水曜日, 8月 28, 2013

本の感想2013 No31(その131)から考えた作業

はじめての〈超ひも理論〉 (講談社現代新書) [新書]
川合 光 (著) 
講談社 (2005/12/17)

少し古い本なので今はここに書かれていることに加えて新たな発見があったでしょう。今これを書いていてなんで南部陽一郎さんの話は出てくるのに益川・小林両氏については出てこないのかなと思ったらノーベル賞受賞前の書だったんだと納得。いつ書かれたからいつもチェックするのに忘れてました。

ここで語られてる現象は正直おとぎ話のような実感のない感じです。サイエンス・フィクション(SF)の世界といったほうがいいかな。でも僕達のいる世界はこの現象の上に成り立っていて、今もこの時もそこに存在している。なんか仏教書や聖書と言った類の記述のようでした。今この世に存在していること。これを方程式で証明している。やっぱりなんかサイエンスと宗教とアートは相互に埋め合って今を描写しているなぁと改めて読みながら感じました。難しいのでふーーーんて感じで読んで輪郭だけ楽しむのは楽しいかもしれません。

力学とか相互作用とか重量とか相対性とか時間とか4次元やら10次元やら。これを読みながら感じたことは、まるでこの世に生きているそのもの。近すぎても遠すぎてだめとか。相手の性質や環境によって変化したり。安定していたものが崩れる時それは色んな反応の連鎖だったり。それは復元可能かとか。新たに作られるものは。
僕の分野で言えば、小さなDNA内の変化が重篤な病気を発生する場合もあれば、周りのフォローで特に見た目には分からなかったり。
自分が生きている中で影響を与える反面、影響を与え、環境に適応したと思えば環境の変化に耐えられず。仲良かったのが仲違い。
過去の現在の未来の一瞬一瞬はどの点でも全ての要素がその時にしか見せない瞬間。その時に自分はどう思い動き考えるのか。超ひもはそれは自己。自分はどうなっていくのかな。

なーんて相対・抽象・具体化を繰り返してぼーっと今の自分を考えながら読んでました。

狐につままれたような本でした。

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