月曜日, 7月 21, 2014

読んだ本・その27(170)

炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 (光文社新書) [新書]
夏井 睦 (著)
光文社 (2013/10/17)

なんて面白い本だろう。頭を殴られたような。機会があれば是非読んでください。なんと言うのでしょう、これは教養本です。

実際に経験した筆者の経験を下に仮説を立て、実験(自分を使って、人の変化を見ながら)し根拠を調べ、さらに今の食生活に疑問を投じることも含め文章化する。
あー、科学者とはこうあるべきだ。そうありたいと思うんですよ。なので特に感銘したのかもしれません。

ここで出てくる科学的根拠の大半は専門家じゃないと理解できない類のものではなく、原理的には高校生の教科書レベルで十分フォロー出来る。
この本の胆は学問の横断的リンクとでも言うべきでしょうか。多岐にわたる話(論拠)が隙間を埋めるかのごとくそれぞれがそれぞれを補完する。なんて理想の書なのだろうか。

そもそも的な実体験からスタートして、見聞きしたことある文化の話、哲学的問、進化論、生態学、考古学、医学、生化学、世界史、文化人類学、動物学、植物学。。。
もう多岐にも多岐の分野のオーケストラですね。
しかも圧倒的に「そうか言われてみれば。。。」の話ばかり。
ここで敢えて「罠」という言葉使いたい。
医学の罠。サイエンスの罠。常識の罠。もう常識への問いかけです。
言えます。食生活変わりますよ。いや、それは言い過ぎかな、でも絶対に意識します。肉食であれビーガンであれベジタリアンであれ。どんな人でもそもそも僕たちヒトと言うものが備え持った生きるための機能を意識するから。

過去に読んだ本たちとの接点もたくさんありました。チョコレートの世界史や地球を救う農業などなど。

面白いのが、人にさんざん変わっているオカシイと言われてきた僕の食・飲み生活。
この本をもって僕は全くおかしくない。本当にこの本のように僕の身体が適応してしまったのなら。そして、そうなら僕はこの自身のシステムを最高だと断言できる。

書ききれない程に脳を刺激します。是非!
えっ、なんでそんなに推すのかって!?それは。。。
自分の変わった生活を変わってないと完全に理解してもらえそうだから。。。
ってやぱり自分は変なんやん!!
って知ってますよ!でもそれが実は普通なんです。。。うーーーーん、読め!!

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