土曜日, 9月 25, 2010

書評 その30

思想地図〈vol.3〉特集・アーキテクチャ (NHKブックス別巻) [単行本]
著:東 浩紀 (編集), 北田 暁大 (編集)
出版社(発売日):日本放送出版協会 (2009/05)

えー、僕の読書史で上位を競う難しい本でした。
難しいというのは意味が分からないのではなく、難解。理解するのに苦労を要すると言う意味です。
でも、とても僕には面白く刺激的でよかったです。

今ふと本の「はじめに」に関する部分を読み直したけど、読む前に見えなかったものがはっきりと理解できている自分が居たのが痛快に楽しかった。

アーキテクチャ。最近の電子書籍の関係でよく耳にするようになったプラットフォームと言うのでしょうか。基盤というか枠組み。それは何も感じることなく当たり前に存在してしまっているものかもしれません。
それを「そもそも、それってどうなの?」って問いかけるとでも言うのでしょうか。
自分のやっている研究の分野でもふと思考めぐらすことが出来たり。

正直いって難しいですが、時に難しい本もどうですか?
でもはっきり言えるのは、全く理解不能な本ではないと思いますよ。

脳の可塑性。難しいものを分からないものを「うーー」とか「いーー」ってなりながら考える。思考する。脳は適応してくるのでは。そして不意にパルスが走り面白さが見えてくる。新たに感じた自己理論を与えてくれた気がします。

調子に乗ってvol4.5も買ったけど…。まぁ、ぼちぼち行きますか。

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