水曜日, 8月 11, 2010

書評 その23

日本語教のすすめ (新潮新書)
著:鈴木 孝夫
出版社(発売日):新潮社 (2009/10)

書評 その20 で今年一番と言いましたが早くもそれに並ぶ本に出会いました。

日本語を客観的分析してあって何度も「なるほどなぁ」とうなずきました。言葉に関する小話的な部分も多くとても読みやすくオススメです。

幸いアメリカと言う場所に居るため日本語を英語と比較することが出来る状況に僕はあります。
そのことがとても素晴らしい経験になっていることをこの本を読んで感じました。

先日リサーチセンターの外国人の方に「漢字、カタカナ、ひらがな」「音読み、訓読み」みたいな日本語の特徴を説明したらビックリしていました。
この本でも出てきますが、いかに日本が視覚的な言語であるかを感じました。そして「音を文字」にそしてその逆もしかり。脳の中で瞬時に「変換する」この作業はとてもスゴイことでは、そしてこれを小さい時からやっている日本人の話す日本語。もっとこの言語に誇りを持っていいのでは?と思いました。
去年読んだ日本語という外国語 (講談社現代新書) 荒川 洋平にも出てきましたが人口比で考えると日本語は結構な規模なのですし。

アメリカ人がベタ笑いが好きなことは(僕がよく感じることですが)、この言語性に起因しているのではなど考えてしまいます。大喜利なんて本当に日本の文化だと思います。

改めて日本語を上手に使える人間になりたいと思いました。

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