月曜日, 9月 21, 2015

33冊目2015(219)

一生に一度は喰いたいホルモン 単行本(ソフトカバー
藤井 誠二 (著)
双葉社 (2013/12/11)

よみながら何度も後悔した本はこれが初めてですわ。

ホルモン食べてーーー!!!!

今でこそ市民権を得ている日本でもホルモン文化。アメリカではお目にかかれないですよ。カニミソを洗ってしまう国ですから。

そのホルモンです。紹介されるお店には歴史やこだわりがあり全てがとにかくおいしいそうで。
そのホルモンです。筆者の藤井さんがあとがきで(以下抜粋)
「ルーツをたどれば「被差別」の側の食べ物だったことは繰り返し書いてきた。ホルモンという呼称のルーツについては諸説あるが、ホルモンを喰らうということは人間が生きていくために屠られた動物の命を丸ごと喰らうということであり、すこし大げさな言い方をすれば人間界の業を喰らうという言い方はできると私は思う。」
僕も想う。人間は外からナニモノかを摂取せずには生きていけない。それは食物連鎖を見れば明らかで、食物であれ空気中の二酸化炭素を摂取する。二酸化炭素に個性を求めるといった議論は別にして。。。と言うのが普通だか僕はそうしたくない。魚の言葉も分からない人間がそれだけで二酸化炭素を差別するのは酷い。
知っている。これがサイエンス従事者として頭の狂ったコメントであることを。
でも、クジラやイルカは悪くて牛や豚はいい。そこに魚類もオッケー。ビーガンといえども野菜を喰らう。野菜は土から抜かれた死ぬのだ。

何を良しとするのか。

人それぞれ規範があるのであろう、経験則や宗教など。アレルギーなどの身体レスポンスは死に時に関わるので除外。
色んな立場で異論があるのは分かる。理解する。でも、他の命を殺めないと生きていけない人間の業を受け入れるなら、食べないよりそれを心からおいしく頂く方が健全であり、その際に人間の業を意識してこの世の不条理を踏まえてより良く生きていくことの方が建設的ではないかと思うのです。
ベジタリアンの人たちの行動を否定はしません。でも一日一食をどうしようかすら悩む貧困僧や発展途上国の方々の前で、そのポリシーを貫いてください。
僕には正直できません。一緒に昆虫を僕は喰らいます。生きるために。

なんだかんだ言って、一ドルでもあればプロテインが取れる、炭水化物が取れるこの世は、僕のいる世はましなのです。砂漠には1セントが落ちてたとしてもコンビニすらないのだから。

ホルモンを美味しく喰らう文化。そしてそれが大好きな自分。心から噛みしめてより良く生きたいです。自分はそれが真だと思う限り。

あーーーーーーーーー、白ご飯と。。。
べベジタリアンになればこの欲求は解決すという。。。(またチャレンジなオチ。。。)

0 件のコメント: