月曜日, 7月 02, 2012

本の感想14(その80)

僕たちのヒーローはみんな在日だった[単行本(ソフトカバー)], 朴 一, 講談社(2011/5/24)

この本を読むと在日という存在について考えることになると思います。
「さていったい在日って何なのか?」

びっくりするぐらいにあなたの知っている「あの人」が在日の方だと知ることになるでしょう。
そして自分はいったい誰なのか?
興味深かかった記述は、アメリカなど海外での日系の方が自分の名前に日本の姓が入っていることを隠すことなく、誇りをもって名乗っている。その反面の本に住む在日の方は日本姓を名乗ると言う点でした。

やはり日本という土地柄(島国)という、均一化(が普通)と思っている文化の影響は大きいと思います。人間のルーツまで辿ると別に日本人も韓国人も在日も大阪人も関係ない。
アメリカやヨーロッパを見ると移民がいたり、色んな人種が身近に存在します。
比較対照を得ることは本当に勉強になります。

僕は在日だからどうとか、何世だから何ではなくて歴史と照らし合わせて線を引いて交わるタイミングとはを考えないといけないと思います。それは部落などの差別も同じでしょう。
僕なんて下手をかませば今差別の対象なのですから。
人間の心の底にある差別意識そしてレッテル・イメージによる差別化。僕もきっと持っているでしょう。その意識はいったい何なのか。ふと立ち止まって考えるには良い本だと思います。
海外に出るもいいかもしれませんね。

もう日本に帰ったら、浦島太郎状態で逆に刺激的だったり…

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