月曜日, 3月 01, 2010

書評 その6

これもその4とその5に関連するのかな!?

プライド・オブ・YEN 日本の誇りを賭けた「鳩山」のクーデター
著:杉山 隆男
出版社(発売日):講談社+α新書 (2009/8/21)

この本の主人公は鳩山総理のお父さん鳩山威一郎さんです。
内容は円という存在について。

きっとこれを読まなかったらこの感覚はなかったはず。

現在の為替レート、1ドル=89円 / 1ユーロ=120円 
じゃー、1ドルは何ユーロ?
算数の問題ではないです。
ここで言いたいのは、外貨に対しての円表記の桁数が多いと言うことです。

アメリカで1ドル持っていたら、缶ジュースぐらい飲めます。
ユーロでもヨーロッパの旅の途中、パンや安い飲み物ぐらいは買えた記憶がある。
でも、日本で1円では何が買えるのか?

そう基本単位としての価値が日本だけ今もおかしいんですよね。

豪ドルだって米ドルやユーロと同じ感覚です。
でも、チェコは割りに日本ぽい通貨の感覚やったかな。

鳩山威一郎さんは独立し先進国として発展してきた以上、この通貨単位のもつ意味を考え「1ドル=1円」といった感じにしようと、時の大蔵大臣・水田三喜男さんと実行に移そうとした。
その内容が書かれています。

少し前に北朝鮮が行いましたが「デノミ」という政策。通貨の価値は変わりませんが単位を変えることとでも言うのでしょうか(単位が変わるだけで買える物は同じ)

これを実際に行おうとしたウラ舞台。
結果は今の為替レートの通りですが、この感覚は言われて意識した感覚なので新鮮でした。早い話が「為替レートはそういうものだと」と思考停止になっていただけですが…。

とても面白かったです。

鳩山シリーズとでも言うべきか、3冊すべてに鳩山家が噛んでいます。
それだけ大きな政治一家なのですね。
さぁ、総理。あなたはどんな風に名前を残すのですか!?
がんばってください。

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