水曜日, 6月 11, 2014

読んだ本・その22(165)

言える化 ー「ガリガリ君」の赤城乳業が躍進する秘密 [単行本]
遠藤功 (著)
潮出版社 (2013/10/5)

率直な読後感は一言「ええ会社やなぁー」。
働いてみたいなと思ったと同時に実は今の職場に似た空気感なのかもなんて思いました。

内容はタイトル通りそのヒミツを明らかにしていく。
まず会社のスローガン「あそびましょ」。遊び心を持って小ネタ的なくだらなさの追求とでも言うのでしょうか。でもこの「くだらなさ」って大事な気がします。なぜなら人に笑いを与えるというとてつもない要素を含んでいるから。

この「あそびましょ」には自由に伴う責任が発生する。その責任に臆することなく、失敗を恐れずにチャレンジする。そこからしか学べないことがある。
ここまで言うのは簡単なんですがやっぱり失敗と責任は怖いものです。そこでこの会社には失敗に対する評価の仕方が確立している。なるほどって思いましたね。そこまでちゃんと練ってこそ実行できるのだと。

若手の育て方。当人がやばいと感じ追い込まれるまで放置するようです。でも、そこまで行かないと見えてこない世界がある。パラダイムシフト。これは僕も経験があるのでよく分かります。上司が上司でなくmentorであること。納得かつ肝に銘じようと思いました。

この本のタイトルにある言える化。察しはつくと思いますがアイディアや考えを上司に言える体系。これを実行するために必要なこと。それは上司の「聞ける化」だそうです。でもそうですよね、聞く人がいるから言えるんです。

でもここで書いたことって、良好な人間関係を作る時や大切な人との間でみんなしてることなのでは?
それを企業という規模で実行している。この相対化が難しいんですよね。でもこうやってやってる会社がある。218-19ページにある社員さんの集合写真から滲み出る空気。で、最初の言葉「ええ会社やなぁー」と。

とにかく工場に行ってみたくなりましたね。この本も遊び心が詰まってましたし。アメリカでガリガリ君流行らんものかねー。だれか作ってくれませんか??ガリガリ君ビール味??

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