や韓国に祖国に持つ人たちの胸の内。よくネットなどで目にする在なんちゃらという言葉は使いたくないです。なぜなら時代という背景があるから。大東亜戦争という出来事があったあとだから。そらそのような背景の人が近くに居た事実は事実なのだから。それはそれで受け止め理解して今との違いを考える。それは小説という世界が与えてくれる空間なのだと。ドカベンもみんなが就職する中で家庭の苦労もある中高校に進む所から始まる。それは今では考えられない。でも当時のリアル。そういう意味の時代の空気を知ることの話として読めます。そして今の現状で想像力を働かせるための最良の本かもって。

それとは別に。この本の肝となる「おかしな体験」。
小さい時のあれなんやったんやろ。といった出来事ってないですか?僕は何度かあるんです。何かようわからんけど良く乗り切ったとかスローモーション的なとか記憶が鮮明とか神がかり的な行動とか。でもふと「あれってホンマにあったんかな?」「夢とごっちゃになってるんちゃう?」って。これを肯定的に捉えれる人はおそらくもう一つの視点で読めます。これがようわからない人はこれを読んで「そんなあほな!」と思わないでくださいと。

最初に書いた西宮球場の記憶。確認したくておかんにskypeしたんですけど。。。おとんに聞いたら外出中とのこと。。。これもまたタイミング。機会があれば確認します。酔ってない時!?に。。。

0 件のコメント: