日曜日, 5月 04, 2014

読んだ本・その15(158)

先週の月曜から昨日まで格好良く言うならビジネスとリップでした。こうした旅の時は移動時にたくさん本が読めるので好きだったりします。

若き物理学徒たちのケンブリッジ: ノーベル賞29人 奇跡の研究所の物語 (新潮文庫) [文庫]
小山 慶太 (著)
新潮社 (2013/10/28)

物理や化学の教科書に出てくる単位名がたくさん出てきます。
そう、それらを発見した科学者たちの軌跡(奇跡)がケンブリッジにある研究所とその所長を中心にして綴られています。

細かい意味など発見の過程などはバックグラウンドがないと理解・消化少し難しいかもしれません。
でも僕はそんなことではなく、
現代のようにメールやインターネットがない時代に科学者たちが手紙でやりとりし、船で数ヶ月掛けて行き来し、議論し今の僕たちの世界を定義しうる単位を発見した。しかも若干20台の30前半の今の表現で言ってしまうと若い科学者たちが。純粋な興味と好奇心の下に。
という事実を読んで感じてほしいです。

わくわくしながら、自分のやってる仕事について思いをめぐらせました。その時代の科学へのアプローチにうらやましさを感じつつ。

原子に関する発見が数多く記載されます。この時、彼らが原子力という技術の現状を予測することはなかったのです。
そして、はっきりいって当時の科学は金持ちの道楽だったのです。
だからこそ科学としてありえたのだと。
現代の高校生くらいからがバリバリ実験してノーベル賞級の研究をガンガン発見していた。
今のように教育が制度化・義務化されてない当時だからこそ、若い力が開花したんだと。
大学院生に当たる年齢で教授という職についていた時代。

今の科学を考えるに当たり読むべきだと思います。そして読んでよかった。

今回の旅で改めてアイアンマン3を飛行機内で観た時、映画の最後の方に出てくる言葉。
「最初はみんな純粋に科学を探求する、でもいつしかそれを忘れ変わってしまう。」といった趣旨だったと思う。
将来のことを考え、この本を読み、学会で刺激をうけた僕の頭にはズドンとくる言葉。
さて明日からまた働こう!その前に今日はゆっくり飲もう。。。

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