月曜日, 4月 02, 2012

本の感想3,4(その69,70)

ラーメンと愛国(講談社現代新書), 速水 健朗, 講談社(2011/10/18)
リトル・ピープルの時代(単行本), 宇野 常寛, 幻冬舎(2011/7/28)

前書はラーメンの変遷とそこにどう文化や歴史的な出来事が関与したか。後書は村上春樹と言う作家の存在とウルトラマンから仮面ライダーやエバンゲリオンが意味する時代の変遷を見る。
乱暴に言えばサブカルチャー・食文化に内在される時代の変遷を追っています。しかし、これがとても深いのです。

ラーメンが普及するのと小麦粉と敗戦。経済発展と地方のご当地ラーメン。中華料理とインスタントラーメン。僕自身が上手く表現出来てないけど、こんなにも時代の変遷に対応して語れるラーメンと言う存在はスゴイ。
ウルトラマンシリーズ。僕は今もってウルトラゼブンが描いた世界はすごいなと思っていて、もう一度ちゃんと見たいと思ってます。子供の頃見ていたアニメ・漫画にこんなにもメッセージがあったのかと感じるはここ5年ぐらい。
パタリロの深さ。ゴジラと原爆。もちろんここで出てくるウルトラマン。改めて読み直したいドラゴンボール(セル(細胞)と名前をつけた深さ、人造人間の下り)。そしてリトルピープルの時代は僕に仮面ライダーの凄さを教えてくれました。


さて、文化とは?カルチャーとは?サブカルって?時代に存在し受けるもの。そこに内在する訳。ラーメン。アニメ。それは逆にリアルに世の中を反映するものかもしれない。無意識に共感している僕たちの消費行動。
この2つの本はとても示唆に富んでいます。そして、震災後どういったものが繁栄されたモノとして出てくるのか。2年後3年後に感じるかもしれないし、今リアルタイムで感じれるかもしれない。それには、色んなものへの嗅覚。

ラーメン。されどラーメン。アニメ。されどアニメ。サブカル。だからこそサブカル。今を生きる実感をどこから感じますか??

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