月曜日, 4月 02, 2012

本の感想5,6(その71,72)

日本語のゆくえ [単行本], 吉本 隆明, 光文社 (2008/01)
仏教教理問答 [単行本(ソフトカバー)], 宮崎哲弥 サンガ (2011/12/22)

先日他界された吉本隆明氏の本。かなり前に買って塩漬けになっていたのを読みきりました。
この本の中で出てくる「芸術言語論」なる論に完全にははまりました。

僕は英語を話すのではなく英語で何を話すかと言うことに重点を置いてきました。日本語英語でもいいから伝える。日本のことを聞かれても政治であれ文化であれちゃんと伝えたい。そのためにはまず日本語。その上に英語と。
でも、その日本語のスキルと言う点で完全にこの芸術言語論はスッパっと僕のマインドに入ってきました。テクニカルな部分はもちろん、知識・教養も当然。さらに内面としての感受性。ここも上げたい。

そこで認識・感覚を伝えると言う点で、仏教と言う悟りはかなり深く噛んでくるのではと。
僕は宮崎さんと脳科学者の苫米地さんの影響で仏教(特に中観というもの)にはまり、以後海外でよく聞かれる宗教の問いに仏教と答えるようになりました。

宮崎さんの本は、仏教用語がたくさん出てくるし難解かもしれません。でも生きるや死ぬといった根源的な問いを対談形式で考え・深めておられます。

この作業には、感じたものを表現するというプロセス。言語の仲介が必要となります。
仏陀やナーガールジュナ、空海に法然に親鸞といった方々の表現・思考を僕たちは言葉を介し理解しています。

何も仏教だけではなく日常もそう、この文章も言葉・言語を介してます。
その言語とは。日本語とは英語とは。
この問いはとても深くて。

僕の今の理解は「僕にとって日本語は言葉、英語は言語」。発することから読み書きへ移行した日本語と、字面の解釈から聞く・話すのプロセスの英語。異質なプロセスだからこそ悩み苦しみ、その結果楽しさや喜び、それ以上の問いを与える。

言葉と宗教というなんか交じり合わないけど底の部分で混じっている感じが僕にはとても感じれたのでこの2つの書はセットにしたいなと。

表現。喜怒哀楽。
もっと上手く表現して理解して笑って過ごしたいですね!

それに関わる酒とは…

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