日曜日, 7月 14, 2013

本の感想2013 No21-23(その121-123)

木嶋佳苗 法廷証言 (宝島SUGOI文庫) [文庫] 神林 広恵 (著), 高橋 ユキ (著) 宝島社 (2013/1/10)

友人から借りて読みました。この本と前回の書評で書いた岡田さんの「フロン」を一緒に読むと、男性の弱い部分や結婚とか恋愛といったものに対して考える事が多いと思います。
僕の感じたことは、この木嶋佳苗という人物は生まれてくるのが10年20年早かったと思います。
詐欺云々の疑惑を置いておくとして、彼女が行なっていた男性を見つける方法なんて今の10代20代からしてみると特別変でもなく、むしろ普通といっていいのかも。彼女が長けていたのは選ぶ相手を狙っていたとおもわれること。ゾーンニングが完璧だった。本の中で高校時代同年代の子でまともに話が合う人がいなかったというのもひとつの証左かもしれません。
そしてお金はあるが心に穴の空いた人。女性という存在に慣れていないというかそういう人。もちろんここで被害に合われた方たちは、木島さんのゾーンニングの被害ですが、そういった人はどの年代にも居るでしょう。インターネットというのがこれらを簡単に繋げ物理的に会うことまで進むといことをどう考えるか。以前名古屋の方であった見ず知らずの3人がネットで知り合い女性を殺害した事件がありました。そこにあった共通概念は人を殺すとか犯罪というもの。
何にでも慣れてしまうと基準が分からなくなるという怖さも教えてもらった気がします。うーーーん、深い!


都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代 (oneテーマ21) [新書] 速水 健朗 (著) 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012/8/10)

人間の行動と買い物。それを供給する場所と人が集まる場所。これらを総合するとショッピングモールという存在が巷で議論されているのものとは変わった顔を見せてきます。この速水さんのショッピングモールに関する考察はここでも記録を残した「思想地図β1」でも出てきていて、おもしろいなぁと思ったんですがそれを深くした感じでサクサクと読めました。
僕が感じた一つのキーワード「ロジスティック」
これは戦争などで特に重要視されるもので、日本軍はこれが上手くなっかたので負けたと言われる説も聞いたことがあります。
道路や鉄道にショッピングなどを関連付け人の群れを作るか。日本の鉄道網とアメリカのフリーウェイの対比なども面白かったですね。
ここで以前書いた「宗教とツーリズム」の最初にあった日本のそれ。そこで取り上げられた阪急電鉄の作戦。違うショッピングという視点からもここで取り上げられていたので面白かった。
都市計画とか考える上での考察をさらに相対化抽象化するとここに書いてある本質を把握すると色々応用できそうですね。あらためてショッピングモールに観察に行きたいですね。でも消費の一分となるんだろうな。。。


ぼくはお金を使わずに生きることにした [単行本] マーク ボイル (著), 吉田 奈緒子 (翻訳) 紀伊國屋書店 (2011/11/26)

友人から借りて読んだ本です。まさにさっきのショッピングモールと正反対の本といえるでしょう。
読んでいて思ったことは、生きるということ。働くとか楽しむということ以前に、まず生きるということが前提になるわけで。
それはお金というものの存在によって違う意識されたものなっているんだなと気づかせれました。
筆者が残した言葉、経験・体験に共感しつつ改めて自分の生活を振り返っってみるいい機会でした。
ある部分では僕が生きていく中で感じること・したいこと・あるべきこを筆者も感じていたり、自分にとっても大きなメッセージだなと思う言葉があったり。人によって共感ポイントが全く違うんだろうなと思います
そして行動することから学べることってたくさんあるなぁーって。最後の方に出てくる理想と現実。うーんと考えさせられます。宗教的な視点とは違った生きるの問題提起だったような気がしますね。さて今日も楽しく色々感じ感謝しながら生きますかー。

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