月曜日, 8月 19, 2013

本の感想2013 No28-30(その128-130)

この三冊は根っこの部分でリンクしている気がします。

タモリ論 (新潮新書) [新書]
樋口 毅宏 (著)
新潮社 (2013/7/13)

この本は最高のキューレーションかもしれない。タモさんの凄さが分かります。僕には伝わった。そして人物像としてのタモリ。うーーーんこの本はすぐ読めたし(おそらく新記録の1時間ちょい)、また手に取りそうだ。
面白かったのはタモリと言う人物の輪郭を描くためにでてくるたけし・さんまのお二人。
このお笑いbig3を並べて見えてくるもの。たけし師匠は以前読んだきよし師匠の書いた「相方」があったのでちょっとなぞった感があったけど、さんまさんの所はおもしろかった。きっと関西ローカル明石電視台でのトークなどを分析するとさんまさんのことがもっと見えるのかなって。
まっちゃんが放送室で「海外とかから帰ってきて、いいともみたら日本に帰ってきたって感じる」と言っていたのが頭に浮かび妙に納得。
当たり前を構成しているその心境。ちょっと想像して僕にはできないなぁと。
久々にいいともを観てみたくなりました。


羽生善治論 「天才」とは何か (角川oneテーマ21) [新書]
加藤 一二三 (著) 
角川書店 (2013/4/10)

羽生さんが凄いと言うのは知っていましたがどう凄いかという実際を知れました。
「直感力」という羽生さん自身の著書にもあるように読みながらとても面白く感じたのはこの直感にかんする記述。その直感を補完するための長考。
僕も結構この感覚的な部分を大事にしてそれを証明・詰めるために策を考えたり調べるタイプなので興味深く読みました。往々にしてこの直感は的を得ていることがあるので特に。特になるほどと思った記述は「読む際は自分に都合のいいように読んでしまう」「直感は無心」
なるほどなーと。いかに客観的にといっても入る主観との戦い。
盤の中で最良の手を考える将棋。サイエンスの話みたいでした。にしても羽生さんのマインドセット。本人の著書を手にしたくなりました。将棋でもはじめるか。。。


天才は親が作る (文春文庫) [文庫]
吉井 妙子 (著) 
文藝春秋 (2007/1/10)

以前に読んでいて子供が産まれた友人にあげた本。ふと読みたく再注文。
当時(約4年前)よりも読みながら両親のことを思い浮かべて読んだ気がします。
天才云々と言う話より、頭に浮かんだのは体罰問題。
桜宮高校の体罰問題から端を発した議論でマル激トーク・オン・デマンドで一人の方が言った「スポーツOO学や栄養学などの最新の知見がスポーツに浸透していく中でコーチングという分野だけがとても遅れているから体罰というのが今も議論される」といった内容。そう両親が子度に接する時間って究極のコーチング。そしてここに記された10家族はとても理想的すぎるコーチング環境でそれを実践できたんだなと。
そして僕は自分の両親のコーチングは自分にとっては最高だったと言いたいですね。天才ではなく天災のようなどら息子になってしまいましたが。。。


この三冊を読んでるあいだ「なんでそんな考え方や性格になったのかなぁ」など自分を中心にいろんな人のことを思い浮かべ考えていました。ガリレオの湯川先生ではないけれど現象には必ず原因がある。僕の場合はなんとなく今の現状を定義できるような要因が大体思いつき構成できた。それを踏まえてとくにタモさんが育った環境と羽生さんの環境を知りたくてたまらなくなりました。その道のプロ。天才という定義は難しいけど、人となりってやっぱり興味がある。そして、そこで芸人・アスリートとといったちょっと違った生き方に興味があり憧れがあるんだなぁと再確認しました。また人間観察の日々だな。

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