火曜日, 8月 14, 2018

2018年24冊目(317)

「集合と位相」をなぜ学ぶのか ― 数学の基礎として根づくまでの歴史 単行本
藤田 博司  (著)
技術評論社 (2018/3/6)

数学の本だけあって数式も出てくるし、専門でないのでぼんやりとしか理解できない箇所も多々ありました。でも、数学者がこの世の中を数式で同表記しようしたか。そこに用いられる概念。そして数がもつ連続性をどのように表現し証明しようと試みたのか。

以上・以下・未満を●や○で示す開区間や閉区間という考え方。最近飛行機の検索で大阪や東京で国際線のサーチをかけると「伊丹と関空」「羽田と成田」の乗り換えが間で入ったりする検索結果が。これは大阪や東京といった集合の中の異なる点を見出す、または2つの空港をある集合の中に収めることで一つとみなす。こんな検索の妙にさっきの●と○の概念は使われているのでは!?なんて感動したり。

3次元の点(x, y, z)を直線上に乗せ、ある一点を0として2次内で表記するような写像という考え方。これは僕も経験のあるタンパク質の結晶構造解析で使っていることちゃうの!?と思っていたらその記述が。やっぱり!!

いまこの現実の中で何気なく使われている概念の土台を体感できた気がしてます。
数式内で使われる不等式といった記号によって集合や区分を示せるからこそプログラムが書けそれによりAIが正確に機能する。コンピューターの言語とは?と聞いたことがあっても実際にイメージできる感覚を持って思いを巡らせたのは初めてでした。

境界や集合を示したりするこういった数学的な考えはバイオロジーをイメージする中で必ず役に立つだろうとかなり確信を持って思いました。今からもっと勉強を。。。その気になるプログラムか数式を作ってくれ!!!

0 件のコメント: