木曜日, 10月 18, 2012

本の感想19-24(その85-90)

twitterのように短く簡潔にいってみます(やっつけとかではないですよ…。)

時間は実在するか (講談社現代新書), 入不二 基義, (新書 - 2002/12/16)
>内野安打。難しいです。
>おそらく現段階で今年一番の難解書でした。でも議論のアプローチは面白くて参考になりました。
前提とか状況を判断する上での言葉の解釈の深さが一番印象的でした。実在と存在。これが時間の議論では深いんです。過去と未来の間にある「現在」の持つ意味とかね。今ある物事の意味を深く捉える。色んな世界が見えそうですね。勉強になりました!


沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史 上・下(集英社文庫), 佐野 真一, (文庫 - 2011/7/20)

>ヒット。面白かった!
>上下巻にわたり沖縄の深い歴史が書かれています。タイトル通り「そうなん!?」「すげー!」といった沖縄の違う顔が見えます。と書きながら、僕らが見てる顔は観光や基地といった本当に横顔なんだと言う事実に気付きます。この沖縄と言う「島」が如何に僕たちの見えないところで「陸」のように繋がっていたのか。その陸の深淵さ。文庫ですしお奨めです!

一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル 東 浩紀 (単行本 - 2011/11/22)

>三塁打!(自分的に本塁打以上)はまりました。
>ルソーが掲げた一般意思という題目を今の視点で見つめます。「ドラえもんの22世紀を夢見て描いた小説を、現代の技術で忠実に再現できる。」といったようなイメージでしょうか。無理だとか言われた考え方が、技術革新で可能になった。その技術がソーシャルメディアで、それがルソーの当時描いた絵を再現できる。そこで、改めてルソーの描いた画を考えた結果…。というのが要旨といったところでしょうか。僕の感想は「おもしろい!!」そして、これがサイエンスでもありえるしそうあるべき。温故知新。種はすぐそこにあるかも。


AKB48白熱論争 (幻冬舎新書) 小林 よしのり、中森 明夫、宇野 常寛、 濱野 智史 (新書 - 2012/8/26)
>甲子園の外野席で始めて阪神の応援団に出会った…。
>僕はAKB48という存在は知ってますが、実際にテレビ画面上で自分の意思で見たことも無ければ興味も無かった。この本を読んで正直「おもしろい」と思った。それは大の大人しかも各分野で名のと通った大人4人が激論。AKB48から見える世界はアイドル・芸能人でなく政治や経済までその意味を問う出来事なのだと、痛く感心しました。そう相対化できた結果で、そのプラットフォームと言うか横たわる現象にこそ本質がチラリズムしてるのです。今後のAKBの展開をちょっと気にしようと思ったのでした。

暇と退屈の倫理学 國分 功一郎 (単行本(ソフトカバー) - 2011/10/18)
>監督のサインのように。
>この本にこの時に出合えてよかったと痛感しました。自分の今取り組んでいるある作業に風穴をそして決意を提示してくれました。やる気でたよ、そして面白くなってきたよ。個人的な感想以前に、「暇」と「退屈」について考察し僕たちはどうそれらと向き合うのがいいのか。その議論が分かりやすい事例を出しながら記されています。この考え方そして対処法。本当にみんなが共有できたらと思います。暇や退屈をマネージ出来るというのはとても重要だと感じれます。そして、それは日常のそこらじゅうに存在し下手をかますといつでも牙をむいてくる。僕にはそう感じました。でも、僕には効かない。なぜなら、結論を読んで爆笑できたら。対処法を日々感じ実践してると誇りを持って思えたから。だからこそ、もっと深く。人に伝染できるぐらいに極めたい。ゲーテは言いました。人間は2つに分類できる。したいけど出来ない。出来るけどしたくない。あー、深い。


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