木曜日, 5月 15, 2014

読んだ本・その19(162)

内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力 [単行本(ソフトカバー)]
スーザン・ケイン (著), 古草 秀子 (翻訳)
講談社 (2013/5/14)

友人が面白いといっていて(それは原著の英語版)興味がありつつ、訳版が出たのでそっちに流れてしまいました。原著にチャレンジしていかないといけないのは分かっているんですがね。。。

そんな私情はさておき、この本とてもいい本です。正直言ってみんな読むべきだと。
各人の感じ方は違うにせよ読中・読後きっと、身の周りの人たち(職場・友人・恋人・親族)を見回し改めてそれぞれの関係性などに思いを馳せるのではないのでしょうか。
僕自身現在に至るまでを注意深く振り返りました。そしてキャリアパスを考えていた時なのでタイミング的にもバッチリでした。

最初に言っておかないといけないこと、それは本章は内向型が善で外向型が悪というようなものではないといこと。
世間一般で思われがちな内向型の持つイメージの再検討。そして、その本来の内向型を踏まえた上での対となる外向型から構成される人間の性質とはなんだろうっていう問いがなされます。

最初の舞台はハーバードビジネススクールから始まります。アンチテーゼとなる外向型を見るためです。そこから科学的な論拠やさまざまな事例(西洋と東洋の持つ違いの一例としてアメリカで過ごすアジア系アメリカ人の項があったり、ウォール街のトレーダーの話があったり)を踏まえつつ、内向型が定義され昇華していきます。

大事なのは気質・先天的に備えたもの(僕は元をなすもの言う意味で基質という感じの方がしっくりきます)と後天的な性格の違いを理解すること。そうこの2つによって俗にいう人の性格は構成されるということです(なので僕はさっき敢えて違いを出すため性格ではなく性質としました)。
この2つの区分もTPOで様々なパラメータを備えるので単純に外外/外内/内外/内内って訳でもないということです。この多様性が十人十色といった個性を生むのでしょう。

自分の悟り(性質)を悟ること。
ルールを作る側なのか/作られたルールの中で力を発揮する側なのか。こういった自己分析(本の中ではセルフモニタリングと言ってます)は大事ですね。

そして改めて思ったこと、自分は内向型な基質の人間だろうとう見立てが正しかったということ。
僕は得てして外向的だと言われるほうです。そう言われる理由も分かります。でも僕にはそう振舞うのは自己の内向性を強化するための一つの方法論であって、もとは考えがち・悩みが・やっかい・質の悪い・根暗な部類の人間なのだとずっと思っていました。9章の話はもうまるで自分のように読み入りました。
基質と性格。言ってみれば僕は内外の組み合わせなのだと。それを築いてくれた両親の育て方と出会えたメンター(恩師)の方々に感謝の気持ちでいっぱいになりましたね。
なんてラッキーで豊かな人生を送れているのだろうかと。すべて偶然のマッチングだとしても。。。

子育て、学校教育、職場環境、クリエイティブとは、’発表の仕方か内容かの関係性などなど。
示唆にとんだ役に立つ本だとおもいます。興味があれば是非。

酒というfactorとの関係性。うーーーん。中向性だな。。。なんじゃそら。。。

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