水曜日, 10月 10, 2012

創造者・構造者・見物者

今日の出来事。

仕事場へ向かう途中、建設中のビルを見上げた。モダンな造り。誰がどんな意図でデザインしたのかなと思った。

ふと目を日常のラインに戻す。あまたの作業する人たちがせくせくとビルの建設を急いでいる。

このビルをデザインした創造者の意思はこのビルを造り上げる構造者(作業員)に伝わっている、いや届いているのかな。
構造者の意思はビルにどのように反映されるのであろうか。あるいはこのビルの最終系をどう観るのかな。

設計図という一つの絵に沿って作られる。

完成したビルは街の構造者として街の創造者の一部になるのだろう。


体中にある細胞に意思があるのか?
身体は細胞の集合体だ。
では細胞は?
そうタンパク質の集合体と言えようか。
そのタンパク質もアミノ酸の集合体であり。
アミノ酸も元素の集合体だ。


世の中の意思はどこに存在するのだろうか。
それをアミノ酸がタンパク質が細胞が人がビルが街が。
ただ、違うレイヤーは分からない。というか意思の存在すら分からない。


僕の研究対象のコラーゲンはたくさんのタンパク質がその合成に関与している。
そう、今日のビルの建築と同じように。
彼らは作っている分子がコラーゲンだと分かっているのか。
自分がこけたら(遺伝的に変になったら)えらいことになる(病気になる)ことを分かっているのか。


なーーんて、ビルの前を過ぎる僕は考えた。
君たちの意思は僕が理解しようではないか。
なぜなら、科学者だからだ…。

なーーーーんて、書いてる本人の意思はビールによって「あっ」って思い出されたような刹那なものなのだ!
さー、あと一杯。。。迷う。。。その意思は。。。

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