金曜日, 7月 11, 2014

読んだ本・その26(169)

美味しんぼ 110 (ビッグコミックス) [コミック]
雁屋 哲 (著), 花咲 アキラ (イラスト)
小学館 (2013/8/30)

手元にある単行本「美味しんぼ110巻」。今は遠い過去のような話題だがこの本(漫画だとは思わない。含んでいるメッセージは切実だから)を読んで、僕が定期購読している津田大介さんのメルマガ“メディアの現場 vol123「美味しんぼ」はなぜ紛糾したのか”を読んで自分の感じたことを合わせて、消化して記しておくことは意義があるのではと思ってつらつら書いてみようと思う。

まず手元の美味しんぼにはメディアで話題になった鼻血の描写は含まれていない。それまでの話題。主に風評被害・現地で暮らす人の苦悩と葛藤などが描かれている。大きな問題提起として、郷土料理が食べられなくという事実があると思う。放射能で汚染されてしまった土地。そこで育つ郷土料理の核となる動植物。それらが安全だと証明する苦労は風評被害で自明なため、この事実はあまりにも重すぎました。

津田さんのメルマガは問題になった鼻血の場面の前後に起因する描写を、津田さんたちが実際に取材した実感に基づいて比較・議論したものである。この内容は以前ここでも紹介した「福島第一観光化計画」に収められているものと被るものであります。

そう、じゃー福島の真実って何??ってこと。

鼻字の描写には議論の余地はあるけど、それまでに描かれている真実にはちゃんと向き合わないといけない真実がある。
津田さんたちはフェアな立ち位置として「鼻血問題」と向き合った。そんなメディアを定期購読できていたことを誇りに思う。
でも朝日新聞社が出しているプロメテウスの罠しかり手元にある美味しんぼだったり、本来僕たちが向き合わないといけない筈の問題以外のところで、盛り上がり冷めてはないか?

今朝も福島で揺れた。震源の深さ10キロだったと記憶している。

待ってくれないよ。待ってくれてるんじゃない?もっともっともっともっと本気で向き合わないと駄目じゃない?鼻血のあった美味しんぼという認識しかないんじゃない?この福島の真実の回一回でも見たことある人どれぐらいいるの?福島含め東北に震災後足を運んだ人はどれぐらいいるの?被災地の物品とかどうしてる?読んでるあなたはどう?何かしてる?何もしなくていいと思ってる?世界中で悲劇はいっぱい起きてるけど、日本国内でもあるんだよ?

僕はもどかしくて悔して仕方がない。
だからこそ自分にできることをします。自分ができる範囲で継続的に。
なにもそれが偉いとかそんなんではない。色んなものが永遠に続かない世の中だからこそ。

ダブレットを手にして、作業ができる場所が広がった弊害の顕著たる投稿。でもこれもいち記憶として良しとしよう。。。何様!???笑

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