火曜日, 3月 19, 2013

本の感想2013 No8-9 (その108-109)


ゴーゴーAi アカデミズム闘争4000日 [単行本(ソフトカバー)]
海堂 尊
講談社 (2011/3/1)

450ページてんこ盛りの一冊でした。Ai(オートプシー・イメージング)という方法論が以下に有益でみんなの利益になるのに、ある頭でっかちの権益とかに固執する人々の思惑で今もポピュラーになってない。その発起人の方の苦労の記・日記とでも言う感じでしょうか。
一応国は違えどアカデミアに居る自分として、本当に読んでいて苦悩が伝わる1冊でした。
福島の原発でも、病気でも、ケンカでも事故でも。「なんでそうなったの??」というのは誰もが知りたい欲求です。
それが死という大きなイベントにおいてはなおさら。今は医療事故とか治療方法とか延命と言う名のハイテクが介在する以上、死に対するバックグランドは大きくなってると思います。
そのなぜを出来る限り迅速に見つけようというのがこのAiのコンセプトです。
詳しくは「チームパチスタ」を見てというのが早いでしょう。

これは、死因だけでなく研究にも応用できると思いました。
僕の場合はねずみですが、何でこいつあの遺伝し潰したら死んだんや。見た目なんも変わらんのに。
じゃー中どうなってるねん?細かく情報が欲しい!その際このAiは間違いなく役に立つと確信しました。

僕は早くこの方法が普及することを切に願います。

いま、生きててAiしたら十分エライことが分かりそうな身体かもやし。かかかか肝臓が。。。。


ルポ ゴミ屋敷に棲む人々 (幻冬舎新書) [新書]
岸 恵美子
幻冬舎 (2012/5/30)

高齢の親を抱えている方は必読だと思います。ここで出てくる話にリアリティを持てた自分はよかったです。
まぁ、僕の部屋散らかってますがまだなんとか出来ます。と言うのは僕自身がちゃんとした(傍からみたら不明ですが。。。)生活活動を営めているからです。
身体が動けないとか病気だとか色々な理由で人はある空間かから動きたくない・動けない時があります。でも生きてる以上、排泄・空腹とうのミニマムの活動が必要になる。
外と内の区別があるうちはいいけど、そこが崩壊してしまったらもう。そして、一度崩壊すると人間というのは「恥」という大きな壁を作ってしまいます。
実は緩やかにでも外との関係性を持つのはとてもこの問題に関しては有効だと感じ、僕らの世代が高齢になった時に今日常で使っているソーシャルメディアがどのようなアンカーになるのかを考えました。
ごみ屋敷に居るのは変わった人。その概念は大きくかわり、何時自分がその立場になるかもしれないと言うのを感じた1冊でした。
あー、掃除しよう。ちゅうか寝るためだけのTシャツ・本・ビール瓶屋敷や。。。

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