木曜日, 3月 28, 2013

本の感想2013 No10-11 (その110-111)


思想地図β vol.2 震災以後 [単行本]
東浩紀 (著, 編集), 津田大介 (著), 和合亮一 (著), 藤村龍至 (著), 佐々木俊尚 (著), 竹熊健太郎 (著), 八代嘉美 (著), 猪瀬直樹 (著), 村上隆 (著), 鈴木謙介 (著), 福嶋亮大 (著), 浅子佳英 (著), 石垣のりこ (著), 瀬名秀明 (著), 中川恵一 (著), 新津保建秀 (著) 
合同会社コンテクチュアズ; A5判版 (2011/9/1)

震災後の早い段階で投稿されていますが今読んでも新鮮です。逆に2年と言う月日の速さとあまり変わってない現状を突きつけられた感じでした。
言葉・建築・社会・政治・文化・科学という様々な視点から震災を捉えようとしています。
科学のところで出てくるある文章が頭から離れません。要約すると「医療・研究分野」の常識で一般社会に下りて大丈夫だと説明しても伝わるどころか、罵詈雑言(ばりぞうごん(ばじだと思っていたので自分へのメモリー))にさらされ空気に飲み込まれスゴイ世界に足を踏み入れたと感じた。といった所でしょうか。
分野間の断絶ってすごくあって、はじいたり・無視するだけでなく完全に気付かない・感じないという大きな島なっているんだなと。
一冊よむと震災から全ての勾配の付いた関係性が見えてきて、単純でない以上に震災の与えた影響にただただと言った感じでした。
時を経て読み返した時に今以上にそんな時代もあったなぁと笑えるように、点として繋がりの世界の中で相互作用できたらいいなと。


歌舞伎町・ヤバさの真相 (文春新書) [新書]
溝口 敦
文藝春秋 (2009/06)

高校3年の時受験の帰り友達とドキドキしながら歩いた歌舞伎町。
大学時代。部活の東京遠征などで歩いた歌舞伎町。
あの街の持つ独特の空気感。そのなぞというか生い立ちを垣間見れた気がします。
歴史的な流れ(特に戦後という喧騒の中)と外国人の存在。そして人間の持つ欲望と好奇心。
カルマとは言いませんが、やはりその空気を醸成するプロセス。帰国した際、機会があれば歩いてみたいですね。
きっと人間・人が持つ空気感もその人の歴史なのかなと。僕はこれからどんな空気になるのやら。。。

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