水曜日, 2月 13, 2013

本の感想2013 No6-7 (その106-107)


偶然とは何か――その積極的意味 (岩波新書) [新書]
竹内 啓
岩波書店 (2010/9/18)

タイトルにぐぐっと惹かれて買いました。人との出会いとかよくこの偶然を感じ、そのおかげで自分は生きてるような気がするからです。
おおまかに前半と後半の2つに分けれると思います。
前半は「偶然の数値化・定式化」。早い話が確率の話です。数式がいっぱい出てきて少し大変です。でもこの前半の確率という物事の起こりうる頻度の感覚をりかいすること、これが後半の色々な具体例の理解に役立ちます。
後半は、生物学や物理学、歴史や運・不運という日常でも偶然を考えていきます。これを読み終えると筆者のいう「積極的意味」が見えてきます。

僕はここでいう積極的意味を非常に支持します。大きな規模で見るとたくさんの偶然の産物で今が存在し、その都度前向きに処理してきたんだなと。
保険とか様々な偶然に対しての制度が整う一方で、事故に遭う人は必ずいるし雷に当たる人も居る。かと思えば宝くじで大金を手にする人も。
細かいこと言い出すと人は偶然にも不幸になることが必ずある。この逆の捉え方をすると偶然にも幸運に生きれる。そんな平衡の中で中で生きているなら後者のように考えて生きたい。
気持ちの持ちようなのだと。

最近の座右の銘「life is too much fun!」少し前これを忘れていた気がする。楽しく笑って行きましょう!


バナナの世界史――歴史を変えた果物の数奇な運命 (ヒストリカル・スタディーズ) [単行本(ソフトカバー)]
ダン・コッペル (著), 黒川由美 (翻訳) 
太田出版 (2012/1/19)

友人から借りた本です。これとてもとてもいい本だと思います。そして面白い!
バナナって深いんですねー。
歴史(世界史)、バイオロジー、経済、物流、疫学、民俗学などなど。
ものすごい数の分野をカバーしてバナナの歴史が描写されています。これを読むと店でバナナが置いてある箱にふと目がいきます。
筆者はアメリカ人の方なので、アメリカにおける視点で書かれています。これが日本の視点になるとどういった歴史が加わるのかとても興味深いです。
改めていろんなことがリンクしてモノは存在しうる。そしてそれを見れる広い視野を常に持ちたいと思ったのでした。にいまの仕事で色々な広がりを感じるので特にぐっと来たのかもしれません。

これ原著は英語版なので頑張って買ってみようと思ってます!バナナ最高!

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