土曜日, 9月 02, 2017

2017年24冊目(284)

うなぎ 一億年の謎を追う (科学ノンフィクション) 単行本
塚本 勝巳  (著)
学研教育出版 (2014/10/28)

漢字に打たれているカナの感じからたぶん中学生以下を対象に書かれたんだと思う。ところが良い意味でシンプルに分かりやすくまとめれられていて食い入るように読み切ってしまいました。

うなぎの生態って本当に奥が深いなって。海と川を舞台にするウナギの生態とその成長過程。一応サイエンスをやっている身分として湧いてくる疑問の多い事。当たり前に食せる動物だからこそ深く知る作業。これこそ食育だと僕は思います。天然のウナギを食することなんてほとんどないなかで、養殖という技術の存在で頂ける現状。でもこの養殖によって得る知識によって天然のウナギの事が分かる。何かを食べることでしか生命を維持できない人間の背後にある知の消費とでもいうのか「知りたい欲求」って贅沢の極地だなって。それを仕事にしてる自分の業にわらけてしまいます。感謝ですねー。

いつもこういった分野外の本を読むと必ずこういった研究も面白いなーって思い、もしこの分野に転職してもやっていけるのかなって思いを馳せるのですが、このウナギに関してはかなり興味が出ました。こういった個体を観察するような生態学的な学問分野。。。おもしろいなー。

来週ふらっと寿司でも食べに行こうか。
「大将!養殖ウナギ一つ!」おい!その一言。。。

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