金曜日, 8月 14, 2015

印象は印象派。本質は興味本位から。

手元の電子辞書を開く。入力する言葉は

anniversary

僕の脳内のライブラリーにあるように「記念日」と言った語意が表示されるのは当たり前として、目に留まった字面。

毎年(anni)巡ってくる(vaese)

あー、言語は人間の感情と言う手垢を拭うと普遍性を持った存在なんだと。


8月15日である。
談話が出たり、ちょっと良くも悪くもキリットする日。
そんな日の3日まえのこと、職場の人との会話。
「8月15日がくるね。70年目だよと。」
そこで彼女は70年目の表現に「70th anniversary」を使った。
思わず笑いながら「それは勝ったからやな」。
アニバーサリーという持つ意味に敏感に面白おかしく反応してしまった。70年目を祝うのかいなと。

そこから落ちていった言語のエアポケット

連想される感情が単語には存在し、それを結構な頻度で意識せずに過ごしている。
そんな中で合われたanniversary。まれは眩いポジティブなイメージを持ったアニバーサリー。少なくとも僕には。そして多くの日本人にとって。
でも、会話の中で「10回忌」といった出来事にanniversaryをアニバーサリーとして使わないというEnglishの経験則に触れることが出来た。
それは純粋に毎年(anni)巡ってくる(vaese)なんだと。

これを知らずにこっちの紙面をみて70th anniversaryが目に飛び込むこと。
政府の談話のこっちの新聞社の翻訳に70th anniversaryと使われていたらということ。
日本政府の英語訳に70th anniversaryでない表現が使われていたらということ。

言語の息遣い。吐息を感じた面白い経験でした。
終戦記念日っていうのもよくよく考えるとねー。無意識の意識化。

やはり今日はアニバーサリーよりもanniversaryであることが英霊の方々への敬意でありつつ、国のために殉じた方々への敬意はanniversaryよりもアニバーサリーでありたいなと。

献杯!!(飲むんかい!!)

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