土曜日, 9月 24, 2011

書評15(その58)

著:アルフレッド・S・ポザマンティエ、イングマル・レーマン、 松浦俊輔
出版社(発売日):
日経BP社 (2010/8/5)

この数列を知ったのはドラマ・ガリレオの中です。
この数列の定義は「前の2つの項の和が次の項の値、F_{n+2} = F_n + F_{n+1} \quad (n \ge 0)
といった感じです。

面白いのはこの数列内に出てくる数が、日常生活・経済・自然界・芸術に頻繁に出てくることです。
まさかー、と思ってサンタフェの旅行中に(もうかなり前です、しかもその書評を今書いているとは…)たまたま見つけたサンプルを調べたら…。
ホっ、ホンマや!!フィボナッチ数や!!と驚愕したのを覚えています。

特に芸術の中で言われる黄金比と言うのがあります。細かい説明は興味があったら調べて欲しいのですが、連続するフィボナッチ数の比はこの黄金比に収束するという。
パルテノン神殿やモナリザなどにこれらの比がたくさん出来ます。そして、これの比を敢えて入れた芸術家の存在など色々と示唆に富んだ記述がでてきます。

僕らの感じる美しいと言う認識は、数値に制御されているのか?
世の中を構成するとは何なのか?

ふと立ち止まって考えてしまいました。自然界に多く出てくるこの数列。自分の研究分野にも出てこないかなとか思ってます。

数学。奥がふかいです!

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