月曜日, 3月 01, 2010

書評 その5

前回のその4とリンクする本です。

原発・正力・CIA―機密文書で読む昭和裏面史
著:有馬 哲夫
出版社(発売日):新潮新書 (2008/02)

正力松太郎。
日本テレビを作った人である。
この方は政治家でもあり、鳩山総理の祖父・鳩山一郎元総理と同じ時代を生きた人である。

内容はこの正力さんの政治的駆け引きと、日本の政治状況。原発と言うものがどのような経緯で導入されたのか。人に金に思惑そして外圧など。色々な出来事の中で個々の政治家がどのようにして過ごしたのか。それをCIAというアメリカの組織の機密文書による客観的観察が入りつつ、それ自体も影響を与えたり。
とても複雑だけど、こんな風に色々なものの化学反応で時代は進んでいくんだなと、また改めて感じました。原発なんて政治利用の賜物とでも言うべきなのだろうか。とても面白かった。

読んだ後に感じたことは、今の政治家でこの本に出てくるような或いはあの当時に活躍したような「胆力」のある大物政治家は今いるのだろうか!?
そんな人たちのぶつかり合いだったからこそ、日本は復活できたんでは!?
など考えてしまいます。

あの時代すげーよ!!

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