月曜日, 6月 16, 2014

読んだ本・その23(166)

上岡龍太郎 話芸一代 [単行本]
戸田学 (著)
青土社 (2013/9/20)

敬愛する上岡師匠、小学生高学年から師匠の番組を観て笑いというより話術を楽しんだという感じでしょうか。

この本、たまらない人にはたまらなくつまらない人には文字の羅列と映るでしょう。師匠との関係性で成り立つと思います。

僕の場合は前者。2,3章に収録されている師匠が舞台でやった講談の文字起こし。もう文章からあの師匠の語り口が脳に甦ってきます。文字を読み脳で復元吹き出る笑い。読み終えてこの本なんと5刷!!それだけファンが居るのだなぁと実感したのでした。

前半は芸人としての龍太郎師匠がどうやって生まれたか、そこから師匠は何を目指しどんな芸を追い求めたのか。頻繁に出てくる人とのつながりの数々。最近とみに感じますが大事ですね。特に僕はテレビでの影響が大きかったので6章を面白く読みました。
以前ダウンタウンDXで師匠がゲストの回でダウンタウンに対して「最近の笑いには教養がない」という話をしていました。それはこの書を読んで師匠の発した言葉の意味が分かった気がしました。実際に僕はその師匠の意味を汲みたいなぁとも思いました。

最近ダウンタウンの浜ちゃんから感じてたツッコミの本質的なも。ツッコミ論とはいかなくても振りがあってボケがある。この何気ない言葉の誘導に関すること。自分でうまく表現できなかったもやもやを例えまで含めて書かれていて、ありがとうございますーって感じでした!

これを読んでノック師匠が他界されそのお別れ会での上岡師匠の弔辞を改めて聞き直しましたが、あれは上岡龍太郎師匠の最高傑作の話芸だなと改めて感じたのでした。おもしろかった。

普段当たり前にしゃべっている日本語ですがこれも文化でもあり言語でもあり芸でもある。
僕のジャパニーズ・イングリッシュは。。。コメディーだな。。。

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