月曜日, 12月 10, 2018

2018年33冊目(326)

21世紀の自由論: 「優しいリアリズム」の時代へ
佐々木俊尚  (著)
Kindle版

僕は左翼とか右翼とか言った分け方が時代が価値観が多様化した時代背景にあってなくて、保守とかリベラルというのも簡単に括れるものでは無くなってきていると思っていました。

この本は政治的な考え方を歴史から振り返って現代に求められるべき主張というより立ち位置を浮かび上がらせていこうという試みに見えました。その過程で国家とは愛国とは自由とはを考えていきます。
読中読後に思ったのは、今まで真剣に過去の主義主張で起きた出来事の良かったところ悪かったところを顧みて次につなげる作業ってほとんど出来てないなという事。
反省する。傾聴すして主張する。議論の基本のないいがみ合い。セロサムでしか考えられない人間の性とでもいうのでしょうか。その中途半端の上に新たな出来事が起きる繰り返し。戦勝国の反省と戦国の総括から次が握手をすることでフラットにできるのではないかと。
仏教的な無常さ。明日は我が身であること。その認識。まず立ち止まって考える。そのためにこの一冊はタイトルの通りの優しいリアリズムだと思います。

そして今回初めてkindle版で電子書籍として読みました。僕は紙の本派ですが、以前自分がここで可能性を見出した読み放題のシステムを使ってこの本に出会いました。
まさしく、この本のリアリズム的な使って見て考えるを実行できたので余は満足です。
使い放題は可能性の解放。飲み放題は金欠時の神オプション。間違いない!

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