水曜日, 4月 16, 2014

読んだ本・その13(156)

国力とは何か―経済ナショナリズムの理論と政策 (講談社現代新書) [新書]
中野 剛志 (著)
講談社 (2011/7/15)

TPPの議論が出てきた初期、農業の話題が多い中でビデオニュース・ドットコムに出ていた中野さんの話を聞いて「ほー!」とこの問題について理解できたのを思い出します。

「ナショナリズム」という言葉を聞いた時「愛国」という言葉がすぐに連想されるような気がします。
ここではそういった愛国がどうだ云々ではなく、経済活動の主体をどうみるかそこで内向的・外交的といったような意味でとらえるとこのナショナリズムは理解しやすいのかもしれません。

グローバルとインターナショナルやネイションとステイト。これらの似たような意味が指す対象を理解すること。そして現在の世界や経済状況。それらを踏まえて「我が国」がどういうアプローチ(政策)を取るのがベストなのか。それが中野さんのいう経済ナショナリズムという事になります。

一番感じたのはクローバリゼーションって色んなものが薄まっていくことなのかなと。そしてそれは単に薄まって平等になるのでは、さまざまなそれ自体に差という勾配をもつレイヤー(枠や層)を生み出し、そうごに呼応しながら、ダイナミック変化していく。帰属意識、富、個人などなど色んな事・モノを。

大変な世界に生まれたものです。

マクロに物事を見据えるのって「ふーーーん!」感じることが多いですね。おもしろかった!
でも家にあって読めてない各種本を読んでいたらもっとおもしろかったのかなって後悔も。

でもまぁ、TPP (Trans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreement)を環太平洋戦略的経済連携協定って読んでることにだれも違和感ないのかね?
環太平洋ってPan Pacificだと思うのだが。Trans Pacificって名前からしてアメリカサイドと東アジアサイド(どう考えても日本)の事ってイメージできてしまうんだけど。。。
わしゃ変なのか??

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