木曜日, 7月 04, 2024

2024年 9-11 冊目 (392-4)

 トヨトミの野望 (小学館文庫) Kindle版
梶山三郎 (著)小学館 (2019/10/9)

トヨトミの逆襲 (小学館文庫) Kindle版
梶山三郎 (著) 
小学館 (2021/11/10)

トヨトミの世襲~小説・巨大自動車企業~ Kindle版
梶山三郎 (著) 
小学館 (2023/11/30)

経済小説というものの凄みを感じた3部作になりました。いやー、純粋に引き込まれるように読みました。正直もう一度読み直したいと思うぐらいに。その際は紙の本で読みたい!!
このトヨトミとは漢字変換して豊臣から連想される尾張国の自動車会社の話です。これ以上でもこれ以下でもなく読めばすぐに察しが付きます。

小説という体だからなせる技とでも言うのかフィクションとノンフィクションの境界線を歩いてるように感じます。これがまた想像力を掻きてる!

政治経済から人間関係に色恋まで。要は時代と社会を映し出してます。それをどのように捕えるかは個人に委ねますが、僕は自分の仕事や生き方などに相対化出来る箇所を多く見つけたので引き込まれた可能性が大です。もちろん読み物と知って面白いのもありますが。
おすすめは第一部の野望篇です。これだけでも十分かも、僕らの世代以上の人は。と言うのは時間軸。これは新たな視点でもありました。

第一部は僕が生まれる前の話から大学院卒業以降の時までを一気に綴ります。つまり、僕としては大部分が答え合わせになる。この臨場感と気付きはゾクゾクしました。一方、第二・三部はここ10年をカバーした話であり、第三部はコロナ禍を反映しています。そこが第二部の後半との整合性の点で面白かったりもするのですが。要は未来を描く難しさをそこに感じました。にしても、面白い読み物である事実は変わりません。

第三部の最後の最後に著者・梶山三郎さんがこの小説を執筆しようと思い立ったきっかけを記してくれてるように思いました。ちなみにこの梶山さんは「覆面作家」とのことなので素性は分かりません。

最近僕自身も思う、得られたデーター・アセットを自分の中で囲っておくことがどれだけ意味があるのが。過去にデータをパクられた経験もあるのでなんとも言えないのですが、なんかもっと楽しく生きたいなと思って色々オープンにしているので感じるものがありました(もちろんオープンにしたから雑用も増えますがそれは仕方ない!)

もう一度紙の媒体で再度読みたいと思ってます。うーーーん、ホリエモンに感謝!彼のYouTubeでオススメされてたのでこの本を知りました。知らないことだらけ。上手くいかないことだらけ。あーーー、頑張ります!運が尽きたのか・大きくジャンプするための苦悩なのか分からない独立記念日の夕刻。Cheers!


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