木曜日, 2月 25, 2016

光る 雲を突き抜け fly away

ピンからキリまでという言葉や「本物の味」という表現がある。
XXXの最高峰とかXXXの頂点とかも。
要はその道の突き当たりは極みであると。

その極みを祭り上げる場合もあれば、そことは違う価値を見出す方法もある。
それを愚の骨頂と罵るのまた趣なのかもしれない。

どの場合も「その空気感」を知っているのかいないのかで、説得力や正当性や理由付けなどが揺らいでしまう。
かといって、それをいとも簡単に経験できるような身近なものでないからこそユニコーンのような謎めいた魅惑の存在となりうる。

果てさて向き合うのか無視するのか諦めるのか。個人差があって然りである。
僕はどちらかといえば興味があるけど、そこにこうべを垂れるより違ったモノを楽しみたいし性分です。

昨年末。雑誌Natureに投稿しているグループのお手伝いをさせていただく機会を得ました。
僕は「一本のNatureよりも10本の良い論文がいい」と思っています。それは今も変わりません。でも覗いてみたい場所ではありました。
ヒット10本とホームラン1本という例えが正確かは分からないけど打者のこだわりがそこにあるのと同じように。

退いたその場所は、なんとも質の高さを感じさせるものでした。
その質は研究論文の内容を具体的に指すわけではありません。STAP事件がその象徴であるように。
限られたページ数や文字数の中で表現するということ。図やその色合いの綺麗さや美しさ。これらにガツンとやられました。

この地を常に意識しているということは、これらの作業が当たり前であるということ。頂が頂きたる所以は普通の設定が普通でないんだなと。
僕は図や色合いなどは気を配っていたほうですが、完全に考えを改めても良いのではと。定期的に目を通して基準の底上げが必要だと。目を慣らし肥やすべきだと。

経験できるならやはりその眺望は見ておくべきです。幸いにも高い授業料を払うでもなく、偶然という幸運で体感できたこの出来事。

ご馳走様でした。美食倶楽部おそるべし。。。あれ?やまおかー!?修行がたらん!!

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