火曜日, 7月 02, 2013

本の感想2013 No18-20 (その118-120)

知的唯仏論 [単行本(ソフトカバー)]
宮崎哲弥 (著), 呉智英 (著) 
サンガ (2012/11/25)

自分が読み始めた時期もあるのですが、自分の中で分かって感動していただけで、全く実践できない仏教的な世界観を再認識させてくれました。
読んでいて、己の浅はかさを感じたような気がします。
内容は対談形式でもあり、わかりやすいと思います。といっても難しいところは多々ありますが。
知とか死。縁起や実在。こういったことへの探求と理解があり実践があるのですが、どうしてもサイエンスに近いようで、そのへんが僕が仏教的思考に引かれる原因かもしれません。
またもう一回読んでみたいです。にしても、意識ってしてるようで実際の行動は本人の業というか内面とかがでちゃうねんなぁー。修行です。
 

フロン―結婚生活・19の絶対法則 (幻冬舎文庫 お 26-1) [文庫]
岡田 斗司夫
幻冬舎 (2007/02)

文庫化されたのが2007年でもオリジナルは2001年。もう10年以上前に書かれているのに新鮮です。
ここに書かれている内容にのように時は流れて居るように思います
男女から夫婦、そして父親母親へなる流れでのお互いの関係性。
社会の結婚生活・子育てへの理解度などなど。
でもここで書かれていることは、僕が住んでいるアメリカではもっと現実的に起きていることだと思います。
それは日本が遅れてるアメリカがすすんでいるとかではなく、もっと大きな価値観と世の中の流れで考えるべき問題を、男女間・夫婦間という狭い枠で議論してきた齟齬の結果なのかなって感じてます。
岡田さんは女性に書いていると本の中に書いていますが(当初は男性向けに書いたのが変わっていったようです)、これは読むべきだと思います。
僕自身色々と考えることがあるがあり、すごいタイミングでよんだなぁとか思いました。
また時間がたったら読んでみたいです。
 
 
談志歳時記: 名月のような落語家がいた [単行本]
吉川 潮 (著) 
新潮社 (2012/11/22)

読みたいを思っていた本を偶然手にした時の感動。そして読む機会を得ました。
「落語とは人間の業の肯定である」
だからこそ落語を聞いて笑い感動し時に涙を流するのでしょう。
筆者の吉川さんが談志師匠とどう知り合い関係を深め信頼されていくか。
談志師匠がどんな風に生き何を思いどう行動し自分と戦い自分を受け入れて亡くなっていたか。
師匠と弟子との関係から弟子の成長。周りの人間関係など。
何か小説を読んでいるような気分になりました。
そして、どうやらこういった芸に生きる人達の生き方や考え方、そして行動の仕方。理屈とかがどうも僕は好きなようで、こんなふうに生きたいと思っている節があるんだろうなと思いました。
何度か泣きそうになりましたし、落語を聞きたいなと思いましたし、談志師匠の芝浜を一緒に聞けたらなど。生き方。
これを読んでM1グランプリ2002の審査員だった談志師匠の行動とかが少し分かったようで、かつもっと早くに深く知りたかったなぁと思いました。
素敵な本でした。
 
 
一度読んだ本を読み返しました。カウントはしませんが感想は残しておこうと思います。
再読・関係する女 所有する男 (講談社現代新書) [新書] 斎藤 環 (著) 
思う所があって再読しました。えー、あーそうかーなるほどというか、なんとも感じる所が多い本でした。前回付箋を付けたところと違った所で感じたことが多かったので、微妙なマインドセットの変化はあるのだろうなぁと思いました。
一期一会で読み終わることが多いのですが、可能なら何度も読み返し理解を深める事もしないとと思いました。
実際に仕事上、リピートや何度も読みなおす事があって色々と見えてくる世界があるのを分かっているのに、それを読書では実践できていない。最近こういう相対化が出来ていた’つもりでいたこと’をとみに感じるようになってます。。。

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